373−2.副島隆彦の講演4



    ☆副島隆彦の公認サイト☆ 
 http://www.interq.or.jp/world/soejima/boyaki/
  
  上記のサイトの“今日のぼやき”にアクセスしていただければ、
副島隆彦書き下ろしの政治評論が読めます。尚、ぼやき漫才掲示板
に書きこまれる際は、副島隆彦の著書を最低5冊は読まれてください。
まずは副島隆彦の思想を知った上で、書きこまれるようにしてくだ
さい。最低5冊という踏み絵は副島隆彦否定者を排除しているわけで
はありませんので、批判者も踏み絵を踏んだ上で、どしどし掲示板
に書きこんでください。
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   ☆副島隆彦の早稲田大学での講演の一部(その四)☆
※できるだけ、講演の雰囲気を残すために、正確に再現してます。
例えば、文と文との間に、「ね。」と話された部分も残しました。

ソウルの、38度線の板門店の南、ソウルの北。そこに、3万7千人の
アメリカ陸軍部隊、これ、マッカーサーが連れて行った、第8軍の名
残りです。陸軍師団がいる。
これが、テポドンかなにかが飛んできたら、1発でパーでしょ。それ
で、こわくてしようがないんです、実は。人質になっちゃてるんで
す。ほんとのことをいうと。

そしてね、この間の6・13(ろくてんいちさん)、6月13日の金金(
きんきん)会談というのはね、あれは太陽政策とかいって、金大中
というのもなかなかやるもので、うまぁく、うまぁく、ね、温和な
政策をといいながら、実は、話し合いをしてですね、
何がおこったかというと、簡単にいいます。韓国は、中国に取られ
ちゃったんです。

韓国人というのはですね、日本人と似ているけれど、まぁ、同じよ
うな人種ですけれど、違うんです。小さな中国人。小中華帝国です
ね。科挙の試験が最後まで残った。中国人の直接の家臣だ、といっ
ているわけです。

内臣(ないしん)というのがいましてね。皇帝には、武官と文官が
いて。で、文官はマンダリーン( mandarin )、グランド・マンダ
リーン( grand mandarin )。
朱鎔基(しゅようき)がグランド・マンダリーンですね。
士大夫(したいふ)といって、ボーッとつっ立っているんですね。
で、この軍人たちが、ドォーッと北方民族に攻め込まれたら、将軍
たちが逃げちゃったら、もうなんにもないから、ボーッと立ってて、
スパァーッと首をはねられてもなんともないような人たち。
これを士大夫といいます。アジアの政治家、外交官、軍人とは、
そんなもんです。

で、これが内臣で、その、朝鮮の方はね、外臣(がいしん)なんだ。
外側の臣。日本は「化外(けがい)の民」といわれているんだから。
「化外の民」。その外側の枠。
で、中国の下位秩序というか…属国秩序。こういう枠組なんですよ。
で、韓国人も中国に対しては、やっぱり頭下げちゃうんですね。
その精神構造、ぼくらもわからないでしょう。ぼくはなんとかわか
った。

アメリカ人もよくわからないけど、「いや、中国にどうも取られち
ゃった。取り返せ。」というので、今度、クリントンが北朝鮮に行
くわけです。で、乗り込んでいきます。
普通、東アジアの秩序は、「朋遠方より来る」というのは、
どういう意味かわかりますか?「また、楽しからずや。」ですから、
「オレのところに家来になりに来たか。やあやあよく来た。」
という意味ですよ、あれ。あれ、同盟を結びましょう、という話な
んですね。

で、あぁ来たか、と歓迎してあげるわけです。で、オレが世界皇帝
で、と思っているわけです。あっちの皇帝が来やがったか、って。

で、中国から見たら、日本なんてどうでもいいや、ってなるわけで
しかし、だからこそ、日本としては、アメリカとベッタリくっつく
ことで、日本の繁栄を守るという戦略を自民党を今でももっていま
す。
ユー・エス・ジャパン・アライアンス( US-Japan Alliance )です
ね。日米同盟を中心にやる。

この意見に関して、ぼくも異論はないですが、ただし、今日もあち
らの方で、大隈講堂に来ている、その若い人たち。河野太郎や、そ
れから、松沢成文(しげふみ)さん。
わたしは知っていますよ。彼らの前で話したこともあるし。
何回も会っている。しかし、ぼくは彼らに対してね…
あの人たちはね…危ない。何が危ないか。
彼らは、ジョン・ホプキンス大学とかね、ジョージタウン大学で、
マデレン・オルブライト Madeleine K. Albright から直接習ってい
たりする。
「いいか、日本の国はアメリカにベッタリくっついて生きていくん
だぞ。それが日本の繁栄の唯一の道だぞ。」と。
もう、一生懸命習ってた。

