276−2.<<拉致問題>>



● 都内で市民デモ、250人参加!
救う会関東協議会主催による「北朝鮮よ、拉致した日本人をかえせ
!市民デモ」が、20日東京都内で開催された。

デモに先立ち午後2時より、千代田区にある常盤橋公園において連
絡会が開催され、西岡力救う会関東協議会会長、それに横田めぐみ
さんの父で北朝鮮による拉致被害者家族連絡会会長が、参加者に北
朝鮮に対し被害者家族を速やかに帰国させること、そのために日本
政府は明日来日する北朝鮮代表団との交渉で拉致問題の解決を取り
上げることを訴えた。

また応援に駆けつけた平沢勝栄衆議院議員、土屋たかゆき救う会地
方議員の会会長も挨拶し、今年3月のコメ支援の際その後事態の進
展が無ければコメ支援の継続は行わないという約束であったのに今
またコメ支援を行おうとしていることは問題だ、拉致問題の解決無
しにコメ支援を行うべきで無いと訴えた。

連絡会の後場所を移動し、中央区銀座にある水谷橋公園を起点に午
後3時30分デモ行進が開始された。野牧雅子救う会神奈川会長がウ
グイス嬢(ウグイス姉さん?)を務め、「北朝鮮は 拉致した日本
人を返せ!」「日本政府は、交渉の席で拉致解決を強く迫れ!」
「拉致された韓国人は、分かっているだけで454人もいます。生
半可な数ではありません。」などとシュプレヒコールを上げた。

歩行者天国や数寄屋橋交差点では、日曜日ということもあり沿道に
は買物客が多く、デモ隊の行進を眺めたり、中にはカンパをする人
の姿も見られた。今回のデモの参加者は250人、集まったカンパ
は14万7千097円であった。

● 飯倉公館前でアピール活動
22日、日朝交渉を前に外務省飯倉公館(東京都港区)前で、被害者
家族、地方議員の会、救う会の代表者が、北朝鮮代表団に対してア
ピール活動を行った。
アピールには被害者家族から横田滋さん早紀江さん夫妻(横田めぐ
みさんの両親)、増元照明さん(増元るみ子さんの弟さん)が、地
方議員の会から土屋たかゆき会長(東京都議・民主党・板橋区選出
)が参加した。

午前8時45分、一行は営団地下鉄日比谷線六本木駅で待ち合わせ飯倉
公館へ向かった。途中混乱防止のため麻布警察署の署員の誘導を受
け、午前9時に飯倉公館前に到着した。
現場では土屋都議と荒木和博救う会全国協議会事務局長、それに山
本閉留巳救う会青年部会長が応対に出た谷外務省北東アジア課長補
佐に来訪の趣旨を伝え、また警備に当る警視庁関係者と協議し、正
面入口から5メートル離れることを条件に同省敷地内でのアピール
活動が可能となった。

アピールでは「拉致棚上げ反対」や韓国語で「返せ私達の家族を同
胞を」と書かれた横断幕を全員で掲げ、野牧雅子救う会神奈川会長
の音頭で「金正日よ、拉致した日本人をかえせ!金正日よ、日本人
の怒りを恐れよ!」などとシュプレヒコールを行った。北朝鮮代表
団が正門を通過する際は抗議は最高潮に達し、代表団のメンバーが
表情を険しくする姿も見られた。

マスコミのインタビューに対し、めぐみさんの父親の滋さんは「拉
致問題の解決無くして日朝交渉の妥結はありえないという当初の方
針を(日本政府は)貫いてほしいです。」、また母親の早紀江さん
は「こんなひどい話しはありません。お願いです助けてください。
」と訴えていた。

● 木更津会場にて北朝鮮代表団との面会を求める
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会(横田滋代表)、北朝鮮に
拉致された日本人を救出する地方議員の会(土屋たかゆき会長)、
北朝鮮に拉致された日本人を救出する全国協議会(佐藤勝巳会長)
の三団体は、北朝鮮代表団来日以前より外務省に代表団とご家族の
直接の面会の機会を作るよう求めていた。しかし23日の時点で、外
務省を通じての呼びかけに対して北朝鮮側側からの回答が無く、24
日交渉会場の木更津市「かずさアカデミア」に出向き、再度直接の
面会を求めた。

