374−1.ドイツのIT政策



多分、かなり大きな話題なので、日本でも、おそらくニュースにな
っていると思いますが、先日、ロシア人、ドイツ人向けのラジオ放
送、「ドイツの波(露語を訳して)」を聞いておりましたら、ドイ
ツはコンピューター技師向けの「グリーンカード」なる政策(とい
っていいのでしょうか?)を始め、すでに数千人のコンピューター
技師を海外から募集。

ドイツ国内の中小企業に配属し、住居などの家族を含めた移住も国
がすべて面倒をみて、かなり至れり尽くせりの内容で、希望者が殺
到しているそうです。
(ただし、これは大企業向けの企画ではないようでした。大企業な
ら、自前の支店などで海外情報・人材を調達できるからとのことで
す)

インタビューでは、インド人とロシア人が、ドイツの職場環境につ
いて話していました。他にもたくさん、東欧圏から来ているようで
す。職場では、それなりに受け入れが進んでいて、なんとかやって
いるようでした。インド人はネオナチの人種問題については、そう
気にしていないと言っていました。

ただ、ドイツ語に関しては全員が話せるわけではないので、英語を
交えての会話をしているようですが、インタビューに答えていたロ
シア人は、「現在は買い物をするにも不自由だが、後6ヶ月くらい
で、大体の日常会話をマスターするよう、今はドイツ語の特訓中」
と答えていました。

多くのユダヤ系ロシア人の有能なコンピューター技師が、イスラエ
ルへ流れ、大きく貢献しているというのはよく聞く話ですが、とう
とうドイツも大きく動き始めたようです。
もちろん、日本も優秀な技術者を集めているのでしょうが、このよ
うに、堂々と宣伝文句にまで、「アメリカに対抗する コンピュー
ター技術を開発するため」と目的づけ、国が率先して海外の技術を
取り入れる姿勢、なかなか凄い気迫だなあと思いました。

ちなみに、この番組の後には、しっかりとロシアの技術者の問い合
わせ先HPの宣伝もしていました。
多分、ロシアからも多くの希望者が集まることでしょう。

とにかくこちらでも、コンピューター関係の知識や技術があれば
賃金が、まったく「桁違いに多くもらえる」という会社もあります。
また、海外への移民希望者の中でも、この手の技術者は引く手あま
たのようです。

日本も、こういう分野でうまくロシアと強調していけば、コンピュ
ーターの世界の人材確保、技術革新もいっそう進められるのではな
いでしょうか。
ロシアは、こちらで思っているよりも、ユダヤ人人口が多いので、
たいして交際範囲の広くない、私の周りだけでも、けっこういます。
彼らのたいていが、イスラエルに移民した知人を持っているし、サ
イトでもイスラエル関係のサイトが多くあり、あちらでは、ロシア
語が通じるというくらいです。

この辺りの国際関係が、さらに日本と友好的になって、技術的な交
流が進めば、双方に大きな利益があるかもしれません。IT革命へ
の方向転換も意外とロシア・イスラエル関係に、鍵があるかもしれ
ないと思います。

CHOCO
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(Fのコメント)
日本は、中国からの優秀な技術者を入れるべきかもしれませんね。
中国の優秀な技術者が米国・カナダに移住しているのが現状です。
日本のドイツの真似が必要かもしれないと思います。


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