318−2.中華人民共和国について



dokusya   (BBSより)

よく中国の海洋調査船が日本の近海でなにやら調査をしているよう
です。海底油田があるかもしれないとなったら尖閣諸島の領有権を
言い出す中国のことです。もしも日本の領海で何か資源を見つけた
らそれも狙うような気がします。 

 なぜあの国は日本の外務省との約束(調査船で日本近海を調査す
る時には事前通告をすること)を踏みにじるようなことをするので
しょうか?もしかして中国政府が中国という国全体を掌握しきれて
いないのでしょうか? 

 また、対中ODAもただ単に金をむしりとられているだけのよう
な気がします。だいたい核保有国で、すさまじい軍拡をしている国
に対して日本政府が援助金を出すとは・・・。 

 それに、自分は核を保有していながら日本のTMDに反対するな
んて・・・銃をつきつけておいて防弾チョッキを脱げ!といってい
るようなものです!! 
 そうそう、ちょっと話が飛びますが、TMDの命中率について、
よく湾岸戦争のパトリオットを例に出す方がいますが、あのタイプ
のパトリオットはもともと航空機を打ち落とすために作られたもの
で、対ミサイル専用に作られるTMDと比べるのはどうかと思いま
す。また、TMDは比較的速度の遅い中距離弾道弾をターゲットに
していますので、NMDとは比べられません。 

皆さんは中国についてどう思いますか? 
ご意見をお待ちしております 
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Re:中華人民共和国について。 うみ 
   
 dokusya さん初めまして。うみ です。 

中国についてですが、そもそも、あの国は沖縄が日本領だというこ
とを明確に認めていないという話を聞いたことがあります。 
なんでも、米国の沖縄返還に反対し、日中国交樹立の際も言質を取
らせなかったとか・・・ 

また、調査船については実際には「約束を作りましょう」までで、 
事前通告無しに調査船を日本近海に送らないと入ってないようです。

問題なのは、その程度の発言で特別円借款を行ってしまう。日本政
府の方にあるのでは? 

また、ODAなどについても日本国内に中国の国益を優先する勢力が
ある内は中国にいいようにむしり取られる傾向は続くのではないで
しょうか?(とても悲しいことですが) 

さらに、中国経済についてですが、私個人としては、「法治国家で
ないところでは経済が発達しない」と思っていますので、
 ・契約を守るという概念がない。 
 ・法律に従うという概念がない。 
 ・税金を払うという概念がない。 
中国では、いずれ、経済が破滅するか、共産主義政権が破滅するか
のどちらかは避けられないと思います。 
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Re:中華人民共和国について dokusya 

  うみさんご返事有難うございます。 
 沖縄を日本領と認めていないのは私も聞いたことがあります。 
「世界にここは日本領だぞ」と示す意味でも沖縄でサミットをおこ
なったのは正解かもしれませんね。 
  
>調査船については約束を作りましょうまでで事前通告なしに調査
船を日本近海に送らないと言っていないようです。 
   
 そうだったんですか。・・・新聞をみて誤解してました。 

 ところで最近中国の若者は親日が多い、というようなことをテレ
ビで見たことがあります。はたして本当なのでしょうか? 
 中国では反日教育が行われ、中国の新聞でもひたすら反日で、情
報規制もあり、そのような国の方針の中で若い人が親日になるとは
考えられません。しかし、もしも実際に若い人(とわいえ、一概に
まとめるには大きすぎる指標ですが・・・。)たちが本当に親日で
あったとしたら。 今は無理ですが、30年ぐらい後には戦後の賠償
を言われなくなるかもしれません。 
 たしかに日本も昔、(いろいろな見方がありますが実際に被害を
受けた人にとっては)悪いこともしました。それについては謝罪す
べきであると思います。しかし、今になってもそれを言い続けるの
はしつこいです。だいたい戦時中に権力を握っていた人はほとんど
お亡くなりになっています。 
  
