292−1.邪馬台国論争



NO.286−2の反論に対して
みなさんこんにちは、logicです。
syunさん、初めまして。
ご意見ありがとうございます。
得丸さんのご意見を聞いてからと思いましたが、返信が
ないようなので遅れてしまいましたがレスをつけます。

> その一例として宮崎市定氏の史観を取り上げたものであり、邪馬
>台国論争への言及ではないと思うのですが?

私も得丸さんが「邪馬台国論争への言及」をしているの
ではないと思います。私もsyunさんと同様に

> 徳丸さんは、歴史の大きな流れを概観すると、以外に単純な事実
>や真実が見逃されていること、そうした事実や真実を大切にするこ
>との必要性を指摘しているのだと思います。

と考えました。だからこそタイトルを「真理とは」と変
えて、得丸さんにレスをつけたわけです。
最近の得丸さんのご意見には「トンでも」系の論が増え
てきました。「文明論」あたりからそう思い始めて読ん
でいたところ、宮崎市定氏の著作に対するご意見を読ま
せていただいてますますその思いを深くしたわけです。

私が問題にしているのは「邪馬台国論争」についてでは
ありません。再度引用します。

[fuku41:637] logic wrote;

>> あえて無視するのかもしれませんね。
>
>> この世の中、正しいものは却って疎んじられてしまう傾向が
>> あります。
>
>> 内容がよすぎると、かえって読者がついていかないのでしょうか。
>> 歯がたたないというか、波長が合わないというか。
>
>> この世の中、正しいものは却って疎んじられてしまう傾向が
>> あります。
>
>といった自らの見解に合わない人を小馬鹿にするような
>考えは止めた方がいいでしょう。
>
>#ちなみに「トンでも」系の人は自らの見解が受け入れ
>#られない際の正当化に上述のような思考を使います。
>#「トンでも本の世界」系の本をぜひご覧ください。

最後の#部分がまさに先程述べた事です。「トンでも」
系の方は自説が学会や世間で評価されない際には、自分
ではなく「学会」「世間」が悪いと考えるのです。

私は得丸さんに「それでいいのか」と問うているのです。
得丸さんにそんな考えは止めた方がよいと忠告している
つもりです。

みなさんのご意見をお待ちしています。

追伸
>  ちなみに、井沢元彦氏の『逆説の日本史』に依拠したlogic
>さんの見解も何百とある見解の中の一つに過ぎないのです。

その通りですよ?
私は自説が相手にされないからといって、

>> あえて無視するのかもしれませんね。
>
>> この世の中、正しいものは却って疎んじられてしまう傾向が
>> あります。
>
>> 内容がよすぎると、かえって読者がついていかないのでしょ
>>うか。
>> 歯がたたないというか、波長が合わないというか。
>
>> この世の中、正しいものは却って疎んじられてしまう傾向が
>> あります。

といったことは思いませんし、書きません。
 logic
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NO.286−2の反論に対して
得丸さんの再反論。
> > この世の中、正しいものは却って疎んじられてしまう傾向が
> > あります。
>
> > 内容がよすぎると、かえって読者がついていかないのでしょうか。
> > 歯がたたないというか、波長が合わないというか。
>
> > この世の中、正しいものは却って疎んじられてしまう傾向が
> > あります。
>

という感想をもらしたものです。

>
> といった自らの見解に合わない人を小馬鹿にするような
> 考えは止めた方がいいでしょう。
>

人を馬鹿にしているつもりはありません。ただ、ロジックさんの
ように反論される方が、宮崎説を読みもせずに、これからも読む
ことなく、否定されることが残念でならないのです。

で、みんな実は宮崎さんの本をきちんと味わうことができないの
かもしれないなと思ったのです。馬鹿にしているつもりはないです。
私自身、本の読み方が10代、20代、30代、40代でそれぞれ
違ってきているので、「読者」というものも「つくられる」のではない
かと思ったものです。

