260−2.朝鮮の今後について



はじめまして、NO.251−2件の投稿興味深く拝見いたしまし
た。
韓国側の見方がよくわかって面白かったです。
しかし、韓国の財閥がその思惑通りいくのかというと私は疑問視
しております。かつて在日の実業家が北朝鮮に投資したり合弁事業
を推進したのですが、そのほとんどが失敗したそうです。
北朝鮮側は契約を守らないばかりか最後に工場や資材を乗っ取りに
かかり結果会社を潰す羽目になったとか。

韓国の財閥が同じような目にあうかどうかはわかりませんが今後を
占う青写真になると思います。私にはなんとなく投資を回収できず
に終わってしまう気がします。
北朝鮮の労働の質がいいのはその通りだと思いますが独裁国家、全
体主義ならではのリスクがあり、今後朝鮮労働党による組織的な契
約の不履行、法外な賃上げ、賄賂の要求が起こる可能性があると思
います。(いくら人間が勤勉実直でも国家組織とは別の話甘くみて
はいけません)

もちろん今すぐにそうなるというわけではなくある程度投資が進ん
だ段階だと思いますので4年〜5年後ぐらい先のことでしょう
かつて日本の企業が韓国でひどい目にあいましたが北朝鮮も同じ民
族であるということを忘れてはなりません。
いずれにせよ日本の企業はあまり進出しないと思います。

それにしても北との友好関係ができたから在韓米軍は必要ないなん
て日本人以上の平和ぼけですね。
日本ではこのところ北の脅威や危機管理のことが言われ出したのに
韓国ではその逆をいっているようです。

地勢学的にも中国と陸続きである朝鮮は海を隔てた日本より防衛は
難しいのに彼らには中国、ロシアの脅威がすっぽり抜けているよう
です。韓国の財閥が儲けのことを考えている間に北は韓国自体を乗
っ取るつもりでおり誰にもこの潮流は変えられない
私は案外統一は近いのではないかと思います。

数年後か遅くとも10年以内に一国一制度のもとソウルに主体思想
塔が立つ日がくることを想像するのは私だけでしょうか?
 
伊藤
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(Fのコメント)
日本のMKタクシーのオーナーである青木さん(日本国籍)は、
時々、北朝鮮に行っているし、、北朝鮮投資をするみたいですよ。
このように、在日朝鮮の方も、投資するはずです。金総書記の指示
があれば、北では絶対ですから。

 韓国の財閥は瀕死の状態です。現代も、現代建設の不良資産によ
って、倒産寸前ですし、大宇は、会社の半分を売っている状態です。
この状態で、世界的な競争に立ち向かうのは、価格競争しかないの
です。日本も同様ですが。

 このため、資材を北に1ケ月分だけ、持っていき、資材を取られ
ても、損害をできるだけ少なくしています。今、注目しているのは
、ソフト開発を北朝鮮で行うことです。これだと、PCを持ってい
けばいいだけですので、損害は小さい。

 今までの経験は、それなりに生かされています。現代はこのため、
金正日と直接会見することを重要視したのです。もし、現代の工場
を、北朝鮮の役人が障害すれば、即、金正日総書記に連絡し、その
役人を死刑にしてもらうためです。そして、会見後、現代は工場を
北に作る計画をしたのです。

今後、北に南はどんどん工場を作りますが、それは、金総書記の支
持を得ていますから、北の役人の障害は困難だと思います。
しかし、経済や社会的なオープン化を北朝鮮は、行えません。行う
と民衆は世界の実勢を知り、反乱を起こすと考えているためです。

 その事実は、韓国も知っているので、そう簡単には、統一化はで
きないはずです。韓国の財閥や金大中大統領も知っているようです
よ。大統領は、北のインフラ投資でも、企業の資材運搬が目的の
鉄道を優先させている。統一してインフラを整備するのは、天文学
的投資が必要です。これは、現状の韓国経済の情勢からはできませ
ん。

このため、安上がりな、鉄道整備、それも、財閥の工場までの鉄道
整備ですよ。これも、韓国の財閥の意向です。

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