363−1.「フジモリ氏は二重国籍?」



ペルー大統領を長くつとめたフジモリ氏の日本国籍問題がクローズ
アップされています。彼が実際に現在日本国籍を所有しているかど
うかについては、プライバシー保護のため現在政府が明言を避けて
おり、事実はわかりません。
彼の国籍問題は、彼が一般人であったならばまったく問題ありませ
ん。ペルーの法律からも日本の法律からも、彼の2重国籍は完璧に
合法的です。問題は、彼が大統領であった点ですが、

2重国籍者が政府の要職につくことは制限されるべきでしょうか?
政府の要職にあった人が2重国籍だと、何か問題があるでしょうか?
ある国で公務員だった2重国籍者(や、母国籍を放棄して他国に帰
化した人)が他国でまた公務員になったり、政府の要職につくこと
は制限されるべきことでしょうか?異なる国で2度兵役の義務を果
たす必要があるでしょうか?
両国が緊張関係にある場合と、友好関係にある場合の違いはどうで
しょう?単一国籍者でも、過去に他国籍を放棄して帰化した人や、
将来母国籍を放棄して他国籍を取得する可能性のある人があります
が、その場合と現在2重国籍である人との権利や義務に差を設ける
べきでしょうか?

出生地主義で両親の国籍と共に滞在国の国籍も取得した人、
国際結婚などで両親の国籍を受け継いで2重国籍になった人、
成人になってから他国籍を譲渡された人など、
いろいろな要因で2重国籍になる人がいます。
父の国や母の国と強い絆を持つことは間としてごく普通のことだと
思いますが、両国が友好関係にある場合も、果たして2重国籍は避
けるべきことでしょうか? 

海外邦人や在日外国人、国際結婚家族など、外国人市民権や国籍問
題の解決、母国(日本)からの海外国民への法律的支援などを実際
に必要としている方々、支援者、研究者や実務家のための会員制
グローバルMLに続いて、もっと広く一般の方々に、国籍問題や外
国人市民権問題、参政権問題について議論や情報交換していただく
ために、承認なしで出入り自由の一般公開のML、シティズンシッ
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「地球市民のホームページ」

チッペルレゆり
yuriciperle@carinthia.at
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(Fのコメント)
国際戦略コラムから2重国籍問題は、専門のMLに移管したいです
ね。このコラムではフジモリさんのような事件がある時だけにしま
す。もし、もう少し、議論がしたい人はシティズンシップMLに
参加ください。

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