228−1.読者の意見



アメリカのアジア戦略と日本の不景気との関係?

かつて、ニクソン副大統領は「日本は、大陸の前に浮かぶ不沈空母
」と云ったことがある。ソ連崩壊後、国際舞台での中国の台頭、台
湾問題、北朝鮮の問題には、覇権国家アメリカにとってどう対処す
べきか、いろいろと構想をめぐらしているのではないかと思う。

アメリカにとっては、同盟国日本の動きにかなり神経をとがらして
いるのではないか?アメリカは、日本が経済的に発展すればするほ
ど、日本国内の世論がアメリカに迎合しなくなる可能性が高くなる
とおそれているのではないか?

もし、アメリカのアジア戦略に反する動きをする国家が顕れた場合
、アメリカ軍の出動、同盟国軍の出動を不可能にする不沈空母上で
反乱があっては困ると考えるのは、考え過ぎだろうか?アメリカに
とって、日本の世論を意のままに動かすためには、日本経済の落ち
込みが必要なのではないか?有事の際には、景気回復の起爆剤とし
ての戦争待望論が日本国内に沸き起こることを期待して、日本を不
景気にしておく必要があるのではないか?

最近、つくづく思うことは、今の日本の不景気は、経済学の基本に
反することばかりやっている結果であるような気がしてならない。
優秀な人材がいっぱいいるのに、馬鹿なことばかりやっている。こ
の原因はどこにあるのか?日米安保条約と秘密協定にその原因を求
めるのは、無理があるだろうか?
 tanaka
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(Fのコメント)
 日本のバブル潰しを、ハードランディングでやった結果と、
財政再建をあせって、景気の腰折れを起こした結果です。
今後ガンになるのは、公共事業の農村部にばら撒き、公明党の支持者
への金券ばら撒きをした結果、財政再建が困難になっていることです。

 政治・経済の構造改革や小さな政府への転換を欧米諸国は、やって
景気を立ち上げたのに、その方向を目指しながら、やろうとしない。
もう、日本政府の言うことは信用ないと、米国からも言われている。

 相当、米国はイライラしているようですよ。特にサマーズ財務長官
は、露骨に日本政府へ圧力を掛けている。
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ゼロ金利解消について
また、日銀が、金利引上げをちらつかせているので、下記のメール
を日銀あてに送りました。日銀のイラつく気持ちを分からないわけ
ではありません。一歩間違えばハイパーインフレーションを招き、
インフレが暴走した場合、金利引上げは国家経済の破綻を招くので
す。その可能性が大であっても、インフレを避けて通ることはでき
ない隘路(645兆円の借金)にはまってしまったのです。もう、後
ずさりはできないのです。行くしかないのです。
 
本文
今、通貨流通量が大きく膨れ上がっていて、景気回復と同時に、イ
ンフレの可能性がたかまっているが、金利引上げをすべきではない
と思います。

そもそも、通貨の流通量が増えたにもかかわらず、インフレになら
ずに、デフレが継続してきた大きな理由のひとつは、日銀の病的な
までの反インフレ感覚による対策(金利引上げをチラつかせる)が効
きすぎてきたことによるものです。

通貨供給量が増えれば、自律反発によるインフレと同時に、デフレ
による萎縮経済が伸びやかに回復するのです。

あまりにも、反インフレ政策だけを追い求めてきた結果、景気対策
として通貨供給量が膨れ上がらせてもインフレにならずに、また、
景気も回復せずに推移し、また再び、通貨供給を増やす景気対策が
とられてきました。

悪循環の連続を繰り返した結果、ハイパーインフレーションの可能
性だけをたかめてしまいました。

まだ国際的には円に対する信任がありますので、インフレ容認して
景気対策を推し進めても、ハイパーインフレーションに、即結びつ
く可能性はないと思います。インフレ政策をとるのですから、イン
フレになってあたりまえなのです。個人消費が回復し、経済活動が
活発になり、株価、地価、物価に過熱感がでるまで放置すべきです。
 
そうしてから、インフレを徐々に収束させるべきなのです。一気に
収束させれば10年前と同じことになります。
 
ハードランディングは、もうこりごりです。ポールボルカーもグリ
ーンスパンも過熱した経済のソフトランディングを成功させつつあ
るのです。手本を見習えば、きっとうまくいくと思います。
tanaka
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(Fのコメント)
 金利は早く正常に戻す必要があります。円が欧米に行って、株価
を維持させているが、これはおかしい。また、そのため、インフレ
も起こらない。しかし、それは異常な姿です。

 正常な財政運営にする必要があるはずです。景気が少しよくなり、
ここで、金利を上げることです。金利を上げたことにより、潰れる
なら、早く潰すべきです。
国も、金利負担が大変ですから、財政再建を視野に入れるべきです。
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Fさんはじめまして。興味深い記事をいつもありがとう。

さて、222−2でのFさんの見解では保守党の野田さんが
野中さんに誘われて与党に残ってしまって、その結果選挙で
党が苦戦するはめになったとおっしゃってますね。
しかし私のみたところでは、すこし違います。

前回の選挙で野田さんは新進党から出馬し、自民党候補と
激戦のすえ勝利しました。そのとき公明党は新進に吸収
されていたので学会票が勝敗をわけるかたちになりました。

しかし今回の選挙で野田さんが小沢さんについていって
野党になった場合、公明の協力を得た自民候補に敗れる
公算がたかまります。おそらく保守党の議員はみな
同じような事情を抱えているのだろうと考えられます。

保守党の本音は、与党に残って何とか当面をしのいで
政界再編を待つ作戦だろうと思います。
こういうと自己保身に走ったという批判を受けがちですが
政治家の多くは支持を得るために言いたいことも言えず、
やりたいことをやれない状態なのが現状です。

えとう
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(Fのコメント)
そのようなことはあると思いますが、都市保守系の浮動票を集める
ことの方が、公明党の票より重要なはずです。ここが野田さんには、
わからないのでしょう。

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