■盗聴網問題で欧州委、動き出す/沈黙の英国、窮地に 欧州連合(EU)は22日(現地時間)、米国主導の盗聴網システム (暗号名ECHELON=エシュロン)が非英語圏諸国の企業の通信を傍受 しているという内容の委託専門家による調査報告書を受理し、EU執 行機関の欧州委員会は、対抗策の検討を担当部署に指示した。盗聴 網に協力している英国は苦しい立場に追い込まれ、北大西洋条約機 構(NATO)の結束にも影響を与えそうだ。 国際会議での各国政府の動きや企業の契約交渉の内容が米国側に 漏れたという訴えが続出し、特に非英語圏の仏、独、伊の政府や企 業の不満が高い。報告書は「エシュロンは明らかに民間企業の情報 を入手している」と指摘し、「米国は、世界の通信情報を一手に把 握できる」と結論付けた。 盗聴網については米英ともに国家機密として一切の言及を拒否し ている。英国はEU内部での批判を黙って受けるしかない情勢だ。英 政府筋は「米英を追い詰めることはNATOの結束に打撃となる」と、 EUの反米英の動きに深刻な懸念を示した。 (Mainichi Shimbun, London)からの引用 私見 ★月刊誌「正論」10月号 中西輝政論文 「日本の覚悟を問う-わ れわれは”新・冷戦”に勝てるのか-」 の中で、「エシュロン」と いう語句が登場しました(P74)。識者がこの語句を使うのを見た のは、2回目です(たった2回です)。IT革命を礼賛するエコノミ スト、評論家、学者は、ITの負の面であるエシュロンを一切口にし ません。と言うよりも、口にできません。口にすればIT神話が崩れ るからです。しかし、エシュロンは、負の面ではない。10数年前 に米国国防総省によってインターネット技術が解放されたという事実は、 エシュロンをもってしてその真相が明らかになったと言える。つま り、インターネットの本質は、「エシュロン」であったということだ。森 善朗首相は、沖縄サミットで「IT憲章」を掲げた。何とおぞましい 光景か。 ★無断転載禁止とされていますが、どうすればいいのですか。毎日 新聞社にメールにて転載許可を得るのですかね。また、インターネットで の著作権についてですが、今回の場合(転載する場合)どうすれば いいのですか。方法を教えてください。 黙ってそのまま転載してもいいのですかね。 図越(づごし) ============================== (Fのコメント) 無断転載禁止ですので、記事の概要や一部の事実部分を転載する のはOKですから、そのようにしてください。雑誌の記事全面転載 はよくないので掲載しません。 エシェロンをあまり気にし過ぎるのは、必要がない。 我々のようなHPの公開情報は、最初から秘密ではないのですから 恐ろしがる必要もないのです。そして、経済関係でも秘密性の高い 通信には暗号化が当たり前になるのではないでしょうか。