たとえばテレビゲーム(ちなみに私は一切しませんが)で、一面
クリアすると次の面に行けるように、本を読むときにも、簡単なも
のから徐々に読んでいかないと、どんないい本でもそれまでの
読書経験がないと、それをきちんと読むことはできない、のでは
ないでしょうか。

>
> 自らの意見を正当→自らの意見を認めないものを不当
>

私は宮崎さんの意見を黙殺している人が、宮崎さんの本の存在を
認めて、正当に評価してくれればそれでいいのです。それを頭から
信じてほしいとは思いません。

得丸久文(2000.09.11)
==============================
みなさんこんにちは、logicです。
得丸さん、レスありがとうございました。

まずはじめに、

[fuku41:647] 得丸さん wrote;
> 人を馬鹿にしているつもりはありません。ただ、ロジックさんの
> ように反論される方が、宮崎説を読みもせずに、これからも読む
> ことなく、否定されることが残念でならないのです。

私の投稿を今一度読み返してください。宮崎説を否定し
たことなど一度もありません。それどころか

[fuku41:637] logic wrote;
> 以前より私も知っていましたし、私自身「確かにそう
> かも」と思っています。

と書いていますし、それを得丸さんも[fuku41:647]にて
引用していますよね?
何を持って私が宮崎説を否定するとおっしゃっているの
か皆目分かりません。

私が問題視しているのは自ら(の支持する)説を取り上
げないものに対しての得丸さんの姿勢であり、読んだこ
ともない宮崎説ではありません。

再引用
> この世の中、正しいものは却って疎んじられてしまう傾向が
> あります。
>
> 内容がよすぎると、かえって読者がついていかないのでしょうか。
> 歯がたたないというか、波長が合わないというか。

これを得丸さんは

[fuku41:647] 得丸さん wrote;
> 人を馬鹿にしているつもりはありません。

と述べていますが、私が相手なら、

(自説を取り上げないあなたにとって)「内容が良すぎ
て、歯が立たずについていけないから、正しいもの(自
説)を疎んじている」

といわれていると考えます、間違えなく。

得丸さんは違うのかも知れませんが、バカにしていると
非難されてもしょうがない言い様です。
通常メーリングリストならフレームの原因です。

話しを本質に戻します。
なぜか私の質問に答えられていませんが、

[fuku41:637] logic wrote;
> 孔子や孟子が自らの意見に合わない人に対して、上述の
> ような理解をしたとは到底思えません。もしそうなら孔
> 孟の教えなど大したことがないのは明らかです。

そう思いませんか?
私は寡聞にして孔孟がそのようなことを言ったというの
を聞いたことがありません。

また、歴史論争に絞れば、

> 古代史マニアでもない僕にとっては、それまでヤマタイ国とばかり
> 思っていた邪馬台国が、実はヤマトの当て字だったかもしれない
> という表現

「古代史マニア」でなくても、ある程度歴史に興味を持っ
て学んでいるものであれば、既知のことです。
だから宮崎氏を知らず、「古代史マニア」でもない私も
この説は知っています。

#まさか私が「古代史マニア」だとでも?

ましてや得丸さんは私に対して

> 宮崎説を読みもせずに、これからも読む
> ことなく、否定されることが残念

とおっしゃられているのですから、「古代史マニア」で
あろうがなかろうが、宮崎氏に限らず多くの歴史書に当
たられてから評価を下していらっしゃるのですよね?

確認ですが、得丸さんは

> 邪馬台国=九州説の学者や民間歴史家にとっては、すべて
> の言説を否定されることになりますから、

邪馬台国=九州説の学者や民間歴史家の説をしっかり読
んでいて述べているのですか?

また、同様に他の数多くの邪馬台国論争の一部でもお読
みになられているのですか?