 ところで、中国の最近の軍拡は本当にすさまじいものがあります
。総合的な国防費は日本以上という話も聞いたことがあります。と
はいえ、中国の広大な国土をカバーするにはそのくらい必要なのか
もしれません。また、あの国は日本以上に効率の悪い国なので、実
は脅威ではないかもしれませんね。 
 現に今の中国の軍事力では、台湾を制圧することは不可能といわ
れてますし・・・(2005年には逆転するといわれてますが、アメリ
カ軍が加われば問題ないでしょう) 
 しかし彼らはどこまで軍拡するのでしょうか?また、すさまじい
軍拡の目的は何なのでしょうか?非常に気になります。 
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沖縄の帰属について 辻本 

>  うみさんご返事有難うございます。 
>  沖縄を日本領と認めていないのは私も聞いたことがあります。

 沖縄の帰属問題については昔に研究したことがありますので、正
確ではありませんが、記憶のままに申しあげます。 
 沖縄(琉球王朝)は、近世にあっては日本と中国の両方に服属し
ていたという体制でした。明治時代になって日本が軍隊を派遣して
日本の領土なったとしたわけですが、中国は認めませんでした。こ
れが琉球帰属問題です。 
 日清戦争で日本が台湾を獲得したため、この問題は沈静化しまし
た。日本にとっては台湾を獲得したのだから沖縄は自分の領土であ
ることは当然であると思ったのですが、中国の方は、たまたま干戈
を交えて敗北しただけで、琉球帰属問題については未解決と思った
わけです。 
 沖縄が元来自分のものだという中国側の思いは持続され、第二次
世界大戦の際にも、アメリカが沖縄をどうするかを蒋介石に問い合
わせています。彼はアメリカが多大な犠牲を払って占領した沖縄を
自分のものとうるわけにはいかないとして、その処置をアメリカに
ゆだねました。 
  
 歴史事実なのかどうか自信がありませんが、以上のような経過だ
ったと思います。 
 沖縄の帰属については、日本と中国の間には明確な外交文書を交
わしていません。日本人にとってはとっくの昔に解決したものと思
っているようですが、中国の人の一部には未解決で、これからの問
題と考えているようです 
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Re:Re:中華人民共和国について 柳太郎 

 Dokusyaさん、初めまして。 

以下は私の経験から書くもので、参考にしていただければと思いま
す。 

> ところで中国の若者は親日が多い、というようなことをテレビ
で見たことがあります。はたして本当なのでしょうか? 

この話題は、昨日のニュース23でもやっていましたね。 

> 中国では反日教育が行われ、中国の新聞でもひたすら反日で、
情報規制もあり、そのような国の方針の中で若い人が親日になると
は考えられません。 

このコラムでも「韓国人や中国人は反日だ」と言っている人を見か
けますが、きっと現状は知らないのでしょうね。個人レヴェルで語る
とき、中国人や韓国人は反日感情が強く分かり合えない人たちだと
いうことはありません。彼らの中には日本文化に興味を持ち、よく知
っている人たちが若い世代を中心に結構多くいます。 

韓国では日本文化が規制されていたといっても、裏では堂々と日本
の漫画本が売られてきたり、日本の歌謡曲が流行ったりしていまし
た。先日、チャゲ&アスカが韓国公演を成功させましたが、日本か
らのファンの数を差し引いても何故あんなコンサートを開くことが
出来たか不思議に思いませんでしたか?(私は現状を知っていたので
不思議ではありませんでしたが。)彼らはすでに知っていたからです。
韓国には韓国人のファンが多くいたのです。10年ぐらい前には、デ
ィスコでチューブの曲が流行ってよく使われていたようです。韓国
人の知り合いの女の子は私よりも日本の漫画に詳しかったのでほん
とにびっくりしました。ごく、最近のものまで知っていましたから。
すぐに韓国語に置き換えられて発売されているようですが、それだ
けの需要があるということでしょう。(ソウルでの話しです。)ちなみ
にその女の子のお母さんは、「ガンダムが漫画の最高傑作だ」と言
っているようです。(作り話しではありません。) 

