350−1.IT革命のカラクリ



『IT革命のカラクリ』
ISBN:4756136435  月尾嘉男・田原総一郎  アスキ− 2000/11出版
本体価:\1,500 
以下の解説は、上記の書籍をテキストにする。

私は以前から以下のように考えていましたが、その根拠をつかみか
ねていました。
「10数年前に米国国防総省によってインターネット技術が解放され
たという事実は、エシュロンをもってしてその真相が明らかになっ
たと言える。つまり、インターネットの本質は、「エシュロン」(
全世界的諜報活動)が狙いであったということだ。」

しかい、ここに記した10数年前という記述が曖昧であった。
ところが本日(11月5日)、紀伊国屋書店梅田本店へ行った所、そ
こで興味深い書籍を見つけ、その中で答えをゲットしました。それ
は、田原総一郎氏と東大教授 月尾氏の対談です。月尾氏は、IT革
命に警鐘を鳴らしています。
月尾氏は、田原氏に買われ、サンデープロジェクトにたびたび出演
しています。確か「朝まで生テレビ」にも出演していました。

おぼろげながら、書籍の中身はというと、やはり、インタネット技
術は、軍事目的であった、ということです。
村井純著『インターネット』岩波新書
によると、インターネットは、そもそもは、1969年にアメリカ
のARPA(アーパ)ネットという実験が最初で、それが1980年に
始まったCSネットの計画を経て、いまのインターネットに至ってい
る。

さらに、ARPAネットというのは、国防総省の一機関であるというこ
とから、インターネットは軍事ネットワークから発展した。
ARPAはアメリカ国防総省の高度研究計画局(Advanced Research 
Project Agency)の略称で、ここが研究資金を出したのでARPAネッ
トと呼ばれた。
と記されている。しかし、この中で、村井氏は、インターネットは
悪まで軍事目的ではないと盛んに主張していた。
それは、以下で明らかになる。

さらに、ARPAネットというのは、国防総省の一機関であるというこ
とから、インターネットは軍事ネットワークから発展した、とよく
言われます。しかし、それは正しくありません。国防総省の一機関
ではありましたが、高等研究の一環としてコンピュータ・サイセン
スを研究するためのネットワークだったのです。

そして、今回の書籍で発見したことは、1988年に米国政府が、イン
ターネットを民間に開放したということです。
インターネットが軍事目的であったということの、その目的とは、
●「核兵器」に対する通信手段の確保です。
もし、米ソで核戦争が起きると、まず、核によって国土が破壊され
ます。軍事的には、核によって電磁波が生じ、
●30分間ぐらい通信が遮断されるようです。
そこで、通信は無線ではダメである。電磁波によって無線は無効に
。よって、有線が必要に。しかし、中央本部のような有線センター
では、そこを攻撃されるとダメになる。そこで、インターネットの
特徴は、中央本部のようなものはインターネットには存在しない。
言ってみれば、各パソコンが中央本部になっているということであ
る。

しかし、1988年時点において、米政府はソ連に勝利したと確信。
よって、インターネットを●戦略的に開放した。
この開放を、田原氏は●謀略と言い、月尾氏は、(巧妙な)戦略と
言う。

さらに、月尾氏は付け加える。つまり、●「盗聴」の飛躍的効果を
達成するためには、インターネットが必要であったと。
そして、盗聴を担う機関は、NSA(米安全保障局)である。
また、インターネットにより、●「英語」が必須になる。
これにより、アメリカニズムがまたまた強化される。
よって、インターネットはアメリカ一極支配を達成することになっ
たのである。
云々、と書かれています。

是非、購読あれ。因みに私は今月は金銭的余裕がないため、購入は
控えました。悪しからず。
図越

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