364−2.日本人の国際評価について



干し柿仙人です

「訴え 強制労働」をキーワードに毎日新聞WEBサイト
(http://www.mainichi.co.jp)
で検索をかけたところ、14件が該当しました。

【1】特報・強制労働: 独企業相手の米裁判ユダヤ側の訴え棄却へ 
     2000.10.24
【2】日本政府提訴 慰安婦強要とアジアの女性15人が 2000.09.19
【3】元慰安婦提訴: 米で韓国などの女性15人が日本政府相手取り 
     2000.09.16
【4】中国人提訴: 三井、三菱系企業に損賠 2000.08.23
【5】強制労働: 三井、三菱系在米企業を提訴 2000.08.23
【6】強制労働訴訟: 不二越、韓国人女性ら7人と和解 2000.07.11
【7】元米軍捕虜 日本企業の謝罪を求める 2000.06.29
【8】強制労働 米で日本企業相手に損賠訴訟 2000.04.28
【9】オーストリア 極右参加政権 2000.02.09
【10】挺身隊員訴訟 韓国女性2人の国賠請求を棄却 2000.01.27
【11】英捕虜訴訟 東京地裁 1998.11.26
【12】慰安婦訴訟: 山口地裁支部判決 1998.04.28
【13】慰安婦訴訟: 国に賠償命令「多年も放置」--山口地裁支部 
      1998.04.27
【14】恩給判決: 支給求めた在日韓国人の訴え却下 1998.03.27

個人としての日本人がどう思われていようが、日本に対する賠償を
求める声が復活し、しかも米国で訴訟を起こされるという新しい事
態が発生した事が今年の特徴でした。一つの事実として指摘してお
きたいと思います。
日本以外では、ドイツとオーストリアが登場していますが、オース
トリアは直接関係ないようですね。こうしてみると日本が特殊であ
ることがよくわかります。

もう一つの事実として、ニュージーランドからの便りも紹介します。
*ホームページ”ひつじのつぶやき”
http://homepages.paradise.net.nz/~chizu/index.html
の知津 コルニック氏が神戸新聞Gラフに連載されているコラムの
今年3月11日版です。

****引用開始******************

 ニュージーランドの家庭でホームステイをさせる場合、一番人気
のある生徒が日本人だそうです。日本人は、不満があっても口に出
さない、食べる量は少ない(味が合わないから食べられないという
見方もありますが)、言うことに従う、とあちらの家庭には都合が
良いようです。

 それは日本人女性への見方にも共通しているようで、日本人女性
といえば、料理はうまい、旦那をたてる、おとなしくて無口、と勝
手に思い込んでいる人が多く、こちらにすれば、そんな人ばかりの
はずがないやないかと思うのです
が。それが本当なら、こちらでは生きていけません。それがイメー
ジだけだという事は、うちの旦那さんがよくご存じだと思います。
                 ホホホホ…。
****引用終了*****************

上記のような例もありますから、国際評価が良いからといって喜ん
でもいられないのも事実でしょう。

考えてみれば、日本人でも、身近な外国人にその人の国のことを悪
くいう場合など、よほど相手が嫌いでもなければ思いつきません。
従って、直接的な好意を示されたからといって日本人が国際的に良
い評価を受けているとはいいきれないのではないでしょうか?

具体的には中国新聞の世論調査などもあります。
http://www.chugoku-np.co.jp/yoron/t000116.html

日本に親しみを感じるとの答えは多いものの、知っている日本人は
少なく、日本製品を使用して先進技術のある国というイメージの元
で親しみを感じるとしているに過ぎないことがわかります。
この調査自体、日本について質問しておいて、どの国に親しみを感
じるかと尋ねるなど、調査方法に問題があると思いますが、自由、
福祉、民主主義といった言葉が日本のイメージとして登場していな
いことは特記すべきでしょう。

以上 具体的な資料からの反論でした。
==============================
(Fのコメント)
私も、この反対を経験します。米国人(インド系・ドイツ系など)
の連中とつき合うと、会議ではいちいち文句やこちらの仕事に口を
挟まれてたいへん。そして、日本人は、部屋の隅にいて、会議の席
ではなにも発言しないものだ。と言われる。私は、問題点の指摘を
行うので、”You are Canadian.”と言われる。

米国人にとっては、カナダ人は、何もしないのに文句ばかり言う人
という意味だそうだ。私もそう見られていると知ったが、相手は平
気でいう。反対に日本人は寡黙なそして不気味な存在であるらしい。

無口な人とは、本来無能な人のことであるから。日本人はある程度
仕事をこなしながら、なお無口なので、日本人の意識が分からない
ようだ。そして、扱い安いと思うと、時たま感情的に爆発すること
がある。その時の米国人の驚きは、たいへんなものがある。

 私は、日本人の彼に会議で話した方がいいと言うのであるが、彼
は、上司にいってあるから会議で言う必要がないと言う。
しかし、米国社会は、会議での議論に勝った人の意見で仕事は進む
のであるから、このような態度は、無効なのである。
そして、ある程度仕事が進行した段階で、感情的に会議で発言する
から、皆がビックリすることになる。日本人の感覚を米国人はわか
らないし、違和感を持たれる。

 そのため、日本から米国にクレームを積極的につける必要がある
ので、干し柿仙人さんのような対応は、問題をこじらすだけです。
自分に不利である場合は、積極的にクレームをつけて、意見を変更
させることが必要なのです。そのぐらいに感じていて、丁度いいの
です。そこが日本はできていない。これが問題だと思う。

 日本人の良さは、相手の意見や人を生かそうすることであるから
この面は、今後も続ける必要があるが、相手のクレームに対しては
、こちらの反論を必ず言って、感情的な鬱積を貯めないことが必要
でしょうね。太平洋戦争のような、感情的な爆発で戦争を始めるこ
とは止めましょうね。そのような状態での戦争は負けますよ。

 こちらが論理的に反論すると、米国人はわりかし、物わかりはい
い。私は議論で負けたことはない。しかし、カナダ人だとのジョー
クはいただくが。

コラム目次に戻る
トップページに戻る