308−3.日本米の味



コラムno.299-3日本の農政問題 →日本米の味 
>NO.292−2食糧戦略について
>今年援助でモンゴル
>に入った日本米(在庫米)も大使館員夫人達は、まずくて食べられ
>ないと怒っていました。
>(私としては、何贅沢を言っている、と思いますが・・・。ちなみ
>にモンゴル人はおいしいと言って食べてくれています。日本からの
>援助米は評判が良くあっという間に売れてしまい、台湾からの援助
>米は売れ残っているそうです)食糧・農業政策は難しいですよね。

>日本の農民も補助漬けにされることなく、外米との競争、共存を計
>り、海外にも日本米を輸出どしどし輸出し、利益のある経営効率的
>な農業を育ててほしい。小宮山さんもおっしゃるように、日本がモ
>ンゴルに援助している日本が食わない古米をモンゴル人はうまいう
>まいと云って食べてくれます。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。>
上記についてボクのコメント   from ken

フィリピンの田舎にに住んでいたとき、町の市場でお米は「パンシ
ーライス」を買っていた。 
PとFの発音が同じタカログ語では上等米のことをfancy rice(パン
シーライス)という。小売値は普通の米の値より20%ほど高かっ
た。
お手伝いさん夫婦が買うレギュラー米と比べると、レギュラー米は
長粒米(Indica)でパンシー米は短粒だった。

 なぜパンシーライスを食べないかと現地従業員に聞けば「パンシ
ーライスは美味しくて食べたいけど、値が高い」。 市場(パレン
ケ)の米屋で見ていると、道理で、金回りのいい現地人マネージャ
ークラスの奥さん方はみなパンシーライスを買っている。 パンシ
ーライスの味やtextureは日本米と変らない。 それでもマニラに住
む日本人商社の奥さん方は、街の日本食料品店でカリフォルニァ産
の日本米を買い、パンシーライスの3倍ほどの値を払っていた。
どうやらフィリピン産のパンシーライスが日本米と同じだというこ
とに気付いてなかったようである。

周知のように、香港のレストランで供されるご飯は水気が多く、も
ちもちしていて、広東料理の白飯は「ジャポニカ」が殆どと断定し
てもいいだろう。 言いかえれば、世界中でジャポニカを食べる国
はもっと存在するはず、ということになる。

いっとき、世界の米の需要の殆どがIndicaで、Japonicaを食べるの
は日本とカリフォルニアだけというようなニュースが流れ、だから
農林省の役人が海外へ過剰米を売りに行っても一粒も売れなかった
、というような話が新聞種になった。この話はどうも胡散臭いと、
ボクは思う。値が高くて売れなかったのを、なかば品種のせいにし
て、当時の農林省がお茶を濁し、輸出努力をしなかったのではなか
ろうか。

参考までにいえば、ボクは40年まえからindica米が好きで、あのぼ
ろぼろした歯ざわりや、舌触りは噛んでいて楽しい。 Japonicaだ
けを至上のように言うのは<敷島の大和の国の白き飯・・>という
日本魂的先入観に災いされているのではなかろうか。
皆さんのご意見をうかがいたい。
Ken
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NO.291−2に対して
>Fさんへ      from Ken
>「日本の農業の復活?」これはもうダメですよ。ボク、田舎の生ま
>れで、いまもチョイチョイ生まれ故郷へ帰り、農業を客観します。
>「帰りなん、いざエン」と言いたいところですが、いやもうさっぱ
>り、「田園まさに撫し」終わって、政府の減反指示より廃農反数が
>上回り、それは新世代層の労働嫌悪が主原因のようです。 まぁそ
>んなことはFさん、とっくにご存知だとおもいますが・・・。
>
>それより興味深いのは、なぜ、どうしてTaketomiさんが、アメリカ
>をそのように嫌悪されるのか、ということ。
>「嫌悪」という言葉が悪ければ、なぜそのようにアメリカに対して
>警戒感を持たれるのか、というのが不思議であり、問題です。