これはちょっと…。彼らは40歳くらいですから、ぼくの方がちょっ
と上ですね。わたしが今、直接くっついている、というか、いろい
ろお世話になっている政治家たちはもうちょっと上です。
次、大臣になろう、という連中ですね。

それから見ると、40歳というのはガキですよ、これ。
これが、ワイワイワイワイ、幹事長!とかいっていますけどね、
ケンカとかしたりしてますけどね、あの人たちの危なさは、ね。
その、日本の繁栄とか、日本の民族のまごころみたいなところが
よくわからなくなっちゃうんです。アメリカの大学院かなんか、
松下政経塾とか経由でいっちゃうもんだから。そうすると国を誤るよ。

日本人はね、這いつくばって這いつくばって、アメリカのいうこと
を聞きながら、しかし、絶対自立していくぞ!できる限りのところ
で、自立するぞ!という戦略を組まなきゃいけないんです。

そういう意味では、自由党も民主党も保守党もね、一緒なんです。
そこのところがわからないで、アメリカ式国家になろうとかね、
人権がどうのこうの、とかばっかりいいだす若い連中は、アメリカ
が教育して送り返してきた人々ですね。

彼らに対してぼくは、今からガンガン説得していきますよ。
35歳…。ね。だから、雄弁会の皆さんも勘違いしないように。
日本民族の、日本人のすばらしさと、ここは這いつくばってでも繁栄
を守っていくという考え方を忘れて、「あぁ、この政治家はカッコ
いいや。」とかね。
「テレビでワイワイいっていた。」とか、そういうことではないん
です。

と、同時に、森喜朗も、野中広務も、亀井静香も、悪者ですけどね…
悪は悪なりに、身体をはってこの国の権力というものを必死で支え
ているわけだ、必死で。また、反対する人たちもね。
清廉潔白なんてどうでもいい。そんなことは。
何十億、何百億の金ぐらい、裏で動かして、当たり前だ、そんなこ
とは。政治っていうのは。金がかかるに決っている。
それを許さないで、ね。何か、こう…無菌状態の中で生きているよ
うな政治を国民に無理やり押し付けるというようなおろかな考え方
を、第4権力である、メディアが、マスコミがやるもんだから、この
増長たるやすさまじいもの。

ですから、いいですか。最後の結論!
デモクラシーというのは代表を選ぶわけですから。
これに権力を握らせるわけですから、みんなの前で堂々と演説がで
きる人!どんな質問にもその場で本人が答えること!
「よし!こいつはこれだけの演説をやったんだから、じゃ、こいつ
にまかせてみよう!」という。

この力が明治の政治家にはあったんですよ!
原敬とか、ずっとそうでしょう。東条英機…あれは軍人ですけど…
に至るまで。中野正剛とか、大変な演説ができた。
演説の力で、政治を決める!という。これがデモクラシーなんだ、と!

これが、今は官僚が作文する。官僚の作文でね、読み上げるわけです。

森さんが偉いのは、「これ読み上げたら、皆さんに叱られるけど…読
み上げます。」といったんだよ。
この正直さ!わたし、大好きだ。あの人の正直さはね。
この間もいったでしょう、ついに。野党が審議拒否して出てこなかっ
たら、「まるで登校拒否児童のようだ。」とかいっちゃったんだ。
いわなきゃいいのに…。その前もいった。
「あなたは首相に選ばれるときの手続がおかしい。密室で決った。」
「まるで私生児のように扱われて不愉快です。」と。
この正直さは、早稲田、特有ですね(笑)。(会場大爆笑)
早稲田はこれでいい!ね。

その前の小渕恵三も偉かった。何が唯一偉かったか。
「鈍牛」呼ばれて、いじめられて…ついに脳卒中で、脳出血で死ん
でしまいましたが、日米会談の席で、お酒をついで回ったのね。
サーバントのサービスで、奴隷労働ですよ。
お酒ついで回るのは。マァー、とか、サァー、とかいって。
自ら酒ついでまわる。これ、日本の流儀です。
これやったから!アメリカ側はビックリしちゃって、アメリカが側
の気の利いたのが立ち上がって、酒ついで回ったというんだから。
首相が、アメリカのワシントンのトップの連中のところの食事会でね。
わたし、それがいいと思う!いいんですよ。素朴にやれば!

