356−1.地方自治体の人材難



読者からいただいた感想です。得丸

地方分権が叫ばれる中、地方自治体の人材育成をどうするかとい
う、自治省のプロジェクトに関係した知人の話しとして「人材難は
深刻。特に部長以上は今から訓練しても間に合わない。民間からの
登用、それもはっきりラインにいれて、責任権限を明確にしたもの
でなければダメ」というのがありました。東京都知事の第三セク
ターの責任者は民間の経営経験者から選びたい、も同様の趣旨だろ
うと思います。
こういう雰囲気があるだけに、地方公務員側の防御本能は、相当に
激しいものだろうと推察されます。かげながらの応援しかできませ
んが、めげずにがんばって下さい。

地方に政争を

「中央の政争を地方にもちこむな」ということで、地方首長のオー
ル与党・多選状態を生み出したことが、国民主権のベースであるべ
き、政党政治を否定することになり、有権者の政治無関心を生んだ
と思います。市長選挙の結果で、市職員の顔ぶれがマルマル変わっ
てしまうというのも困りものですが、首長選で敗れた野党が次の選
挙での雪辱を期して、与党の執政を厳しくチェックする緊張感がな
いと、国民主権が実感できないし、地方公務員のぬるま湯体質も変
わらないのではないでしょうか。

憲法論議で思うこと

紙に書かれた憲法の中では、最も民主主義の理想に近いといわれ
る、「ワイマール憲法」が、帝政復活が本音の軍部政権を経て、ナ
チス・ヒットラー政権を生み出したという歴史の皮肉があります。
ヒットラー自身は、憲法改正の意図すら見せず、ナチスの第三帝国
時代を通じて有効な憲法は「ワイマール憲法」だったという説を読
んで唖然としました。「憲法の由来」を理由とする改憲論に組する
ことはできませんが、憲法の現実乖離を無視して改憲論議を拒否す
ることは、結果として、憲法無視を常態化することで民主主義に
とって大変危険なことだと考えるようになりました。---ナチと因
縁深いウイーンでの憲法論議に触発されて
tokumaru 
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(Fのコメント)
地方政治は、ほんとうは身近なのに、分からない。地方自治体でHP
で市議会・県議会の論議を公開している所はあるのでしょうか??
地方自治体の行政は、公開する文書をカギのかかっている掲示板に
題目だけ見えるようにして掲示し、2週間掲示すると、行政内容が
公開させたことになる。しかし、掲示文は、2ページ以降はみるこ
とができない。

 公開するなら、HPで内容全てを公開するべきでしょう。しかし、
できないようです。民間工事の2倍、3倍は当たり前。10倍とい
うのもあるようです。このような小日本政府が、今の地方自治体の
ようですね。このオコボレを各政党に分配しているボスがある。

 ああ、当分ムリでしょうな。地方公務員側の防御本能は、金がら
みですからね。


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