252−2.貧冨の差拡大について



 今後のサミットでは、デジタル・デバイドの議論があったようだ
が、日本で起こるのであろうか?
同世代間では、起こらないような気がする。日本人の90%が、
現時点で中産階級に属し、PCやインターネットに触れることが、
できないような貧乏人は少数ですから。そして、この貧乏な人たち
も、学校等で、充分、インタネットに触れることが出来るはずであ
ろうから。

 高齢者の世代はほとんどPCを操作できない。今、ほとんどの事務
はメールや日本語ワープロソフトとC/Sの操作であるから、雇う
ことができない。この分野は、若い女性の分野化している。

 このため、高齢者の層ではデジタル・デバイドが起こる。PC使用
ができることとか、インターネットで自由にHPが検索できること
とかができる必要があるためです。

 しかし、この高齢者は年金があり、そうあくせくしていない。
やはり、若年者の貧冨の差が出てきていることの方が問題として大
きい。この問題を考える。

 日本もどうも、米国と同様な状況になってきたようだ。どういう
ことか?日本の工場がどんどんアジアや中国にでき、日本の工場を
閉鎖していることである。また、T君のようにソフト開発まで、
アジアに出すと、日本の空洞化が起きる。この空洞化は、工業の
従業員を減らし、商業・サービス業の人数を増やすことになる。

 このため、海外からの利益により、今以上に豊かになる企業や
その会社員と、低賃金のサービス産業のアルバイトたちとでは明確
な貧冨の差が出てくることになる。また、この時、汚い、苦しい、
危険な3K産業に日本人の若者がいかないため、海外から労働者を
導入する必要でてきている。

 よく言うフリータの月の稼ぎは10万円程度ですよ。年間120万
円程度。大学卒の初任給は300万円ですから最初から、3倍の差。
しかし、10年もすると、企業で働いていると500万円程度になる
ため、この差はだんだん広がることになる。

 3K産業の人たちも、安い賃金になる。海外労働者は入ると、その
労働者が魅力を感じなくなる金額まで、賃金は下がるというのが、
欧米の現状で、分かっている。このような日本にならないための対策
が必要。

しかし、これはムリがある。日本人全員を、頭よくすることが不可能
ですし、このごろ、高校中学でのドロップアウトが増えている現状か
らすると、低賃金労働者が若者層にでき、その人たちが犯罪を犯す。
普通の国になるような気がするが。そして、現時点でも100万人以
上が大学卒業してもフリータをしているのである。今後、益々多くな
るはず。工場が海外にあるため、企業で日本人がそれほど必要がない。

 一方で、企業として、成功する人が出て、大金持ちもできるでし
ょう。インターネットで、世界を相手にビジネスができるため。
インターネットでは、より少数の人手で多くのことが可能。
なぜか?インターネットで、いろいろなサービスがネット上にある
ためで、それを上手く利用すると、企業経営も少数化できる。
また、インターネットのサービスは無料か非常に安い。

 どう企業モデルを作るかが問題。このため、ビジネスモデル特許が
出てきたのも、このためです。日本だけ例外とはならない。

このため、大儲けする少数者と大多数の貧乏な労働者になる可能性
がある。それでよしとする社会は、必要でしょうね???

もし、そのようにならないようにするためには、日本を活性化して、
日本の内部に、産業生産設備が必要になる。

産業構造の変革も必要になる。

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