管理人のＴです。７月１２日から、ソウルに出張で行ってきまし た。その報告。 日本から２時間のソウルは、日本人の観光が増加し、現在年間 １００万人以上が訪れる。このため、今回の出張の航空券入手も苦 労した。一ケ月以上前でないと、エコノミークラスはないとのこと。 韓国全体の人口が４４００万人、その１／４がソウルに集中して いる。東京の人口と大体同じ。このため、ソウルの広さは２３区と 同程度だ。日本に比べても１極集中が進んでいる。 ビル設備や明洞や南大門の街は、１９７０年代の日本の感じがす る。それと、労働争議も７０年代と同様な様相である。 南大門は７０年代のアメ横だし、明洞は地方都市のなんとか銀座の 雰囲気であった。南大門はネクタイが２００円など非常に安い。 それと、コピーが氾濫している。すぐ、ニセモノを勧める。 そう言えば、町を走っている車も日本車や欧米車のコピーのよう な気がする。ハングルと左ハンドルでなければ、日本の７０年代に タイムスリッフした感じがする。田舎にいくと、これは日本と同じ 風景になる。田畑や山の感じが日本の田園風景と同じなので、どこ にいるのか分からなくなる。 大手企業の上層部の人と会ったが、「韓国は、欧米の物まねし、 それより良い物を作るようになっている。これが韓国の力だ。」と 言っていたが、これと同じことを６０年代、７０年代、日本も言っ ていたように思う。トップの人の物腰が日本のトップと同じであり 、英語、韓国語で話をしているが、これがなかったら、日本人と同 じような気がした。５０歳台のトップの人は、ある程度日本語を知 っている。このため、日本語も会話に混じる。３ケ国語の会話にな る。彼らは、若いとき、日本での研修を受けているようだ。 高速道路も整備され、その金額が日本より、圧倒的に安い。そし て、どんどん拡幅工事や、拡張工事がされている。ビルやアパート も多くが工事中で、活気があった。しかし、このレベルでも、一時 より、少なくなっているとのこと。 しかし、相対的には、物価はほとんど同じ。キムチは韓国の土産 物店の方が日本より高い。交通費は断然安い。バスは６０円、タク シーは５００円程度で、ソウル市内は充分。 景福宮を見たが、宮殿は朱色ではなく、濃い赤色で塗られている。 中国の龍もあまりない。沖縄と同じ感覚を受ける。中国の紫禁城の コピーであろうか、中国の影響が濃厚。しかし、規模は小さい。屋 根の飾りも違う。日本と中国の中間の感じがする。日本は中国と同 じで、朱色を使っているので、中国の支配を強く受けたか、受けな かったの違いがある。 英語教育については、韓国も日本と同様な問題を抱えているそう で、英語を中学から教わるが身につかない。しかし、日本語は２年 で直ぐにしゃべれるとのこと。日本の方も、始めれば韓国語は早い はずだそうだ。語順が同じ。同じ言葉も多い。 しかし、英語ができる人が増加しているとのこと。今回も日本人 と韓国人と日系、韓国系米国人だけであったが、会話はほとんど英 語で、韓国語から英語の通訳しか付いていない。英語が世界の標準 語になってきている。街中も英語の方が日本語より通じる。 しかし、韓国は、４４００万人の人口であるため、国内市場が小 さい。このため、最初から世界を視野に入れて、考察する必要があ る。このため、世界に向け、財閥の名前も韓国の発音から違う発音 の名前を正式としているとのこと。英語の重要性も高い。 朝鮮系米国人を、自国と世界を結ぶ掛け橋としたいようだ。 この旅では、１つ気になる点があった。旅行会社のガイドさんや 韓国の社会的地位が高い人と話したが、在韓米軍の評判がすこぶる 悪い。沖縄と同じような犯罪が多発していて、韓国人の本当の気持 ちは、米軍の撤退を推進したいとのことだそうである。しかし、今 までは、北朝鮮からの攻撃が恐ろしく、言い出せなかったようです。 しかし、北朝鮮との平和交渉が出来れば、これで言い出せるよう になると期待しているようだ。米軍の韓国からの撤退は視野に入れ て、東アジアの安全保障を思考する必要があると感じた。これで、 益々、米国としては、沖縄や横須賀の重要性が高まるようだ。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 07/15 20:44 市民千人が機動隊と衝突 ソウルで米軍基地反対デモ 【ソウル１５日共同】在韓米軍による毒劇物ホルムアルデヒドの 無断投棄が問題となっている韓国で十五日、環境保護団体「緑色連 合」や米軍基地問題に取り組む市民団体のメンバーら約千人がソウ ル中心部をデモ行進し、米軍の竜山基地近くで機動隊ともみ合う騒 ぎとなった。けが人などはなかったもよう。 緑色連合などは「責任者の処罰と、再発防止のため八月に改正協 議が始まる在韓米軍地位協定に韓国側の監督権を盛り込むことなど が必要」と訴えている。 地元テレビによると、この日は無断投棄に腹を立てた学生ら五人 が竜山基地にペンキを投げつけたとして警察に拘束された。 （了） ０００７１５ ２０４４