310−2.西洋文明の根底は



清水先生の「破約の世界史」の講義を受けたので、その要約を紹介
し、かつFの考え方を述べる。

大東亜戦争以前は、世界に50ケ国しかなかった。ほとんどは、
欧米の植民地だったのです。しかし、この戦争後、200ケ国が
誕生しているのです。この間、欧米は500年間世界の他民族を
侵略し、そして、多くの人を殺してきたことによるのです。ヨー
ロッパには、このことに対する反省の姿勢もないのです。

長期の歴史から見た時の大東亜戦争の意義は、分かる。欧米白人が
この戦争後侵略していた国家を独立させるか独立していくのを止め
ることができなくなったのです。地球規模の歴史を見る目が必要で、
この目を持っている欧米の歴史家は、そう書いている。残念ながら
日本の歴史家には、これを見る目が無い。よって、記述もない。

 西洋文明の素性はなにか?
バイキングは西洋の白人の元。ということは、モンゴルによりコー
カサスにいたアーリア民族は北欧3国に追いやられた。この地は、
フィヨルドで、農業ができない。このため、海賊や狩猟を生業とし
て、イングランドやフランスに南下することになる。フロンティア
・パイオニア精神とは他国や他民族を侵略することですから、この
ターゲットになった国や民族は大変だったのです。

侵略した土地にいる人たちを皆殺しにするから、かわいそうです。
移動された場所にいた民族は、他に移動する。そのには、他の民族
がいる。このため、民族の移動とは、大変な戦いの場と化すのです
。それをパイオニア精神を言っていたのですよ。きれいな言葉とし
て、認識されているのが、欧米です。

4世紀から5世紀にゲルマン民族の大移動が起こり、ドミノ現象が
起き、ローマ帝国は滅亡するのです。この後、ヨーロッパは民族紛
争、宗教紛争が頻発して、ほとんど戦乱のルツボと化していた。
このため、数千万人の人が殺されているのです。
現在も、コソボ紛争や北インルランドなどで紛争が続いて、多くの
人が苦しんでいるのです。

それと、国際法は、欧米白人のためにあると思っている。F−1レ
ースで、ホンダが連勝すると、ルールを変える。ノルディックの日
本の選手が活躍すると、ルールを日本人に不利にする。ロシアは、
周辺諸国の非白人との契約はすべて、破るのですから、どうしよう
もない。

イスラム教はキリスト教に寛大で、キリスト教コブト派は、異端と
して、西洋世界では絶滅したが、エジプトでは生き長らえるのです
。このようにイスラム教はキリスト教を保護しているが、キリスト
教サイドは、非寛大で、宗教戦争は起こすし、十字軍による破壊を
するし、大変なのです。

そして、現代には、米国を中心としてグローバリズムを言い始める
。しかし、グローバリズムは、西洋の考え方による世界統一のこと
で、英語を無理やり標準語化しようとしている。日本人には、表現
豊かな漢字・カタカナ・ひらがなを持っている。このため、概念の
広がりが、非常に大きい。このため、英語で入ってきた言葉を、縦
横無尽にその概念を拡大する。発想もその言葉が引き出すことが出
来るのです。このため、日本は直ぐに欧米に追いつくことができる
のです。

 Fは、英語による国際化は、日本も避けて通れないと考えていま
す。このため、日本語のほかに英語ができる人を多くした方がいい
と思います。英語は日常使わないと、直ぐにおかしくなるため、日
常の中にもっと英語があってもいいと考えています。日本語がメイ
ンであるのは、当たり前ですが。そして、日米の比較をしながら、
日本文化を見ることができるほうがいいと考えます。

 日本の歴史は、自然との調和を大切にする文化とともに発展して
きています。このため、日本が他国を侵略するのは、例外事項であ
った。しかし、明治期は、欧米の侵略がアジアに迫り、日本は緊張
してその侵略から身を守るように、変身した。そのトリガーが、国
家神道や、天皇の現人神化である。これにより、一君万民化思想に
して民主主義の定着を進めた。そして、能力ある人材に活躍場所を
与えたのです。

 欧米の文化には、戦いがある。いつもいつも侵略、強奪、戦いの
匂いがする。このため、精神的にいつも張り詰めている文化です。
それに比べると、日本の文化は、くつろぎがある。和気藹々とした
平和な環境にある。私みたいな論理的人間は、煙たがられるのです
が、欧米との論理に負けることはできません。

 そして、日本文明は、次の役割を果たさなければならないことに
なるはずです。地球が有限であるため、欧米人たちの侵略できる領
域がなくなり、閉鎖空間で生きていくしかないのです。この時、必
要なのは、和や自然との融合の文化です。この問題は再度、議論し
たいと思います。日本の役割を考えてください。

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