コラムno.354-3日本人と欧米人の違いの件 F 様 いつも楽しく拝見しております。 さて、揚げ足取りのような指摘で心苦しいのですが、 文中の「気の置ける友人と過ごしたい」と言う文言は 「気が置けない友人と・・・」という意味だと思うのですが、如何 でしょうか。 また、日本では「上司が口を挟まず、故に無能になっていく」と言 う指摘がありましたが、当方の印象では口を挟まない上司にも、種 類があると考えます。 まず無能な上司は、口を挟めません。また、真に有能な上司は充分 に理解した上でサジェスチョンはするものの、意欲を削ぐような口 の挟み方はしません。 その中間の大部分の上司は概略を理解することも無く、枝葉末節に 拘り、自分の経験則のみを当てはめるようです。 運転時のナビゲーターに例えれば、道を知らない人は何も言えない。 よく知っている人は多少曲がる場所を間違えても、時間内に到着す るようであれば、あえて騒がない。 中途半端に知っている人は、自分の知らない道に入るとパニックに なるため、始終「右だ!左だ!」と騒いで、知っている道だけを走ろ うとします。 当方も会社員を15年続けていますが、ビジョンを持ち明確な指示を 出す上司にはあったことがありません。一番有能と思った上司は「 俺もわからないから…」とミーティングを重ね、結果における責任 を負った方でした。 それ以外の多くは労働組合のように「売上!利益!」と連呼するだけ でした。 以上 徳井 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (Fのコメント) ありがとうございます。徳井さんの指摘どおりですね。 上司の分類も面白いですね。 ============================== 355−2「在日韓国の方達の状態」における事実の間違い 在日韓国・朝鮮人問題については、かなりの人が事実関係を誤解 しています。F様のコメントにもそれがありました。認識を改めて いただきたく、メールを差し上げるしだいです。 >日本国籍剥奪は、GHQの命令のため、日本現地政府は履行した ことですよ。もし、そのことを言うのなら、米国政府に言うべきで す。> 在日朝鮮人は1945年の解放後、1952年のサンフランシスコ講和条 約までは、ある時は外国人として扱われ、ある時は日本人として扱 われました。これはGHQの方針によるものです。この間において 韓国政府も北朝鮮政府も、在日朝鮮人はすべて日本人ではなく我が 国民であることを明言していました。また在日朝鮮人自身も、被占 領国民である日本人よりも、独立国家の国民の方が地位が高いと考 えられたため、日本国籍を否定していました。つまり1952年の日本 独立時において、在日朝鮮人は日本国籍を剥奪されたのではなく、 両本国政府および当人たち自身が主張してきたことの実現だったの です。 >日本は独立後に北朝鮮帰還や韓国帰還の援助をしています。> どういうことなのか、ちょっと調べて見ましたが、そんな事実は ないと思います。1945年の敗戦直後は、在日朝鮮人を祖国に早急に 帰還させるために、日本が帰還船をGHQの命により用意した事実は あります。1952年の独立後は、北にしろ南にしろ、祖国への帰還を 援助したという事実は見つかりません。 この時代は李承晩ラインがひかれて、かなりの多くの日本人漁民 が韓国に拿捕・抑留されており、日本の対韓感情は非常に険しい頃 でした。また韓国では朝鮮戦争があり、その休戦後も国民生活は非 常な困難を極め、日本への密航者が絶えない時代でした。密航者の 韓国送還を、韓国政府が拒否することもありました。そんな時代に 在日韓国人の韓国帰還に日本が援助したというのは、信じられない のですが‥。 また北朝鮮帰還への援助も、おそらくあり得ないものと思います。 辻本 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (Fのコメント) 辻本さん、ありがとうございます。日本は積極的に北朝鮮や韓国に 帰還できるように促進したことを指しました。また、帰国させた方 のアパート建設費援助は事実です。無償援助であったはずです。 しかし、この援助費は実際には一般アパートの建築費に流用させた ようですが。 ============================== 356−2.質問:「北朝鮮」の呼称について お久しぶりです。神楽坂です。 さっそくですが、朝鮮人民共和国がなぜ「北朝鮮」という略称に 反発するかといえば、「北朝鮮」は地域の呼び名であって国名の略 称ではないからです。(北北海道と南北海道みたいなもの)ですか ら大韓民国は「南朝鮮」になります が大韓民国のほうは「朝鮮は過去の李氏朝鮮を指すためわが国名で はない」と主張してきます。 また「韓国」と同様に「朝鮮」と略すとこれは「コリア全土」を 指します。ややこしい……。 日本人には「北朝鮮」といったほうがしっくり来るのかもしれま せんが、あれは国名ではないのです。 しかし、それなら最初から略称など使用せず、最初から正式国名 を使えばいいのにと思う今日この頃です。 神楽坂 紅梅 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (Fのコメント) 紅梅さん、お久しぶりです。北朝鮮の国名は長すぎるので略称名で 呼ぶ必要があるのです。いちいち朝鮮人民民主主義共和国といえな いですよ。北朝鮮が略称名を言えば、他国と紛らわしくないなら、 それにしますよ。 ============================== Fさんへ はじめまして、おくやまといいます。副島隆彦氏のHPで「アメリ カ政治情報メモ」という掲示板を運営しているものです。国際戦略 コラム、いつも楽しみに拝見させて頂いております。 さて一つ要望があります。 最近の「国際戦略コラム」ですが、どうも以前と比べて名前の通り に「国際戦略」を語っていないような気がします。文明・文化の違 いなどについて論じるのも大切なことだと思いますが。もうすこし 本物の「日本の戦略」についての議論はないのでしょうか? 国内政治も大切ですが、私としては「日本は未来に向ってこれかた どういう戦略で行けばいいのか」、というところを論じて欲しいの です。いろいろお忙しいと思いますがタイトル負けしないような 内容のある議論をこれからもお願いします。 おくやま 拝 自分も最近なんとなくそんな気がしてました。国際戦略という名前 なのに…!? 購読辞めようかなどと思ってしまっていたのですが、前回のケル ゼンの多数決原理はとても有意義なコラムだったと思います。自分 も含めて今の日本人の大多数の人達は民主主義=多数決と解釈して いると思います。甚だ短絡的ではありますが、自分もこのコラムを 拝読してなかったらいまだに知らぬままだったでしょう。もしかし たら死ぬまで…。という風に思われている方は他にも沢山いらっし ゃると思います。 前回のケルゼンの多数決原理の話はあくまでも参考例ですが他のコ ラムでそう感じてる方は沢山いるはずです。偉そうな事を言ってば かりですが私は無教養な人間ですのでFさんや他の方々の直接のお 役に立てることはありません。全く無責任な発言なのは重々承知し ておりますが、何卒今後のご活躍に期待している一人ではあります。 私は、不動産関連の仕事をしていますのでそういう方面では少しは 情報提供出来るかも知れませんが・・・。多分Fさんなどは自分以上 のブレインを当然お持ちだとは思います のでこれは出すぎた発言です。申し訳ありません。 いずれにしましてもこれからのコラムを楽しみに拝読させて頂きます。 安 齋 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (Fのコメント) 国際関係の記事は相対的に少なくなっているかもしれませんね。 Fが書く記事でも日本国内問題の比重は高くなっているはずです。 それは、日本の経済運営が世界に与える影響が大きいためです。 その事実が日本経済の活性化、そしてそのために必要な日本国家 の構造改革を叫ぶ結果になっています。世界の中の日本が今、一番 重要な位置にいます。 それと、読者の投稿を重要視していることによります。どちらか というと、身近な問題が中心になるのはしかたがない。しかし、読 者・投稿者は世界各地にいて、その方たちの情報ですから、非常に 面白い情報もあるのです。 どうか、長い目でみてください。お願いします。