得丸さんの今までの投稿を読む限りそう思えません。少
なくとも歴史書関係の大ベストセラー『逆説の日本史 
井沢元彦 小学館』はお読みではないようです。なぜな
ら「邪馬台=ヤマト」説をご存じないのですから。
したがって、

> ただ、ロジックさんのように反論される方が、
> 宮崎説を読みもせずに、これからも読むことなく、
> 否定されることが残念でならないのです。

という言葉をそのままお返しせざろうえません。
得丸さんともあろうお方が…と思うと残念で仕方があり
ません。

#再度確認ですが、私は(読む読まないに関係なく)宮
#崎説を否定などしておりません。

また、宮崎説が「邪馬台=ヤマト」説の元祖だとしても、
それと対立する説(例えば、邪馬台国=九州説)をあの
ような形で否定する得丸さんにその失礼な言動を改める
よう忠告いたします。

> みんな実は宮崎さんの本をきちんと味わうことができないの
> かもしれないなと思ったのです。

「みんな」などと一般化し、みんなは「正しいものを疎
んじる」「内容が良すぎて、歯が立たないからついてこ
れない」などと言う前に、得丸さんご自身がどれだけ味
わっているのかを検証するべきでしょう。

特に邪馬台国論争に限れば、得丸さんがどれだけ*他説
*を「味わっている」のかはなはだ疑問です。言わずも
がなのことですが、他と比べることなく、宮崎氏の著作
を評価してもほとんど意味がないのですから。

> 私は宮崎さんの意見を黙殺している人が、宮崎さんの本の存在を
> 認めて、正当に評価してくれればそれでいいのです。

私は宮崎氏に限らず、「邪馬台国=九州説」の方々にし
ろ様々な説が正当に評価されることを望んでいます。

文明・文化論以降、得丸さんの投稿には首を傾げること
しきりです。ぜひとも自説に反するものに触れ、そして、
あのような形で否定するのではなく、客観的・論理的に
議論を進められることを切に願います。

みなさんのご意見をお待ちしています。
それでは、失礼します。
logic
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光安と申します。
得丸さんlogicさんSyunさんはじめまして
僕はlogicさんの意見に賛成です。
邪馬台国がどこにあってどのような政治形態であったかとゆうのは
やはり、はっきりした証拠がでるまではなにが事実で真実がどうで
あるかとゆうのは言えないと思います。
できるだけ正しいものを追求してみたいと欲しているのならばなお
さらではないでしょうか?
たった一つの文献でたった一人の意見だけで正しいと思い込んでい
たのでは、本当の事は見えてこないと思います。

そおゆう僕も、宮崎さんの本をまだ読んでいないのであまりえらそ
うな事は言えませんが・・・・とりあえず今日行った本屋では見つ
けられませんでした。明日紀伊国屋を探してみようっと。非常に面
白そうな本ですね。
読み終えましたら、本の内容についてまた議論しましょう。
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はじめまして、
最近、当メルマガを知り購読させていただいてます。

いろいろ、勉強になることがあり、感謝してるしだいです。
ありがとうございます。

ところで、「邪馬台国」の話ですが、
そもそも「邪馬台国」と言う発想自体が恣意的なものである・・・・
と、言う考察ができるのでひとつ本を紹介いたしますので
ご一読ください。
けっして、「とんでも本」の類ではありません。

『「邪馬台国」はなかった』
古田武彦
角川文庫
昭和52年10月10日初版

上記の文庫本です。


まぁ、僕の考えでは「邪馬台国」ってのは皆が関心を持つ分野なので
反響も多いと思います。
ですので、こういう思考方法もある!ということで読んでみてくださ
い。

たくや
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木村愛二です。

私も騙されて「邪馬台」と書いたことがあるのですが、原典の魏志
倭人伝では、台の古い字ではなくて、壱の古い字になっており、こ
れを引用した後代の書物で台の古い字にしている方に「大和」派が
依拠しているのでして、たとえば「ヤマイチ」に近い地名を北九州
で探すと、山口なんてのはいくらでもあるのです。この文字の問題
を抜きにした議論は大和派の金魚の糞になります。
以上。

木村愛二:Web雑誌『憎まれ愚痴』編集長
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/

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