tanaka 下記の論文等より判断すると、日本の景気回復は近いものと思われ る。1999−8−12の日銀の論文 http://www.imes.boj.or.jp/japanese/kouen/ki9908jp.html に拠ると、「日本銀行は、インフレーション・ターゲティングを含 む新たな政策の選択肢について常にその長所と短所の検討を続けて いく。」とし、2000−7−9の論文 http://www.boj.or.jp/ronbun/wps0011.htm を見ると、インフレ期待について書いている。 どうも、日銀は、アメリカと東南アジアに気兼ねして金融政策を決 定してきたようだ。 2000−11−27 日経ビジネス 8ページに、ローレンス・ リンゼー元FRB理事のインタビューが掲載されている。 リンゼー氏の発言 「強いドルが米国の利益になる。」 「クリントン政権は後に強いドルが望ましいと言うようになったが 、当初は口先介入によってドルを下げた。1ドル80円にまでなっ たのは記憶に新しい。ブッシュ政権はこのようにドルを政策の具と し、加えてドル安誘導に向かうようなことは一切しない。」 2000−12−2日経(下記)によると、クリントンが日本の経 済政策に細かく口出しをしてきたために、日本の経済政策が硬直化 していたようだ。 ブッシュが大統領になれば、日本のインフレ・ターゲティングも容 認されると考えてもよさそうです。 やっと、日本の経済にも明かりが差すように思います。 tanaka ============================== (Fのコメント) 田中さん、今回の原稿は調査がされている分、説得力があります ね。 日本政府・日銀は、インフレにする必要があります。しかし、景気 の浮揚がなく、インフレにすると悪性インフレになり、いいことが ありません。企業や政府が借りている借金の棒引きにしか使えませ ん。年金生活者やその他値上げのできない企業は苦しくなることに なるので、より悪い不景気になるか不景気が続行しつづけることに なる可能性もある。 助かるのは、建築業や潰れそうなスーパー・百貨店などの問題企業 です。そこを助けると日本経済は浮揚するのでしょうか?? 国民の消費は、回復するのでしょうかね。インフレとともに給与が 上がる国民は、インフレの防衛のため物やドルに退避する可能性は あるでしょうが。給与があがらない民衆は、より苦しくなる可能性 がありますよ。 ============================== 日本への「外圧」抑制を・ブッシュ氏経済顧問 共和党のブッシュ大統領候補の経済顧問のリンゼー元米連邦準備 理事会(FRB)理事は1日、ワシントンで今後の日米関係につい て講演、この中で米政府は日本の経済政策への細かい注文は避け「 外圧」は控えめにすべきだと指摘した。そのうえで日本の財政構造 改革を支援するために日米相互に貿易・資本市場の開放を進める必 要があるとの見解を示した。 リンゼー氏はブッシュ政権が誕生した場合は政権入りが確実視さ れている。同氏はクリントン政権下で米政府が日本の財政・金融政 策に細かい注文をつけたことを批判、外圧への過度の依存が「日米 関係に必要な創造的な思考を鈍らせた」と述べた。 日本の財政構造改革について「財政赤字を減らし民間への資金配 分を増やすのが望ましい」との認識を示したうえで「決断するのは 日本の国民から選ばれた政治家の役目だだ」と述べた。 (12月2日日経新聞)