291−2.食料戦略とスパイについて



NO.287−1に対して
>(Fのコメント)
> 食料戦略とは、日本だけに売らないことですか?
>米国の戦略は、同盟国に売らないより、価格を引き上げることにな
>るため、日本より先に途上国がネを上げるはずです。
>
> 日本は、食料の値段が上がる分、貿易黒字が小さくなるのでしょ
>う。もし、大幅に値段が上昇すれば、日本農業も息を吹き返すこと
>になり、新しい展開になるはずです。
>
> このような話題が、出てくるのは、米国の強い分野が、だんだん
>石油、食料生産、航空機など限られた分野になってきている証拠な
>のでしょうが、あり得ないと思います。
>
>  このような話題が、出てくるのは食料の価格を引き上げたいとい
>う米国のサインと見なした方がいいですよ。
>この良い例が、石油価格の引き上げで、中国等の需要が増大したの
>で供給不足というサイン後、石油価格を上げたのです。
>
>しかし、この価格上昇は、米国車が売れなくなり、日本車のシュア
>が増えたという副作用が出ている。
> それと、風力発電等の発電が活発になるため、エコに良い方向に
>なってくるはずです。
>
> 食料価格の上昇でも、違う副作用が起こるはずです。もしかする
>と、日本農業の復活??になるかもしれませんね。
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Fさんへ      from Ken
「日本の農業の復活?」これはもうダメですよ。ボク、田舎の生ま
れで、いまもチョイチョイ生まれ故郷へ帰り、農業を客観します。
「帰りなん、いざエン」と言いたいところですが、いやもうさっぱ
り、「田園まさに撫し」終わって、政府の減反指示より廃農反数が
上回り、それは新世代層の労働嫌悪が主原因のようです。 まぁそ
んなことはFさん、とっくにご存知だとおもいますが・・・。

それより興味深いのは、なぜ、どうしてTaketomiさんが、アメリカ
をそのように嫌悪されるのか、ということ。
「嫌悪」という言葉が悪ければ、なぜそのようにアメリカに対して
警戒感を持たれるのか、というのが不思議であり、問題です。

Taketomiさんは、いわば氷山の一角で、おそらくわが国の若い世代
の人々のなかのいくらかが同様の見解をもたれれているのでしょう
が、「誤解」と言わぬまでも、こうしたやや異常に近い警戒感ない
しは嫌悪感を醸成した原因プロセスを探求し、是正すべき必要があ
るのではないでしょうか?

 かってロシアを異常に怖がり、Free Masonを魔物扱いし、ABCD線
が日本を押しつぶす、とした被害妄想意識の伝統がいまなお続いて
いるのでしょうか。それとも異国をみな敵と見なし、鎖国を共通国
是とした東アジアの伝統でしょうか。 Fさん、どう思われますか?

馬関戦争の賠償金を唯一返還してくれたのがアメリカで、「敗者な
き戦争終結」を主張したウィルソンもアメリカ大統領だった事実(
当時も今も、わが日本の政府がそのような雅量をしめす能力がある
とは考え難い)。こうした人道的なアメリカもあることを歴史教科
書にもっともっと盛り込む必要がありそうです。
>>
話題は変るけど、いまのボクのモウ一つの疑問。 世俗的に謂えば
どうやらチャキチャキの諜報将校らしい某三佐が公衆の面前でロシ
アのスパイ将校と会食し、情報資料を渡したとして捕まった。どう
せ渡した資料は、先刻先様がご存知の、いわば公知公用的(たとい
機密と表示されたものであろうと)なものであったろうことはまぁ
間違いない。
こちらのスパイとあちらのスパイがレストランで飯を食い、情報交
換しあうというのは、彼ら国家公務員の日常業務であり、その間に
エチケットとしていくらかのお金をやり取りするのも、ママゴトの
ような所作ながら、いわば職務のうちと考えるけど、コレ、ボクの
スパイ小説趣味でしょうか。それとも日本の情報担当三佐というの
は、毎日出勤してディスクトップを眺めたり、軍艦に乗って模擬発
射訓練したりするのが職務のすべてなのでしょうか。 情報将校と
もなれば買収したり、買収されるのを装ったり、美人をつかって相
手を篭絡し、こちらもその手に乗った振りをしたりして、本当の機
密を盗むのがproper functionで、おカね(もちろん公金)などい
ちいち領収証や稟議書と共に動くものでないと、素人のボクは考え
ますが・・。

第一次大戦で駐波蘭武官として活躍したスパイ明石元二郎はだいぶ
華やかにお金を使いまくり、それでいて後日は大将軍事参議官台湾
総督にまで出世した。 こんどの三佐殿もだまって働かせてやれば
、そのうち幕僚長にもなるやも知れず。それを今ごろ、そんじょそ
こらのグウタラ月給取りと同じ扱いで糾弾しようとするなら、いっ
そ日本には諜報将校など置くなといいたい。

それに、アメリカ軍の情報が流れたらしいと、それを主眼にして新
聞は報じているが、アメリカからの苦情で日本の警察が動いたので
しょうか。

この事件、ボクにとってわからぬことばかりです。 どうやら情報
通らしいFさん、解説して戴けませんか??
kenn
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(Fのコメント)
 日本の農業が死に瀕していることは、周知の事実です。しかし、
一方で、日本の商社を中心として企業が、海外で大規模な農園を経
営しているのも事実です。

 どうして、日本で経営しないかというと、日本で農業ができない
のです。国が許可しないためです。もう1つが、人件費が高いため
ですが、こちらは機械化等で可能です。

 しかし、食料価格が上昇した時、途上国の農産物を日本に持って
くることができなくなるはずです。自国民が飢えている時、日本に
農産物を輸出するかどうかです。ほとんどはアジアで生産していま
す。具体的には中国ですが、中国政府は自国中心主義になるはずだ
と思うからです。

このため、農産物の自国生産を商社等の企業に解放する必要がある
のです。農民保護は、農民潰しでした。ここの変革をする必要に迫
られるはずです。このため、日本農業の復活になると書いたのです。

 スパイの件ですが、捕まった防衛研究所の所員は、エイジェント
がスパイとして、チェックしている過程で御用になったようです。
このため、あまり極秘的資料はないでしょう。極秘の資料を防衛研
究所の一研究員に見せることはないはずです。また、積極的に、
極秘資料を入手する行動はなかったようです。
 軽い気持ちで、ロシアの在日武官と親交を深め合っていたのでし
ょう。

 しかし、今後米国とTMD共同研究が行われると、その命中度等
相当重要な情報が日本も入手できるため、ここで見せしめのために
、米国から通知されたはずです。もう1つ、米国から、日本政府へ
の警告と見た方がいいですよ。日ロ友好関係が進むと、シベリア開
発が進むはずですが、米国の石油戦略との調整が必要なはずです。
この条件を日本外務省は忘れている。これに対する警告です。


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