●北朝鮮側、要請書の受け取りを拒否
今回の行動には、家族会から横田滋・早紀江夫妻(横田めぐみさん
ご両親)と増元照明(増元るき子さんの弟)、地方議員の会から中
村みのる船橋市議(同会事務局長)、救う会から佐藤勝巳救う会全
国協議会会長、荒木和博同事務局長、西岡力救う会東京会長、鈴木
松蔵同埼玉会長、山本閉留巳同青年部長が参加した。

会場では外務省側があらかじめ用意した部屋に通され、一同会議が
終了するのを待っていた。しかし終了予定時間の正午を過ぎた頃、
谷同省北東アジア課長補佐より依然交渉が長引いているとの連絡が
入り、その後午後1時2分に交渉終了の報告が入った。

しかし北朝鮮側は家族との面会を拒否したため、救う会側から拉致
された日本人全員を返すよう求める要請書を、外務省を経由して渡
すことにした。しかし要請書を受け取るよう外務省の再三の要請に
もかかわらず、北朝鮮代表団は受け取りを拒否した。

●近くNHKに公開質問状
29日夜のNHK報道番組の内容について、救う会青年部は近く
NHKに公開質問状を送ることになった。既に山本同部会長は、今
夜中に中村みのる副代表幹事、高橋信常任幹事との間で持ちまわり
協議を済ませており、明30日以降に公開質問に関するオペレーショ
ンを発動することになっている。

同日夜放送されたNHKの報道番組「NHKニュース10」で、民
間団体のピースボート主催の訪朝団に関する特集が放送され、その
中で訪朝団のメンバーが北朝鮮側に拉致疑惑(NHKの放送のまま
、救う会青年部では拉致問題と表記している)について質問してい
るシーンがあった。北朝鮮側は「日本の報道機関はどれも拉致疑惑
と表現している」「日朝交渉は難しい」「話し合いによる前進を」
などと答えており、NHK大阪放送局の藤田美和子記者が「北朝鮮
の姿勢に変化が見られる」とコメントしている。

「拉致疑惑」について明らかに答えていないにも関わらず、「変化
が見られる」とのコメントには根拠が感じられない。このぽ特集で
はその他にも不明な箇所があり、これらについても合わせて質問を
行う。質問内容の詳細は後日紹介する。

●タウンミーティングについて本日集会届受理される
9月10日開催予定の「北朝鮮に連れ去られた日本人を救出し、男女
が平等に人権と安全が守られる社会を創る為のタウンミーティング
」(略称「人権と安全タウンミーティング」)について、本日山本
閉留巳救う会関東協議会事務局長が会場となる東京ウィメンズを所
轄する警視庁渋谷警察署に集会届を提出し、同署警備課は午前11時
50分これを受理した。

?集会届とは?
不特定多数を対象に、社会問題を主題とする集会を開催する場合、
主催者は公安条例に基づき開催の72時間前までに、会場となる場
所を所轄する警察署に集会届を提出しなければならない。集会届は
各都道府県公安委員会が審査を経て、開催24時間前までに申請の
許可または不許可を行う。

各都道府県の多くは公安条例を有しており、東京都の場合は「集会
、集団行進及び集団示威運動に関する条例」(昭和25年7月東京都
条例44号)である。ただし沖縄県のように公安条例が無い地域も
ある。

因みに今月20日に開催された「北朝鮮よ、拉致した日本人をかえせ
!市民デモ」は、東京都公安委員会指令第3530号による許可、
及び警視庁築地警察署長の道路交通法第77条第1項による許可に
基づいて開催された
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<<お知らせ>>
☆ 「北朝鮮に連れ去られた日本人を救出し、男女が平等に人権と
安全が守られる社会を創る為のタウンミーティング」 (略称「人
権と安全タウンミーティング」) (OP0022)
期日:平成12年9月10日(日) 14:00〜16:30
場所:東京ウィメンズプラザ
内容:情勢報告  西岡 力(現代コリア編集長)
    拉致問題に関するリレートーク(参加者自由登壇)
主催:人権と安全タウンミーティング実行委員会(救う会関東協議会)
資料代:1000円
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北朝鮮よ、拉致した日本人をかえせ!
JVグループ   山本 閉留巳
E-Mail sokoku.herumi@nifty.ne.jp

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