237−1.全ての時代の反省を



(FJさんの意見)
得丸さま

 私は、あなたに出会ったことがないので、どんな人柄の方が存じ
ません。

東京裁判史観や戦後民主主義への反省をいうのなら、明治以後の近
代化の反省もして下さい。その果てが、大東亜戦争だったのですか
ら。そして、明治の反省をいうのなら江戸時代の反省もしてくださ
い。

 歴史における浪漫主義は、現在への批評の軸足りえますが、創造
になりえないというのが、学生時代に桶谷さんや村上一郎氏(彼ら
に影響をあたえた北村透谷や保田輿重郎もともに)に思想的お世話
になった私の感想です。

 戦後50年を否定することは、大東亜戦争を否定する以上に、困難
な課題です。
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FJさま

人間は自分がすでに知っていることしか、新たに知ることができな
いものです。
意識の奥深く刷り込まれたコマンドに関する価値判断を伴う議論は
どうしても対決姿勢になってしまします。それは大変残念なことで
す。

FJさまはすでに桶谷を「卒業」したから、読む必要はないと判断
されておられるのか、あるいは「昭和精神史」とその「昭和篇」を
すでに読んでおられるのかもしれません。

その上で「創造になりえない」とおっしゃられているのかもしれま
せん。

しかし「創造になりえ」るかなりえないかを議論しているのではあ
りません。
戦後の日本人の心に刷り込まれた歪み、矛盾因子として戦後民主主
義と東京裁判史観を問題にしたいだけなのです。

パソコンでたとえるならば、今使っている基本ソフト(OS)にバグが
あると言っているのです。

それに対して、前のバージョンにもバグはあるじゃないかと言われ
ても、、、、

得丸

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