Iron1は書きます。世界中で日本の次に好きな国はUSAです。USAに
は何でも有ります。自由も、権利も、義務も、平等もすごくフェア
ー国です。そのアメリカですら国民のために政府は世界戦略立てて
、常に危機管理を怠っていないよと言っているのです。それを知っ
た上ならいうことは有りません。

>Taketomiさんは、いわば氷山の一角で、おそらくわが国の若い世代
>の人々のなかのいくらかが同様の見解をもたれれているのでしょう
>が、「誤解」と言わぬまでも、こうしたやや異常に近い警戒感ない
>しは嫌悪感を醸成した原因プロセスを探求し、是正すべき必要があ
>るのではないでしょうか?

嫌悪感をもっていると取られたのであれば私の表現能力の不足です
。日本よ、世界の現実に目を向けよ。この平和を永遠に保つにはど
うするのかを考えようと言うことなのです。
>
>かってロシアを異常に怖がり、Free Masonを魔物扱いし、ABCD線
>が日本を押しつぶす、とした被害妄想意識の伝統がいまなお続いて
>いるのでしょうか。それとも異国をみな敵と見なし、鎖国を共通国
>是とした東アジアの伝統でしょうか。 Fさん、どう思われますか?

ロシアの南下政策(領土拡大)はやはり日本にとっては大変な危機
感を持ったと思います。
日清・日露戦争そして第二次大戦・・・。晩年にマッカーサーをし
て日本は防衛戦争であったと言わしめています。なぜ?日本がいな
くなったとたんに共産軍に朝鮮まで占領されそうになってはじめて
気がついています。

21世紀は、まったく考えなくてよいものやら。私は、今日の中国
の日本非難、朝鮮民族の反日教育は決して良い方向には向かわない
、心して日本人は外交に注意する必要ありと考えます。
>
>馬関戦争の賠償金を唯一返還してくれたのがアメリカで、「敗者な
>き戦争終結」を主張したウィルソンもアメリカ大統領だった事実(
>当時も今も、わが日本の政府がそのような雅量をしめす能力がある
>とは考え難い)。こうした人道的なアメリカもあることを歴史教科
>書にもっともっと盛り込む必要がありそうです。

この点は、アメリカの建国の歴史の素晴らしさでしょう。しかし、
何故に日本に押し寄せてきたのか?1853年から1953年は日
本の決定的な100年と歴史は語っています。私は、日本人はよく
やったと思っています。

スパイ事件。日本はスパイ天国。全く無防備です。平和憲法があれ
ば・・・。なんでも平和・・・。そこには日米安保があり、米軍基
地がある、民間にはハイテク産業ばかり。こんな美味しい国はあり
ません。スパイが暗躍しないのが不思議なのです。こんな国に誰が
機密に属するものをくれますか。だれが信用しますか。あなたの、
そばにもスパイがうようよしていると思うべきなのです。危機をあ
おるなと言うかもしれませんがこれが現実の政治の、弱肉強食の世
界であることを知るべし。その例はたくさんたくさんるではないで
すか。バブルの崩壊の原因は??????。
>(Fのコメント)
>日本の農業が死に瀕していることは、周知の事実です。しかし、
>一方で、日本の商社を中心として企業が、海外で大規模な農園を経
>営しているのも事実です。

日本の国家戦略のもとなら大変結構なことです。しかし、日本の勤
勉な農民のモラルをなくして農地を荒らし、減反政策では政治はな
いに等しい。
>
>どうして、日本で経営しないかというと、日本で農業ができない
>のです。国が許可しないためです。もう1つが、人件費が高いため
>ですが、こちらは機械化等で可能です。

