295−1.グローバリズムと21世紀の日本について



 グローバリズムという名のもとアメリカは世界の一極化、アメリ
カナイズを行おうとしています。しかし一方で世界はそれとは逆に
多極化へ進もうとしているのではないのか?そう思います。

アメリカの圧力を振り切りベネズエラの大統領がイラク訪問に踏み
切ったのも、第30回アメリカ国家機構大会でアメリカがペルーの
内政に干渉しようとしたときラテンアメリカ諸国の猛反発を受けた
ことなどがそうです。UN安保理事会に対する改革問題も国際社会
の民主化と世界の多極化に対する要求の現われなのではないのでし
ょうか?

 これからは多極化を求む国々とアメリカとの対立が激化し第4次
世界大戦が起きるかもしれません。みなさんの意見はどうですか?
世界はグローバル化するのか?それとも多極化へと向かうのか?ご
意見聞かせてもらえませんか?
キリギリス
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(Fのコメント)
 米国との関係は、今後も日本によって友好関係にあった方がいい
と現時点では思います。しかし、この頃の米国大統領選挙を見ると
ゴアの目も出てきているため、中国に対応する米国の外交も、アヤ
フヤな状態に今後もなるのでしょう。

 このため、日本も中国に対応する方法を検討する必要がある。
米国が中国に甘くすると、多極化を推進することになるでしょう。
中国は独自化路線であることはハッキリしている。中国は、自国の
利益で米国にチャント言うべきことは言う対応であろうから。

 そして、アジアは中国との利害関係があるため、米国からの離反
になるでしょうね。米国への離反の動きを米国が対応しないと。
この外交していると、米国の言うことを誰も聞かなくなるでしょう
。米国追従は損になるためで日本も考える必要が出てきます。

 日本も、ゴア政権であれば、日本の利害を全面に出していくしか
ないであろう。特に中国との友好関係を推進して、時には中国の意
見を支援して、米国に反省する機会を作った方がいいでしょう。
しかし、ゴア政権は、日本を抑えようとしていますから、中国の方
を優先するでしょう。このため、日本が米国味方をしても、結局、
両方から睨まれることになり、非常に日本の不利になるようです。

 日本は、米国の言いなりと思わせない方がいいのではないでしょ
うか?しかし、時たまにしないと、本当に日米関係は損なわれるこ
とになる。このため、あまりやってはダメであるが。

もう1つ、米国の経済コントロールは、日本が行っている状態に
なっている。サマーズ財務長官が、日本の0%金利解除に大反対し
たのも、日本から米国に貸し出している米国国債10兆ドルや民間
投資数十兆ドルの日本回帰が恐ろしいためで、もし、日本の金が逃
げるようだと、米国経済は崩壊するためです。

この状態を米国に思い知らせることができるが、この方法は日本政
府でなく、民間企業が行う可能性が出てきている。日本の景気回復
で日本に投資先が大きくなったことによる。
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21世紀の日本について
 21世紀に入っても対米関係が我が国の最重要課題になることは
、変わらないでしょう。国家間では互いの国益を守るための、経済
競争が行われ、相手を経済的に支配しようとするのが資本主義原理
です。 

経済によるアメリカの日本間接支配圧力も、この原理にそったもの
で、アメリカがけしからんと考えるのは、日本に問題があるのであ
って、適切な対抗手段がとられっていないことに問題があります。 

かといってアメリカ一辺倒の今、アメリカとの関係が悪化させるの
は好ましくありません。むしろ外交的な発言力を強め、両国間にお
ける我が国の国益を守る方が得策であると考えられます。 

外交的カードとしては欧文明に対する、同じ有色人種としての特色
を利用してアジア諸国との連携を深め、アメリカおよび西欧に対す
る対抗基盤を築くことが有効です。 

この考え方は、戦前の日本の考え方と同じですが、軍事的な侵略は
割に合わないことを学習しました。今度こそは西欧に対して防衛的
なアジア共栄社会を築くことが21世紀我が国が生き残る道だと思
います。 

1.アメリカとの友好関係を損なわないようにする。 
2.不安定な日本の食料・エネルギー問題を改善する。 
3.アジア諸国の開発を援助し、地域経済の発展に勤める。 
3.中国・韓国との経済・文化交流を深める。 
4.アメリカとの関係を徐々に緩やかなものにする。 
5.アジア全域の安全保障体制を確立する。 

