326−3.日本経済の行方



 之はNewsではありません.。情報資料として送ります.渡辺
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ありがとうございます。その資料の日本語訳の要約と、その資料の
発展系を評論します。(Fより)
日本経済の将来は不定。

千代田生命が倒産した。この生保は日本で倒産した5目の生保会社。
そして、日本企業の利益は改善されているが、経済は依然弱いこと
を示している。日本銀行が金利を上げたが、生保は、再成長の読み
とは違って、弱い企業力であることが分かる。
9月に日本銀行は、0.25%に金利を上げた。これでも、世界で
一番安い金利ではあるが。そして、4年間、日本のGDPは増加し
ていない。また、完全雇用に近い状態にするのか公債を押さえるか
の選択をする必要にある。
このような最近の状況から、低金利とムダ使いの政策のトリック的
両立をできなくなってきている。
明らかなムダ使いの効果は、円の量をふやすことで、これがアジア
の景気を復活させたが、東京は輸出を増やすことぐらいしかない。
サプライサイドの予算であるが、日本のGDPがダウンしないレベ
ルでしかない。このため、税収より予算が大きく、このため公債が
どんどん大きくなっている。まだ制御可能であるが今後どうなるか。

この問題を悪くしているのは、日本の私企業(銀行・保険・他のビ
ジネス)が財政的に弱いことである。
多くの企業が低い利益なため、借入金を返せず、投資もできない。
事実、日銀の速見総裁は低い利率がダメな企業を生き延びさせ、シ
ェイク・アップを遅らしていると言っている。
速見がいう不痛不得戦略のリスクは、税収を少なくし、銀行の負債
を大きくし、そして、国の財政危機を近い将来引き起こす可能性を
高くする。
千代田生命の倒産は低い金利がリスクを抱えていることを示した。
日本の保険会社は高い利率であった過去に買った顧客に契約金額を
返す保証によって成り立っている。ゼロ金利政策は顧客の契約金額
を返還しなければならない多くの保険会社の経営を悪くしている。

千代田生命のトリックは株式市場の非現実性で助けられたのは明ら
かであるが、これは日本の経済状態ではなく、特殊な例である。
この国の銀行は過去10年間に多くの不良債権を除却したが、倒産
が続くと、多くの銀行が投資を積極化できないことになる。
銀行や保険を助けている間は、日本に投資し保持していても、利益
を得ることがない。日経インデックスが19ケ月も低いのは、利益
がないのであるから。

多くの取引は東京市場に投資している移り気な連中によっているの
である。多くの参加者が日本経済がよくなってきたと信じ、かつ
その結果として、市場の株価が落ちることは、財務的には非常に悪
いことになる。しかし、だれも日本の成長がもどったと思っていな
いし、金利政策はジレンマに陥っていることを知っている。以上訳

 日本の政策は大きな曲がり角に来たことを示している。
このコラムで議論したこと:公共事業、農業政策がおかしいため、
日本の公債が、有効に使われていない。地方自治体の財政まで圧迫
させている。リチャード・クーさんが国債発行は市場に聞くことが
必要で、今は金利水準が2%であれば、問題がないと反論している
が、その国債で得た資金を国が潤う方向ではなく、選挙に有利にす
るために使用されている。将来の大きな負担にしているのが問題な
のです。そこを見ないと、局所的な見解は日本のためにはならない。