やる気があるかないかにかかっています。悲しいかな日本の農業に
対するビジョンなき結果と思います。このまま、平和とともに食料
問題も起こらなければなにを心配しましょうか。
>
>しかし、食料価格が上昇した時、途上国の農産物を日本に持って
>くることができなくなるはずです。自国民が飢えている時、日本に
>農産物を輸出するかどうかです。ほとんどはアジアで生産していま
>す。具体的には中国ですが、中国政府は自国中心主義になるはずだ
>と思うからです。
本当に、心配ですよね。外務省がちゃんとやってくれことを祈るの
みです。
>
>このため、農産物の自国生産を商社等の企業に解放する必要がある
>のです。農民保護は、農民潰しでした。ここの変革をする必要に迫
>られるはずです。このため、日本農業の復活になると書いたのです。

このことを言いたかったのです。国の原点です。
Iron1
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いつも興味深く拝見しています。
ところで、今回の食糧問題ですが、いろいろな方のもっともなご意
見から、大切なことが少し抜けているのに気付きました。

といいますのは、経済的な側面から物事を考えれば、たしかに輸入
する方が合理的ですし、実際、どこかの企業が大量生産するように
なれば、米は安くなるかもしれません。
でも、それだけが日本の将来に本当によいことなのかどうか、私は
疑わしく思います。

なぜなら、ただでさえ農薬漬けの食品を食べさせられて、その上、
子供の頃から、まともな食生活をせずに、お金だけ与えられて、コ
ンビ二などの工場生産の食しか知らないような恐ろしい世代が育ち
つつある今、この食生活の貧しさが人間の精神に与える影響は、た
だならぬものがあると思います。

大体、犯罪の低年齢化なども、おそらく調べてみれば、その子供た
ちが、家庭でどんなものを食べて育ってきたかということも関係が
あるはずです。
食を疎かにすることは、将来的に国の人材をだめにする原因になり
かねないのです。

外国でどのくらい農薬が撒かれたものか分からないような、そんな
米や他の野菜を買ってまで、倹約するのが正しいとは思えません。
(また、もし農薬が少なくても、日本に船から入る段階で、相当、
殺虫剤のようなものをかけるようです)
多少高くつこうと、まともな食品が、日本の国内市場で生産者の努
力にみあう妥当な値段で取引されるなら、それが外国より高かろう
と、実際大きな問題はないと思います。

現在、私はロシアにおりますが、この貧しいといわれる国でさえ、
大半の消費者は輸入品がいかに添加物が多いか気付き、国内製品に
戻りつつあると聞きます。
実際、経済的に厳しいこともありますが、自家栽培の野菜などをた
いていの家庭で保存用に備えてあり、食生活は質素ながらに健全な
ので、(最近は変わりつつありますが)ぱっと見ただけでも、日本
人の最近の若者のような華奢で不健康な体格、背筋の曲がった歩き
方の人などを、ほとんど見かけません。
全体的に見ても、中年期までの体力の維持という点でも、彼らの方
が、健康そうに見えるのは、気のせいでしょうか?

もちろん、国民的な体質のちがいもありましょう。
でも、食生活はかえって、このような一般の生活経済の豊かでない
国の方が、かえってまともなのではないかと、疑いたくなります。
やはり、単なる数字だけを見ていては分かりませんが、日本人の健
康状態、体力なども国際社会で対等に相手と渡り合って行くために
、大切な要素であると思いますし、それを維持・促進するための食
を、数字だけで判断するのは、大変危険だと思います。

それでは また CHOCO
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(Fのコメント)
kenさん、Iron1さん、CHOCOさんありがとうございます。
Kenさんは、フィリピンでの体験は素晴らしいですね。Iron1さんの
意見はいつも、正論ですね。ロシアのCHOCOさん、ロシアの体験に
よる食生活の別視点は、面白いですね。

私も、CHOCOさんの意見に賛成ですが、現在米国でも有機農業の研究
がさかんです。この技術を日本や世界に導入する必要があるのでし
ょう。もう1つが、遺伝子改良による農業・畜産でしょう。こちら
は、注意が必要だと思いますが。

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