250−1.文明と文化について



得丸です。6時前に起きて、散歩しながらいろいろとひとりで考え
ていましたが、みなさんのお知恵も頂戴できればと思い、MLに書き
ます。

私は文化や文明について興味があります。議論をすっきりさせるた
めの定義を探していたのですが、一応以下のような定義にたどりつ
きました。

−1− 文明
文明とは、人間を取り巻く環境として、時空間に展開します。その
時空間の中を生きる者に対して、普遍的・無差別的に影響を与える。
それが文明。
ある特殊な環境をもって文明(的)とよぶこともできる(消費文明
、機械文明など)ほか、特定の時空間に存在した環境を総称するこ
ともできる。
(古代ギリシャ文明、江戸徳川文明、など)

−2− 文化
文化とは、後天的に人間の心(意識や無意識)の上に構築される、
人間が文明の中で生きるための技術や道具。言語、生業、衣食住、
宗教、神話、道徳倫理、詩歌文学、などなど。
文化はあくまで個人に帰属し、遺伝子ではなく後天的に構築される。
民族の文化という集合的なものは存在しない。あくまで個人の文化
の総計として、文化は存在する。
茶道や俳諧は、文化を文明として高めた例ではないか。特に季語。

で、こうしてまとめてみて、以下のようなことを考えました。疑問
です。
(A) 法や建築(建物だけではなく都市計画も含む)は文明的であ
る。しかし、憲法は法であるのだろうか。
(B) 一神教には神話がない。アダムとイブは人間であった。どう
して一神教には神話がないのだろう。

なんかまとまりなくてすみませんが、定義にしても、疑問にしても
何か思いついたことがあれば、コメントください。
得丸
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(Fのコメント)
 私は、文学者でも文系の人間ではないので、文明や文化の定義を
考えたことがないので、意見がありません。
しかし、(A)と(B)については、コメントできそうです。

(A)憲法は人類普遍の法則を書くものと日本人は思っているよう
な気がします。このため、慣習法ではなくなる。不変な真理などと
いうから、文明ではなくなるのではないでしょうか。もう少し、
日常の延長上で憲法を再規定しないと、国民が自分事と思わないの
でしょう。何回か、得丸さんは注意をしていたが。

(B)神話は、古代人が自然と人間の関係を元に考えたものですか
ら、神と人間の結婚や、人間が神になることもある。しかし、神と
人間は別物と考える一神教は、この神と人間の混在した神話を排除
したために、なくなったのです。


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