247−1.最終弁論



・現状での憲法改正には反対である。
憲法論議は行うべきものでは有りますが、一方的な見方での憲法論
議では論議している価値が無く、国際戦略上のイニシアティブを
さらに失いかねない。
もう一度、護憲の立場からも検証し、日本の行く末を考え上で、
それでも憲法改正すべしが体勢であるなら、憲法改正も必要でしょ
う。
しかし、うわべだけの憲法論議では、日本を貶めるだけである。

・常任理事国入り
日本が世界でのプレゼンスを確保する為には、不可欠なものであろ
う。
出来なければ、国連への拠出金を不景気を理由で、減らすなりの処
置も必要となってくるであろう。
日本が果たしている役割から考えれば、当然のことである。

・軍事的国際戦略
アメリカ軍の過大評価を基準にした軍事的国際戦略は戦略と言えず
、アメリカの戦略に組み込まれるだけであり、さらに日本の立場を
弱めるだけである。
軍事的なプレゼンスを前面に出した戦略を各国とも取ってくるだろ
うが、日本は違う立場を取るべきである。
新時代では軍事的なプレゼンスを国が背景に出来ない、国際情勢に
日本が仕掛けていくべきであろう。
その為に一時的な軍備拡張競争が激化することも、やむ無しと考え
る。

アメリカへの思いやり予算や米国債の大量購入などは、日米関係の
発展には寄与せず、大きな課題である。
アメリカが日本に期待するのは、軍備拡張に伴う出費であろうが、
日本のプレゼンスを高めるのには寄与せず、海外からの警戒感が募
るだけであろう。
日本が軍備拡張を行うのであれば、国連を活用し日本本土のみなら
ず、世界を視野に入れた軍事組織を提案していくべきである。
現状では、アメリカ軍のプレゼンスを脅かさない程度と条件は付く
が、それも、アメリカが世界の警察で有りつづけようとはせずに、
国連にその任を委託するまでである。

中国も、ロシアも、軍備拡張競争が激化すれば、現在の体力では厳
しいものがあり、軍縮への模索がすぐに訪れる。
韓国・台湾・日本での軍事的な同盟は難しいが、日本が国連名で動
くことで、韓国とも、台湾とも、軍事的な協力が可能であろう。

それらを踏まえた上で、常設国連軍は非常に難しい問題が山積し、
中国も、ロシアも、アメリカさえも、首を縦には振るのは、至難の
技である。
それこそ、100年先に成っても、達しえない可能性もある。
しかし、漫然とアメリカの戦略に乗っていても、先が見えないだけ
でなく、日本のプレゼンスは今以上に無くなるであろう。
であるなら、日本の戦略を明らかにし、アメリカの戦略を正してい
くべきである。
最後には、アメリカとの協調歩調となっても、先ずは日本の戦略を
明確に打ち出すことが、肝要であろう。

ここでの議論で、意見は出尽くしたと考えております。
もう少し早くとも思いましたがすべてが、出尽くしたとも思えず、
引きずってしまいました。
Fさんへは、失礼の限りを尽くしたと認識しております。
お付き合い頂き、本当にありがとう御座いました。
今後の活躍に、期待しております。

フリー
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Daishiです。(NO.241−1のフリーさんに対して)
「戦争の放棄」の理念を守る、それが日本の戦略に対して

 他国を侵略しないという点においての戦争は当然放棄します。
しかし、侵略を受けた場合には、自国を守るための戦争を私は支持
します。
私は自分自身と自分の愛する人々、そして愛する祖国を守るために
戦います。
もしあなたがご自分の崇高な理念のためにそれを否定されるのなら
ば私はあなたにこの国から出ていっていただきたい。
少なくと自分の国を守るという気がなく、ただ人任せで安全に平和
に暮したいというのは明らかに責任の放棄ですよ。
今のあなたは権利ばかりを主張し、与えられた自由を謳歌してきた
戦後日本人の典型ですよ。

 あなたは以下のようにおっしゃいましたね。
 
アジアの異常事態に国連軍が出られない時、わざわざ日本が日本人
の人命をかけて、意味があるのでしょうか?

 では日本の異常事態のときに国連軍が出られないときにどうする
んですか?
そうならないようにまずは、自分の国を守るのことを自分達でしよ
う、違いますか?
よく出される例ですが、あなたの家に泥棒が入ってこないように家
には鍵をかけるし、犬を飼うところがあるだろうし、お金をかけて
セキリュティーを施したりもするでしょう。
それを国家がしてどうしていけないのですか?
しかも我々は日頃から警察という国家権力に守られてるわけですし。

 そして最後にアジアの異常事態を日本人が守る意義ですか?
あなたは車に乗ってないのですか?電気を使ってないのですか?
それらの元になってる石油などはどこを通って来ているとお思いで
すか?
着てる服の製造国を見てみれば?わかったのではないでしょうか?
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(Fのコメント)
 憲法改正の議論は、憲法を現状のままにする論理は、はっきり分
からない。自衛隊は違憲であると、フリーさんは認めているのに、
変えない、というのですから。この不整合があってもなぜ、改正が
必要がないのか、論理的に証明していない。フリーさんは希望や
願望を述べているにすぎない。この場合は、議論的にはフリーさん
の負けですよ。

 常任理事会入りは、当然そうすべきです。ここは、フリーさんと
同じです。

 国連に、フリーさんは期待し過ぎ。国連の官僚が一番たちが悪い
のは、世界で有名なのに、まだ、フリーさんのような夢を見ている
人がいるのですね。国連の無駄使い、何もしないことは、米国等は
知っていて、国連の改革をしなければ、国連経費を出さないとまで
言っているのです。国連で中国・ロシアと米国の意見が合うことな
ど、ほとんどないのですから、行動できないことになるのです。

 現実を見た対応がどうしても、必要です。理想や妄想は、現実の
国際政治とかけ離れているため、実現できないか、危険な状況にな
ります。もう少し、現実の調査をしてから、議論すべきです。
現実に足を置き、その上で次の戦略を考えることが必要です。

 米国軍事体制は、世界最強ですからこの体制と、戦える国はあり
ません。その国と安保体制を組んでいることは、非常に楽をして、
安全を確保しているはずです。米国は、国連を利用するが、国連軍
に米国軍を移管することはない。それは、中ロとの関係が利害相反
の関係にあるためです。妄想は慎むべきです。

 中国は、今貿易で大幅な黒字になっています。この国力を侮って
はいけません。軍備支出がどんどん増額しています。危ない。

 日本は、自国の安全や大使館の安全を自国の自衛隊で守り、かつ、
アジアの民主主義国と共同で地域の安全を守る必要があると思いま
す。このため、ASEAN諸国との利害一致度を高める努力が必要
でしょう。

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