379−1.IT革命、ITの今後(4)



今まで提言であり、可能性であったが、今回は苦言を述べよう。
12.日本の対応
 電子政府は政府の情報公開が必要で、電子政府のシステムだけで
は、意味をなさない。
日本の法律は、日本語のためかどうか行間の意味が大きい。このた
め、法律の解釈の仕方によって、どうでもなる場合がある。このた
め、その隙間を埋めるために省令があり、この省令を知らないと大
きな間違いを犯すことになる。そのため、この省令を公開してくれ
ないと電子政府での申請で、認可させるかどうか分からない。会っ
て質問できればいいが、電子申請ではそのようなこともできない。
しかし、その省令でもあいまい性があり、政府関係事務担当者に向
けて、通達が省内で回されているが、この通達も公開してほしい。
この通達は、非公式的なものと見解は知っているが、これを見ない
と申請が通るかどうか、分からない。ガラス張りにしてほしいとい
うことです。その通達がおかしいと思う場合、裁判で争うことも、
できるようにするべきです。

 企業の態度も問題がある。企業の従業員の全人格支配が問題にな
のだ。自由な個人の意見が言えない。このサイトでは、企業の方の
意見もほしいので、匿名を大幅に許しているが、企業人は自由人に
なれないような雰囲気になっている。もし、自由人になろうとする
と、企業から飛び出す必要がある。政治の参加も組合活動以外許し
ていないのが現状で、企業人が制約されている。しかし、どうもこ
のインターネット社会では、もう少し自由する必要があるようだ。

匿名で、インターネットで物を言うようなことがどんどん増えてい
くように思う。企業の外と内で違う人格として、振る舞うことがで
きるためで、自由人になった企業人がネット上で意見を言う場を広
げる必要がある。企業人で都会人の意見が政治に反映されていない
のが、現状の日本の政治状況である。この変革がやっとインターネ
ットで可能になったのである。それが、加藤さんの反乱で、都会人
が応援メールを加藤さん宛てに出した理由だと思う。

このことは、集団主義から個人主義への変化がインターネットによ
り促進させることになるからだと思う。これは、個人の発想や個人
との契約という概念が浸透すると、企業の集団主義が個人ベースの
企業行動に置き換わるからである。なぜか?集団主義では企業は儲
からないからだ。個人の発想が重要なのだ。皆と同じ発想では、
そして官僚主義のルーチンワークでは、この消費者主導経済におい
て、企業は成り立たない。個人との契約をベースにした企業運営が
必要になっている。いいアイデアが企業に今ほど必要な時はないは
ずだ。この過渡期のような気がする。企業人よ。心して、変化に備
えよ。

 このため、個人のキャリア・パスを個人のベースで考える必要が
出てくる。自分の趣味や自分の好きなことはなにか?そして、それ
によって、自分は先頭に立てるか?等の自問自答が必要になる。
その問いは、その分野で先頭集団でいられるかとの問いだ。
もし、勤めている企業の仕事と好きなことが違うなら、はるべく早
く自分が先頭集団に行ける企業に転職することでしょうね。もし、
今の企業で、その分野をやるのでしたら、社内ベンチャーに公募す
るとかの方法で、個人を生かすことが重要になっている。
どうせ、いやいや今の仕事しても、消費者やユーザは直ぐに気がつ
く。そして、そんなものは売れないでしょうから。
そして、好きな仕事でも10年以上のキャリアがないと先頭集団に
はなれない。技術を磨くには忍耐も必要である。


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