384−1.日本の防衛力について



共和党政権になって、日本の政策はどうすればいいのか?(Fより)
日本は、日米安保から東アジア全体の集団安保の方向に行く必要が
あるでしょう。面での防衛が必要で、特にインド洋は、石油の輸送
ルートであるが、無防備な状態になっている。米国もインド洋の
海洋覇権は、ガルシア島しかなく、あまり強くない。その上、イン
ド海軍の大増強が続き、この海は、本当にインドが制圧するインド
洋になっている。このインドについては、詳しく見たい。

 日本の経済的な安保は、石油ルートの安全であるはずで、このル
ートの安全を確保する必要があるのです。しかし、日本の海上兵力
は、そのような想定をしていないし、今後もそのような想定をしな
いだろう。すると、インド洋での安全航路防衛は、インドに頼るし
かないことになる。

 米国の海軍でさえも、アーデンでのUSコール爆破によって、
安全でないことが判明している。インド洋までは、米国海軍と東ア
ジア集団安保の組み合わせで確保できると思う。そして、やっと、
空中給油機の導入が確定した。これにより、F−2の行動範囲は、
今までの数倍の範囲になるため、有効な防衛ができる。
F−2を47機今年度調達する。

日本も海上防衛や攻撃に必要な防衛力を整備している。たとえば、
輸送船「おおすみ」や搭載のLCACなどは、敵前上陸のための
兵器であり、インド洋の島を占拠するのに使える。イージス艦との
組み合わせで、大きな能力を発揮するはず。海洋のルート確保で
必要な海上兵器は、20機搭載程度の小型航空母艦しかない。

徐々に、日本は海上防衛力を増している。心したいのは、米国軍が
インド洋を防衛できなくなった時の石油ルートの防衛をどうするか
でしょうから。この10年先を見通した構想を描く必要があると、
思います。米国の経済力が縮小すると、今のような12隻空母体制
は不可能になることで、そうすると、米国から離れた海洋は守れな
くなる可能性が高いことになる。この準備だ。この時、中国の海軍
増強と競合すると、お互いに防衛力を相殺されて、インド洋どころ
ではなくなるが。
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次期防で4機導入を明記 空中給油機 
 政府、与党は十四日、次期中期防衛力整備計画(二○○一―○五
年度、次期防)に空中給油機四機の導入を盛り込むとともに、
二○○一年度予算案に調査経費を盛り込む方針を固めた。

 公明党は次期防に盛り込むことに慎重姿勢を示してきたが、昨年
の安全保障会議で次期防での整備が決まったことや、空中給油機の
導入が人道支援などに有益との説得を受け入れ、十四日昼の中央幹
事会で次期防での整備方針を確認した。

 次期防では空中給油機について、訓練の効率化や事故防止、騒音
対策に効果があることに加えて(1)国際協力活動への迅速対応と
多目的な輸送(2)防空能力の向上―に資するとした上で、導入機
数を四機とすることを明記した 
(12/14kyoudou)

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