225−2.経済論争の視点について



いつも面白く読ませて頂いています。
政治、経済を見るいろいろ視点があり、しかも、個々の意見に賛否
両論があってそれぞれに面白いと思います。

此のコラムと比較すると大新聞やテレビ等の画一的な視点が妙に不
自然な気がする。
ただ、ときどき気になるのは、日本にこだわりすぎることです。
日本は世界のなかの大国であり、景気対策一つにしても、アジア、
アメリカ、ヨーロッパに大きな影響を与えます。此の点、リチャー
ド ク−氏が必死になって景気対策をます優先させるのは、日本を
中心に考えているというより、世界に対する影響を考えてのことの
ような気がします。 日本は世界経済の核の一つです。

このことは、政治でも同じです。 サミットに参加している国の中
でも、経済規模は単独で、非常に大きな部分を占めています。

これは事実であり、もはや日本人が日本のことだけを考えているよ
うな世界観では、現実を把握しきれないと言う事実です。

 石原都知事の発言が問題になるのは、その影響の大きさが問題な
のであり、本人の意志や観念とは無関係な、この事実に原因があり
ます。 森総理の発言も同様です。 この事実は日本人がもっとも
認識していない点だと思いますが。

日本人は誰かの赤ん坊であったり子供であるというような観念から
は、すでに立派に成人して、収入も隣人(隣国)とは比較にならな
いほど豊かな家計を営んでいる自分の姿が、鏡を見ても目に入らな
い。 あまり日本のことばかり考えていては地平が広がらない。

当たり前すぎるようですが、なぜか確認したくなる今日このごろで
す。ますます面白い議論が続きますように。

哲
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(Fのコメント)
経済のグローバル化は、日本も世界の主要国も、どうしようもない
現実です。この現実は国家の枠を外し始めました。しかし、どうで
すか。日本の国際化は、全然進展していません。やっと、銀行が
外国資本を導入する状況です。英語に対する国民の反応も、否定的
です。

 特に評論家たちは、現実の企業社会を見ていないので、分からな
いから、そのように言ってられるのです。現実を捕らえた評論は、
リチャード・クーさんのような外国人しかいないのが日本の現状で
す。

 このコラムは、日本の第3開国を言っています。日本から企業が
出て行くためには、日本もある程度、オープンにすることが必要で
すし、世界に活躍する日本人たちを支援する機能が必要です。

 ユダヤ人や中国人を見れば分かります。日本人が世界で活躍する
ためには、情報の交換や助け合いの機構が必要なのです。この機構
は、中国人は国家機構とは別になっていますが、日本は単一民族で
すから、国家がサポートできるはずです。

 アイデンティティを確立すると、ユダヤ人は米国の5%以下です
が、国家をある程度、自由にできるのですから、この方法を日本人
は見習う必要があると、常々思っています。欧州人が50%いても
実権を握れないでいるのですから、強烈です。

 世界の中の日本も必要ですが、世界の日本人をサポートして、
世界に活躍する日本人に大きな便宜を与えることが必要でしょう。
そして、世界の情報を集めると自然に、日本と世界は融合するはず
です。このコラムも、世界にいる日本人たちを結ぶ掛け橋になれば
と願っています。

 世界の関心は、日本経済の没落がいつか。米国バブル経済の破綻は
いつかの2つでしょうから。どちらのバランスを崩した経済になっ
ているのです。日本の問題を解決することが世界に貢献することで
す。景気が上向きになってきたので、そろそろ0%金利を止める時
です。異常な状態は、なるべく早く修正することです。

欧州はバランスがいい経済ですから、安定しています。アジアは
ドルとの連動を止め、自通貨の下落が起きて輸出が好調です。その
後、自国経済も上向いています。韓国も外資を導入して、現代以外
は、復旧しました。現代は、北朝鮮に年間数億円を支払うため、
倒産寸前です。

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