とら丸
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21世紀の日本 
ノビー 

 とら丸さんの意見にはうなずける点が多くあります。 
とくに、アジア諸国と交流を深め西欧に対する基盤を 
構築するとゆうてんはまさにそうだと考えます。 
そして質問なんですが、とく丸さんは3番の中国、韓国と経済、 
文化交流を深めると書いておられましたがどのような方法が 
考えられると思われますか?自分は移民を受け入れることが 
必要ではないかと考えているのですが。 
もしよろしければご意見を聞かせてください。 
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ノビーさんへの返事(日本のアジアとの関係) とら丸 
 始めまして 

黒潮という海のハイウエーを巧みに利用して海洋日本は古くから貿
易を通じてアジアとの交流をがありました。特に中国大陸や朝鮮半
島からもたらされた文化は日本に大きな影響を与え、現在の日本文
化の中心部分をつくっていると思います。この中には移民も当然あ
ったと思います。 

日本は、中国文化をうまく利用したわけですが、そのうまく吸収で
きた理由があると思います。それは、さらに古い日本独自のすぐれ
た文化が存在したはずで、このような古代日本人がもっていた先文
化なしでは、効率よく大陸文化を吸収することは不可能ではないか
と思います。 

そしてこの先文化は、黒潮文化とも言うべき存在で、大自然に立ち
向かう勇気とそして知恵は現代日本人の奥底あり、これからも日本
とアジアの未来を切り開く原動力となるでしょう 
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(Fのコメント)
 とら丸さんの意見に賛成です。アジア通貨基金やアジアインター
ネットIX構想等、アジア内の環境整備は重要でしょう。
徐々に、米国離れを推進しないと、米国経済がおかしくなった時、
その影響は大変なことになるためです。米国国債の暴落、ドルの暴
落など、米国の今後は多難であることが、だいたい分かってきてい
る。これの対応は、今のうちに充分することが必要です。

 なぜかというと、今欧州が米国の会社を買収することによって、
米国経済へ資金を流し込んでいるが、この資金の流し込みが無くな
ると、資金ショートが発生して、ドルの暴落になる可能性大なため
です。

 この時、どう米国は対応するかです。暴落とは、ハイパー・イン
フレになることですから、米国国債や米国投資は、今の内に円にし
ていくべきです。しかし、そのタイミングで円の高騰後、日本から
の輸出ができずに、日本の景気が急下降する可能性があります。
景気下降の連鎖反応。これにより、日本の景気も元の木阿弥になる
可能性が大きい。

 このように、将来の米国と深い関係があると、連れ暴落になる可
能性が高いのです。今の内から対応策をアジア全体で検討するべき
理由です。それと、中国は世界第3位の経済大国に今年中になるは
ずです。そこと、タイアップしないと米国後の世界経済を上手くい
かせることはできない。そして、韓国とは今後もより一層深い関係
になると思う。

液晶を作れるのは、今日本と韓国だけです。日本を追いかけてくる
のは、電子分野で韓国しかいません。日本も韓国に半導体製造機械
と半導体原料の純粋シリコンを売っている。日本は最先端のPDP
分野に移行していくでしょう。今後も、韓国は電子分野で日本の後
を追いかけてくるでしょう。

中国では、船井電機の低価格高機能な家電やマブチモータなど、
高品質低価格品製造が盛んです。日本にあるアセンブリ・ラインは
ほとんどが中国に移動するようです。このため、日中、日韓関係は
経済面での結びつきが今も今後も拡大していきます。

これに伴い、日本と中国の関係を大事にする気運が高まっている。
今回の日本から中国への調査船クレームが、1つのキッカケになっ
た可能性があります。日本からも中国にクレームを付けるべきです
。中国は、頻繁に日本に対してクレームを付けているのですから。
それと同等に日本も言うべきです。これが今までなかったのがおか
しいのです。

世界第3位の経済大国にいつまでODAを補給するのかの疑問は、
依然としてありますが。中国は、世界に経済援助しているサイドで
すよ。世銀からも資金を借りられる存在です。今の中国は大きいの
です。すぐに、日本を抜く可能性もあるくらいです。その国に
ODAはおかしい。経済的に対等な関係にするべきです。

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