379−3.日本人に対する国際評価



T.K生於サイゴンです。
日本人に対する国際評価について一言。

評価なんてものは極めて多面的なもので、会社組織みたいな狭い社会
の中ですら、ある事無い事、取り混ぜて、評価が形成される。
これは、評価する人間の経験により非常に異なった評価判断が下さ
れる訳です。針小棒大に拡大されたデマすら、人間の弱さとして、
調査も碌にせず、判断材料にしかねないのがこの世の常です。
誤解だろうと、一旦、評価が形成されると、それが是正されるまで、
相当の時間が掛るもの。 良きにせよ。悪しきにせよ、一般的に
評価形成は、速いが、是正にはえらく時間がかかるもの。
あんな悪党でもたまには良いこともやるんだな―などと、噂になっ
ても、悪党の位置付けは滅多に変えようとはしないものだ。 
元々、完全な善人もいないし、どこから見ても悪人なる人間など、
小生の経験では居ない。しかも、なにが善であり、何が悪であるか
の評価なども本来結果論であるべきだ。その時、悪の評価であって
も、長い年月を待たないと、本当の評価は判らない事も有る。 

私が心配するのは、最近の若い世代の人間の多くが日本歴史の授業
で日本は悪い事をしたとの観念植え付けられている事が散見される
事です。
国家だろうと、個人だろうと、悪行、善行取り混ぜてその国家歴史
および個人経験に有る筈だし、生半可な一方的評価を柔らかい頭に
叩き込む事は、後で、大きな問題を生む。後日、その確信に大きな
疑念が生じた時の反動は恐ろしい。
カンボヂアではポルポト政権時代に、上から幼い頭に、お前の親は
悪い奴だから、殺せと言われ、なんの判断も無く、自分の親の頭を
棍棒で叩き割った子供は、今や、分別のできた30、40代の大人
です。
この人達は、今や、他人に命令、指示される事を、極端に拒否する
と言われます。何も信じられない人間になってしまった訳です。
どれだけ教育者の責任が重いかという事です。
教育者は自分自身の頭では正しいと信じて、教えたのでしょうけど、
長い時間が経過した後、恐ろしい結果を生んでも知らぬ顔。
私が以前、このコラムで申し上げたことは、私の個人的体験であり
、日本人に対する定まった評価とは、恐れ多くも、言える筈もあり
ません。 ただ、広い世界にはその様な評価も有りますよとのいみ
です。

日本企業、日本国に対して、最近、国際訴訟が特に米国より多く発
生している由ですが、街角で交通事故があれば、町を歩いていた、
弁護士がすっ飛んできて、これは俺に任せろと、訴訟案件を探して
いる状況もあるとの話も有り、訴訟の日常化が背景にあるのではと
も、勘ぐってみたくもなります。事件発生(本当に主張通りの事実
があったのかどうかは、後日の公正な判断に任すとして)後、半世
紀以上も経過して、証拠類が殆ど消滅して居るだろうし、原告の記
憶すら、鮮明でない部分も生じていると推察されるし、何故、今に
なってかとの、自然な疑問が生じるのは私だけだろうか。 勿論、
過去、公式な請求を受けて、日本政府が、企業が結論を、いたずら
に引き延ばしてきたとすれば、これは非難されて然るべき。 調査
結果、応じる筋合いでは無いとの結論が出た為、原告が敢えて、
訴訟に踏み切った場合もあろうし、これは、御互い、徹底的に是非
を尽くせば宜しい。
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干し柿仙人です

要点だけ抽出します
私の記述
>問題は、なぜ弱腰にならねばならないかであると私は考えている。

F氏の記述
>しかし、弱腰の場合もあるという記述が気になります。

私の記述不足で誤解を与えてしまったのかもしれませんが、「今の
日本の対外政策がなぜ弱腰にならざるを得ないのか」を私は問いた
かったのであって、弱腰が必要だとは言いません。

その点に関する私とF氏の分析が180度異なるため、議論がすれ
違うのであると私は考えています。

F氏の態度は戦後50年日本がとりつづけた態度であると私は見て
います。その結果、いつまでも主張を許されない日本があるのだと
見ています。そうでないと言い切れるのかどうか。その点を再度F
氏に考えて欲しいのです。

いかがでしょうか?
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(Fのコメント)
干し柿仙人さんの認識がおかしいので、戦後の問題はなんであった
か確認してほしいですね。
日本の戦後の問題は、反日日本人と反日新聞が中国や韓国、そして
東南アジアの政府や民衆に、日本は悪いことをしたと洗脳したこと
で、ありもしない教科書問題、1980年まで問題にされなかった
靖国神社公式参拝などなど、始めに反日新聞が記事にして、その記
者が中国・韓国の指導者に意見を求めることで起こったのですよ。

とうとう、たしか1987年??にリ・クワンユーが記者に怒って、
2度と日本を悪く言うようなことは、持ってくるなと怒鳴った。
その後、東南アジアでは日本を悪くいう政治家はいなくなり、中国
と韓国だけになった。そして、韓国も、金大中大統領になって、
日本を2度と非難しない政策に転換した。その後の日韓関係は、
非常によくなっているのです。これで、中国だけが、日本を非難す
る国になりましたが、朱首相は、その日本非難は無益であると、言
明しました。日中友好には、お互いの非難は無用です。

 本当に友好関係を築くなら、第二次世界大戦上の問題を歴史問題
として、研究するべきです。現実政治の分野で非難するべきことで
はないと思いますが、この件は、Fの思いの方向にだんだんなって
いると思っています。その意味では干し柿仙人さんとは違う見解だ
と思いますし、日本外交の現実は、反日日本人たちの行動を封鎖す
る方向にあります。中国も恐らく、日本との関係で反日新聞との緊
密な関係は損であると認識しているはずです。あとは、反日新聞が
、自分のやっていた呪わしい過去から離脱することでしょうね。
その傾向がだんだん明確化しているようです。反日新聞社の人事異
動で、どうもその傾向が明確になり始めている。
やっと、日本も反日新聞の呪縛から開放させる日がくるかもしれま
せんね。


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