チェチェンのロシア軍は、ゲリラの掃討に手間取っている。 第2次チェチェン紛争でのロシア軍死傷者が1万人以上になった。 1日に10名以上の死者と50名以上の負傷者が出ている。 山岳地域だけではなく、都市部にも、ゲリラは出没して、攻撃をか けている。つい1ケ月前にも、ロシア軍の寮が爆破され、多数の死 傷者を出している。このため、プチン大統領は、アフガニスタンの タリバンを爆撃したいが、中国の反対でできないでいる。 国際世論も、欧米を中心として、チェチェン民衆に対する弾圧に 対し、人道的な問題としはじめた。欧州では、ロシアの支援を中止 している。 この問題から目を反らさせようと、プチン大統領は、法律違反し た共和国の首相を解任できる法案を、上院下院で通した。これによ り、プチン大統領の独裁性が強められたことになる。 しかし、キーは、米国のNMD反対に対するロシアいじめを米国 はどうでるかだ。新冷戦でイスラムの敵はロシアか、米国か?? ラディンは選択する必要が出ている。2つの大国と戦うのは、無謀 であろう。が、このため、中国と手を結んでいる。三竦みの状況を、 作り出している。 もう1つ、ロシア周辺の情勢として、注意が必要なのが、モンテネ グロの独立が迫っていることである。モンテネグロの警察に、英国 が軍事訓練を行っていることが判明し、コソボの次はモンテネグロ での内戦になる方向のようだ。さあ、モンテネグロ対ベオグラード であるが、まず、NATOは空軍の爆撃しかしないであろう。 陸上での戦いは、モンネネグロの警察軍とユーゴ正規軍の戦いにな る。NATOが、戦いの後方支援に立つが、まず、この支援で、 ユーゴ軍を迎え撃つことが可能か。そして、それが可能であれば、 この戦いにロシアはどう出てくるかだ??もし、ロシアがユーゴ 全面サポートになると、問題は大きくなる可能性が出てくる。 要注目である。 STAFORの記事は、下記にある。 http://www.stratfor.com/CIS/commentary/0008041901.htm