260−3.米国対外債務の動向



 日経のHさんから、米国の状況資料をいただきました。
この内、米国債務の動向、米国の貿易赤字額をグラフにしてみま
した。
http://user2.allnet.ne.jp/tsuday/siryou/beisai.htm
http://user2.allnet.ne.jp/tsuday/siryou/beibo.htm

Hさんの見解によると、大統領選挙が終了した時点で、米国経済の
見直しが必要になり、金利の引き上げが必要になる。
経常赤字が、限界に来ていること。これ以上、経常赤字にすると、
ドルの信認問題が発生させることになり、ドルの暴落に繋がる。
それと、累積債務増大による債務返済利子が確実に米国経済を蝕む。

1999年の資本の流れは、
欧州から米国へ、4660億ドル流入したのが大きい。日本からの
資金流入は無くなった。全体で、3320億ドルの流入になっている。

 米国の企業は、ストックオプションを乱発して、人件費を圧縮して
いる。将来の支払いとして、利益から差し引くことをしていない。
または、している企業が少ない。このため、米国企業の収益は水増し
されている可能性が高い。金利の上昇で収益向上の限界になる。

欧州機関投資家の欧州回帰が起こる可能性が高い。

 このような状況を勘案すると、2000年11月までは、景気を
持たせるが、その後は徐々に、景気の後退局面になると思える。
11月までに、日本経済は復旧する必要がある。あまり残された時間
がない。米国経済が後退すると、日本経済も問題ありとなると、
世界的な機関車がなくなり、暗い時代に突入する可能性がある。
米国対外債務
米国貿易赤字推移

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