337−2.米国経済の行方



NO.326−3 「日本経済の行方」に関して
Summy
 >アメリカは、現在活況を呈している経済状態を保持しようとす
るでしょう!!!
そこから出てくる結論は、強いアメリカ、強いドル政策です。つま
り円安政策です。
 アメリカの意向で、アメリカの都合で円安になるべきものを円高
に膠着させてきたのが、こんにちの日本の不況なのです。もう、
いつまでもアメリカの都合で円高ではないのです。アメリカの都合
で円安政策の始まりなのです。

上記に関して。
円安ドル高が果してアメリカの好景気につながるでしょうか?景気
を維持するためにはむしろ円高ドル安を維持する方が好ましいので
はないでしょうか。円が強くなればアメリカは対日輸出を伸ばし
貿易収支を改善することが出来ます。ISカーブは上昇しGDPも
伸びます。FEDのコントロールする金利はまだ高い水準にあるの
でガバメント・ボンドなど長期的な投資は潤うことになります。
(IT株の暴落で株式投資はかげりが出ていますが)

もっともリアリスト的に言えば、強い通貨は強い国家のシンボルで
あるとも言えますが・・・
Summy
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(Fのコメント)
米国が弱くなると、円高にシフトさせてきた歴史があり、円高にふ
ることにより、日本に戻ってくる資金が大幅減額されることになる
のです。
このため、どのくらい日本が損するか分からないことになる。

これは、前回の1985年の「フラザ合意」で260円から130円
と何と2倍に引き上げられたことで分かるのです。
これによって、日本のドル預金は20兆円ほど損したようなのです。
為替管理していたので、どのくらい損したかは大蔵省では分かって
いるのですよ。

 今回も、これと似た状態になるはずですので、円高ドル安にして
、日本へ戻る資金を少なくする方向に調整するはずです。
米国が弱くなると、形振り構わないで、日本を攻めて来るので要注
意であろう。今回の悪者は、日本だけでなく中国も居るので、米国
の采配の振る方によっては、中国が被る可能性もあるのです。

 このため、日米関係・日中関係・中米関係の推移を充分、見極め
て対応しないと、中国と米国の両方から挟み撃ちに遭う可能性もあ
るし、全然無傷の可能性もあるのです。よって、米国と緊密な関係
維持が望ましいことになるのです。このためにも、共和党政権にな
る方が、日本によって、好ましいのだが。ブッシュかゴアか11月
10日に決まる。
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NO.326−3「日本経済の行方」のFさんのコメントについて
アメリカのドル高政策の可能性について

正確なデータを持っていませんが、日本からアメリカに行っている
資金量はかなりの金額になると思います。

仮に、円の価値が半分になったら、アメリカ側から見たら日本から
の借金は半分になるのです。このことが、アメリカの国力アップに
つながり、ドルの信任につながるのです。

そして、日本にとって輸出が増える環境ができるのです。
かなり乱暴な考え方です。しかし、日本が自力で景気回復を図れな
かったしわ寄せが、国と地方自冶体の借金を700兆円にも押し上
げてしまったのです。出口のない隘路にはまってしまっているのです。

日本としても、アメリカからこのような提案があれば受け入れざる
を得ないではないかと思います。
そこで問題になるのが、日本の生保、損保、銀行がアメリカに貸し
たお金が半分になることです。これを救済しないと日本の経済が更
におかしくなってしまいます。これらの金融機関には、別途救済策
を考えれば良いのです。

今はどこの国でも金本位制をとっていないので、このような一見無
謀なことが可能なのです。相対的な関係なのです。
 
このようなことは、アメリカにとっても、日本にとっても何ら痛痒
を感じることではないのです。
もともと日本が貯め込んだお金は、対米貿易で儲けたものです。
このお金は、アメリカが血反吐をはきながらアメリカの経済を維持
するためにとった政策に便乗した結果儲けた金なのです。

あとは、ポール・クル―グマン教授のインフレターゲティング手法
で、日本の経済は回復基調になると思います。なんと言っても、も
う円をいっぱい発行してしまったのですから避けようがありません。
雑な考え方ですが、いかがなものでしょうか?

tanaka
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(Fのコメント)
田中さん、逆ですよ。今大体1ドル=100円で、今後1ドル=
200円になると、今、日本からのドル投資、預金は、7兆ドル程
度ですから、100円であれば、700兆円がもどり、200円で
あれば、1400兆円になってもどってくることになるのです。
借金を円で米国が借りていれば、田中さんが言うようになるのです
が、殆どは、ドル建てになっているはずですので、米国はほとんど
儲けはないはずです。
日本国民は、円ベースで大きく戻るので、喜ばしいことになるはず
です。しかし、このような政策を米国が行うと、喜ぶのは、日本の
ほか中国や東南アジアでしょうね。米国への輸出がより大きく儲け
られるためです。

 本来の姿は、米国景気が落ち込むと、普通はドル安円高に振り、
輸出を増やし、輸入を止める方向に政策を変換するものです。
それと、米国への資金流入がなくなり、資金流失が起こる可能性が
ある時は、金利を高めにする必要があります。逃がさないために。
ドルが、流失し始めると、ドル安の方向にシフトしますから、その時、
ドル維持するなら、協調介入しかないです。しかし、まさかドル高
に引き上げる介入は、取れないでしょう。ドル維持しかないはずで
すよ。どうドル高にするのでしょうか?

米国がドル高にできるためには、世界的動乱で米国しか安全な場所
がないとなる場合だけです。しかし、今、この条件になりそうなの
は中東だけです。がしかし、日本や中国は、石油という意味以外に
あまり中東での動乱で円を退避させてドルにしようと思わない。
ドル高の政策は難しいような気がするが。

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