各位、(これは立山止観の会MLに送った文章と同文です。) http://mail.cocode.ne.jp/ で立山止観の会で検索し、この出てきた画面で加入できます。 9月10日付けの毎日新聞書評欄に、宮崎市定さんの「論語の新しい読 み方」(岩波現代文庫)が紹介されています。この本は、旧著「論 語の新研究」の前半を文庫化したものです。「論語の新研究」の後 半部分は、「現代語訳 論語」として今年5月に同じ文庫で出版され ました。 立山止観の会では、この宮崎市定著「現代語訳 論語」だけをまず 読んでみるつもりです。 論語の入門書として、私が気に入っているのは下村湖人著「論語物 語」です。これは講談社学術文庫からも出版されていますが、一昨 年 東京青竜社から名著発掘シリーズで復刊されています。(1800円) 入門書は、論語に親しむためにある程度読んでみるのもいいかもし れません。登場する弟子たちの個性の違いもある程度わかっている と、理解しやすいかと思います。 でもメインは、やはり、原典の現代語訳を、自分たちがその意味を 納得できるまで繰り返し読んでみて、理解したところを自らの意識 の一部として取り込むことではないでしょうか。これは多くの方が 勧めておられることですが。 宮崎市定さんの現代語訳は、他の訳とはちょっと違っていますが、 とりあえず宮崎先生の訳だけを読んでみてもいいかと思います。も ちろん、余力のある方は、他の先生の訳やペンギン版、レッグ版と いった英訳も参考にしてください。 何度も読んで、理解して、自分の意識の一部にしてしまって、必要 な時には、論語に学んだことが自分の意識の中から沸き起こってく るくらいでなければならないと思います。論語を自己の内部規範化 するということですね。 立山止観の会 第一回は 平成12年10月3日(火)午後6時-9時、富 山市元町1-4-3 大庵本店(076-423-0325)会議室にて行う予定です 。宮崎市定現代語訳「論語」(岩波現代文庫)を学而第一から、里 仁第四まで、とりあえず読んできて下さい。準備の都合もあります ので、参加できる方は、このML上か、あるいは私あてに、参加を表 明してください。こちらから許可など出しませんのでどうぞ お気軽に参加してください。どなたでも本さえ読んでくれば参加で きますので、御遠慮なく。 講師はとくにいません。お互いに論語を読んで、意味を確かめあう 場にする予定です。このようなやり方でどれくらいうまくいくのか 不安ですが、とりあえずやってみましょう。 先輩諸兄より、論語について、何かご助言をいただけることができ れば幸いです。よろしくお願い申し上げます。 思想道場鷹揚の会 立山止観の会 得丸久文