 国債で得た資金を何に使うかの監視ができる仕組みも必要であろう。
透明性である。それをすべて、WEBで公開するべきである。
国民の知る権利を指向してほしい。
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ある友より私に寄せられたメッセージ(tanaka)
薪を積み重ねて燃やしていますが、下の方はとてもよく燃えていま
すが、上の方迄燃えあがらないのが日本の景気の現状です。どうし
たら上迄景気良く燃えあがるかを考えるのが日本国民に与えられた
課題です。
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       弱気の友に送るメッセージ
こんなに日本経済が落ち込んでも、強い円!!!!!!!!!!!
諸外国から、どうしようもない日本経済と匙をなげられつつある
この現実。
何か変だと思いませんか???????????????
ここに、日本経済の回復の方向性が決められるヒントがあると思っ
ています。
今朝のニュ―スで、アメリカの株価が暴落したと報道されております。
いよいよアメリカのバブル崩壊が始まるのでしょうか?
アメリカのバブル崩壊は、どこかの国のように、一本調子で落ち込
むのでしょうか?
日本は、アメリカがクシャミをすると風邪をひくのでしょうか??
本論
アメリカは、世界の超大国として君臨してきました。
アメリカは世界の警察国家として、膨大なドルを垂れ流してきました。
 第1次世界大戦でアメリカは大きな利益を手にしましたが、大戦
特需がなくなるとデフレがおこり不景気になりました。
 これを解決するためにニューディ−ル政策(テネシー川にダムを造
り、失業者の雇用を確保した)をとり、また、アメリカ国内にモンロ
ー主義がはびこりました。結局、アメリカは自国の努力ではアメリカ
の経済立て直しは出来なかったのです。アメリカの経済再建のため
には、戦争しかないという状況に追いこまれていました。日独伊の
ファシズム国家を叩くという大義名分と、日本から真珠湾が攻撃さ
れるのを待ってアメリカを守るという大義名分を手に入れ、国論を
統一して戦争を始めたのです。

朝鮮戦争にも介入しました。
 帝国主義的対外膨張政策がアメリカを支えてきたし、また、経済
的疲弊ももたらした。
 アメリカは、その後も世界の憲兵として、ベトナム戦争に介入し
てドルを垂れ流してきました。アメリカの国益のために行動するこ
とが、アメリカを経済的に疲弊させる結果になったのです。国力が
なくなったアメリカは、ベトナム戦争も放棄せざるを得なくなりま
した。

 金とドルの交換停止し、スワップ協定、SDRの創設、ニクソン
ショックといわれる固定レート制の廃止など、破れ傘をつぎはぎす
るような政策をとってきました。それでも立ち直らないアメリカ経
済を立て直すために日本に協力を求めました。その結果、プラザ合
意が成立したのです。それに基づいて、日本は更にお金をアメリカ
に貸したりしてアメリカ経済を支えてきたのです。

 アメリカはそのような苦労をして、ようやく結果手に入れたのが
今日の繁栄なのです。繁栄がバブルそのものなのです。

 アメリカは、どこかの国のように、このままバブル崩壊の道筋を
直線的にたどるとは思われません。
 アメリカは、現在活況を呈している経済状態を保持しようとする
でしょう!!!
 そこから出てくる結論は、強いアメリカ、強いドル政策です。
つまり円安政策です。
 アメリカの意向で、アメリカの都合で円安になるべきものを円高
に膠着させてきたのが、こんにちの日本の不況なのです。もう、
いつまでもアメリカの都合で円高ではないのです。アメリカの都合
で円安政策の始まりなのです。
 
 「鳴かぬなら鳴くまで待とう不如帰」路線をとってきた日本。
 タナボタ路線をとってきた日本。
 国民不在の政治が活路を開くー皮肉な結果?
 ようやく、日本の輸出が有利になる時が到来したのです。日本
の復興の時期が到来したのです。
 弱気になれば負けです。
 今が一番の勝負のしどころです。
 どの企業もくたくたに疲弊しています。
 日本の経済が、回復基調に入ることとがはっきりと展望できる企
業だけが生き残れるのです。
 目の前の暗さばかりに目が行くと、絶望しかありません。
 夜明けは近いのです。
 万難を排して踏ん張りましょう!
tanaka
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(Fのコメント)
田中さん、米国がなぜ、円安政策をするのかの論拠が明確でないの
で、このままこの論を信ずることができないですね。ドルの信認が
揺らいでいることによる株安ですから、ドル暴落の方向にあります。
どのようにドル相場を上げるのかが、その道筋を明確にする必要が
あります。今の米国金融は、自分の思い通りに行かなくなっている
のですから。

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