293−3.「立山止観の会」の紹介



各位、(これは立山止観の会MLに送った文章と同文です。)
http://mail.cocode.ne.jp/
で立山止観の会で検索し、この出てきた画面で加入できます。

9月10日付けの毎日新聞書評欄に、宮崎市定さんの「論語の新しい読
み方」(岩波現代文庫)が紹介されています。この本は、旧著「論
語の新研究」の前半を文庫化したものです。「論語の新研究」の後
半部分は、「現代語訳 論語」として今年5月に同じ文庫で出版され
ました。

立山止観の会では、この宮崎市定著「現代語訳 論語」だけをまず
読んでみるつもりです。

論語の入門書として、私が気に入っているのは下村湖人著「論語物
語」です。これは講談社学術文庫からも出版されていますが、一昨
年 東京青竜社から名著発掘シリーズで復刊されています。(1800円)

入門書は、論語に親しむためにある程度読んでみるのもいいかもし
れません。登場する弟子たちの個性の違いもある程度わかっている
と、理解しやすいかと思います。

でもメインは、やはり、原典の現代語訳を、自分たちがその意味を
納得できるまで繰り返し読んでみて、理解したところを自らの意識
の一部として取り込むことではないでしょうか。これは多くの方が
勧めておられることですが。

宮崎市定さんの現代語訳は、他の訳とはちょっと違っていますが、
とりあえず宮崎先生の訳だけを読んでみてもいいかと思います。も
ちろん、余力のある方は、他の先生の訳やペンギン版、レッグ版と
いった英訳も参考にしてください。

何度も読んで、理解して、自分の意識の一部にしてしまって、必要
な時には、論語に学んだことが自分の意識の中から沸き起こってく
るくらいでなければならないと思います。論語を自己の内部規範化
するということですね。

立山止観の会 第一回は 平成12年10月3日(火)午後6時-9時、富
山市元町1-4-3 大庵本店(076-423-0325)会議室にて行う予定です
。宮崎市定現代語訳「論語」(岩波現代文庫)を学而第一から、里
仁第四まで、とりあえず読んできて下さい。準備の都合もあります
ので、参加できる方は、このML上か、あるいは私あてに、参加を表
明してください。こちらから許可など出しませんのでどうぞ
お気軽に参加してください。どなたでも本さえ読んでくれば参加で
きますので、御遠慮なく。

講師はとくにいません。お互いに論語を読んで、意味を確かめあう
場にする予定です。このようなやり方でどれくらいうまくいくのか
不安ですが、とりあえずやってみましょう。

先輩諸兄より、論語について、何かご助言をいただけることができ
れば幸いです。よろしくお願い申し上げます。

思想道場鷹揚の会 立山止観の会
得丸久文 

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