中国人なんか、箸をこうペロッとなめてから、ご飯を出すとか。
あれが、受けてるんだぞ、とか。日本人もそれやればいいの。
それをまるでね、なんだか私たちも近代人だ、みたいに、
フランス料理のフルコースが食べられますだの、
そういうことやるから、おかしな国になっちゃうんで。
ね。ですから、あれこれ、余計なこともいろいろますけどね…

政治なるもの、というか、人間の社会のつくり方というのはね、
どうあるべきなのか、ということを公然とやらなければいけない。

官僚がいけないのはね、東大法学部を出た官僚たちがいけないのは、
自分たちに任せておけば、なんでもうまくいくから、
下々は、庶民は、庶は、黙ってついて来い。
これでよかったんですよ。これまでは。
ところがね、アメリカが上からガンガンガンガン殴りつけてくるも
んだから、もう脅えちゃって。日本に「お上(かみ)」っていうの
はね、4000人いるんです。
大体これがハーバード大学に留学させてもらって、で、クルクルパ
ーにされて帰ってくるわけですね。
属国の指導者層は、連れて行ってもらって、で、送り返されて、こ
この支配階級になっていくわけですね。

だからこの人たちはインドネシア研究とかいうのをやらないでしょ?
マダガスカル研究とかやればいいのに。ねぇ。
ワシントンの議会政治の研究とかわけのわからない、誰も読まない
論文を書くわけですね。
こういうのが若手政治家になっていくから…
困ったもんだと思いまして。

まぁ、それはそれでいいんですけどね。
なんとか日本の国益ということを本気で考えて、国民の団結!そう
いうことをね、考えようじゃないか、ということを私は財界人や政
治指導者たちや、企業経営者たち、これらは日本の上の方ですから
ね、皆さんのお父さんやおじさんかもしれない。

それに対して、下の方つーのはね、これはしょうがない。わたしは
差別的人間ですからね。
しかたがないんだ。能力というのは、それぞれもって生まれた器(
うつわ)というのがありましてね。
ただし、大事なことは、野球選手や、サッカー選手や、お笑い芸能
人が英雄である社会はいけません!!
国民の代表というのは政治家なんだ!!それをこんなにも辱しめて…
政治家が演説していると、「あぁ、エイズのようだ。」っていわれ
るって。「エイズが来る。」とかっていった。
駅前で政治家が演説すると、誰も寄っていかない。

わたしは、今日は、わざと雄弁会の皆さんと、ビラを配って、
自分でタテ看を立てて、やりました。これが政治の基本なんです。
みんなの前で、自分の意見を堂々といえること!
「ちょっとこいつは、後ろ暗くて、嫌なやつで、お金のことで、悪
いやつだけども、まぁ、いいや、こいつにやらせてみよう!」と。
この政治体制をデモクラシーというんです。
多数決とかそういうことじゃ、ありません!
この原理をね、守る限り、デモクラシーの国なんです。日本は。
まぁ、その上に天皇陛下というのがいますけれどもね。
それでいいんです。

ですから、この日本の国のあり方がおかしい。
戦前の政治家、戦後すぐ、田中角栄までは、ほんとに国民と政治で、
この演説をやりましたね。ウソをつきたくなかった。
首相になるとね、ウソつきたくなくなるんです。
もう、競争相手がいない。

小渕さんがなんで脳出血で倒れたかというとね、あれはアメリカが、
「今年また、30兆円…財政…赤字国債だせ!」
「借金王」とかいって。だって、小渕さんを国内でいじめる人はいな
いんだ。アメリカがです。
いうから、脳卒中で倒れちまいましたよ。
というようなことも、なんで国民のこの上の皆さんのような政治見識
をもとうとしている人、企業経営者から上!500万人!
これで十分だ。

1億2千6百万人いますが、6百万人でいいから、これと政治指導者と
が団結することによって、日本の国の、進むべき道を、ね、やれば
いいのに、4000人だけで決めているからわけがわからない!
嘘ばっかり新聞が書いていますから。ね。
これが、日本の国の政治国力の衰退の最たるものなんです。
ここをなんとかしなきゃいけない。ね。
ですから、まぁ、皆さまがどの程度、わたしの本の理解者というか、
読者になってくれるかどうかわかりませんが、
あの、まぁ、そうですね、あれこれたくさんお話したいことはござ
いますけれども、えー、とりあえず、こんなところで、
一応わたくしの講演を終らせていただきます。
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(テープ起こしをして下さった、SNSIのMurakami氏にお礼申し上げま
す。)          SNSIの会  
Shibataより

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