中国の都市部では日本のドラマや曲が流行っています。これはCD‐ROM
やビデオで手に入ります。大きな都市では、見ている人は結構多い
ようです。私も、イギリス留学中に中国人の友人から「一つ屋根の下
2」のCD−ROMを借りて見ました。日本語はそのままで、中国語の字幕
が入っています。日本のドラマを短く編集してその上にそのドラマで
使われていた曲をかぶせて編集した日本のポップスのCD−ROMも出
回っています。有名どころが集められていました。これらはある中国
人留学生の女の子に借りたのですが、その中国人の女の子は留学先
まで日本のドラマやCDを持ってきていたわけです。それを韓国人の
女の子も借りて、「この曲知ってる!!」などといって楽しんでいま
した。 

韓国のテレビ番組は日本のものに似ています。ロンドンのはずれに
韓国人用のレンタルビデオ屋があり、私の韓国人の友達がドラマや
バラエティーのビデオを借りてきたので、その子ともう一人の韓国
人の子と一緒に見たことが何回かあるのですが、やはり展開が似て
いるため言葉がわからなくてもある程度分かりました。そのうちの一
人の昔の彼氏がテレビ局で働いていたということで、裏話として教
えてくれたのですが、韓国人のテレビ・プロデューサーがしょっち
ゅう日本に来るのは日本の流行を見て真似するためだと言っていま
した。(これは韓国では一般にそれほど知られているわけではありま
せん。が、去年の11月だったと思うのですが、韓国の放送協会が、近
い将来日本のドラマ等を解禁するという話しになったとき、韓国の
放送局はまずオリジナルなものを作るようにならなければならない
と警告を発していました。) 

上記の漫画、ビデオ、CD−ROMなどは、著作権などの面で日本
では違法です。が、その良し悪しは別に、日本の若者文化が広まっ
ているのも確かです。これらからすると、韓国、中国の特に30歳以
下の人たちは日本文化に興味を持っている人たちが結構いるという
印象をもっています。 

ただ、歴史の良し悪しを語ると違います。やはり日本の侵略の歴史
には理由が何であれ抵抗があるようです。中国では教育でそのよう
な感覚を植え付けられていますし、韓国でも今は昔ほどではありま
せんが、歴史では「日帝時代」が中心になっていますから、いたし
かたありません。ただ、個人的に仲良くなれば、相手の考えを聞き
つつ日本側の立場で説明すると、若い人であればそれほど感情的な
議論にもなりませんし、歴史は歴史と割り切っている人も韓国人に
はよく見かけられます。ただ、日本人もそうかもしれませんが、女
の子のほうがいろいろ受け入れることができ、男は保守的なようで
す。男性社会の弊害でしょうね。 

「韓国人や中国人のほとんどが反日的だ」などという前近代的な見
方は捨てて、もし事実を知りたければ先ずは自分がそこに飛び込ん
でみるべきです。まずはアジアに個人的な友人を作る努力をしてみま
しょう。そこから違った姿が見えてくるはずですし、今のアジアの
変化を読み取るには実際それしか方法はありません。以前の凝り固
まった見方だと、親日的な人たちにまで反日感情を植え付けること
になり、日本の国益にそぐわなくなるのは明白です。 

国家レヴェルやビジネスが絡んだ場合の対日感情と、個人レヴェル
での感情はしっかりと区別して考えるべきだと思います。でないと
、新たな方向性は見えてきません。 
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(Fのコメント)
中国が大きく変化してきている。それは、日本の信頼感や効率性、
それと契約などを知った世代が、私企業の経営者に出てきて、その
人たちが中国でも重要視される時代になってきたようだ。私企業育
成を中国政府は行っている。一方では国営企業を倒産させている。
新旧交代を進めていると感じる。このことは、WTO加盟で促進さ
せる必要があるためだが。

 今までの国営企業とは様相が違う。日本や世界に対して、私企業
を中心とした一群の企業は、腰を低くした営業と、製品の質を重視し
たものの考え方をしてきている。このため、米国市場でのAV機器
は、ほとんど中国製になっている。船井電機であるが。

 中国は近々第3位の経済大国になる。このまま推移すると、
2010年には、日本を抜いて第2位の経済大国になる可能性も高い。
うみさんの中国は、10年前の中国ですよ。今の中国ではない。

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