225−1.シンガポール事情



 管理人のTです。今回、海外出張で行ったシンガポールの町を
ご報告します。

 シンガポールは、日本から飛行機で約6時間半。マレー半島の南
端の島。国土の広さは淡路島程度。それがシンガポールの都市国家
だ。そして森の囲まれた都市を作った。劇場のような感じも受ける。
都市全体をテーマパークにしたような感じも受ける。とにかく、緑
が多い町だ。シティやオーチャードなど都心の真中が森のような感
じがする。野鳥も多い。

 アジア各国は、日本モデルかシンガポールモデルか、どちらの
政策を実行しようか、検討していたが、とうとう、マハディール
を始め、多くのアジア指導者がシンガポールモデルを採用し初めて
いる。

 このシンガポールモデルは、自国を欧米の1つの都市と同じよう
な都市景観にして、欧米企業と欧米ビジネスマンを呼び寄せる。
自国の標準語を英語にして、違和感を持たせない。欧米風を踏襲し
アジアの顔をしない。アジアはインド人街や中国人街やアラブ人街
に閉じ込める。欧米文化を前面に出す。

 気候が暑いので、年中ビルの中は冷房を効かせる。このため、
シンガポールのビルにいると、寒い。上着がないと風を引く。
どちらにしても、欧米人に快適な環境を提供している。脱アジアだ。

 このため、アジアの会議は昔、東京での開催が多かったが、今は
シンガポールが多くなっている。このように成功している。
今回も、オーストラリア、韓国、我々日本、中国、ホンコン、
シンガポールの人が集まって会議をした。この会場は昔なら、当然
東京であったが、今は、シンガポールになっている。

 しかし、このシンガポールは、昔、独裁国家といわれた。それは
そのはず。都心に住んでいた人は、有無を言わせずに転居させられ
たから、その時代はたいへんであったようだ。しかし、現在は、
その強引さにより、都市が魅力を持っている。比べて、日本は成田
空港を作るだけで、20年以上がかかるのであるから、どうしよう
もない。

 多民族国家だが、中国人はシンガポールの全域にいる。が、インド
人やアラブ人、マレー人は、一部地域にしかいない。居住政策がある
ようだ。都心で見かけるのは、ほとんどが日本人と同じような格好の
中国人たちで、マレー人、インド人はホテルのボーイや道路の掃除人
だとかである。中国人支配の町であることが分かる。

 このためかどうか、インド人街やアラブ人街は汚い。ゴミもそこ
いら中に落ちている。緑も少ないく、ゴジャゴジャした雰囲気である。
しかも、MRTが通っていないなど、不便になっている。観光客も
来て欲しくないのでしょう。しかし、インド人街の店は安い。
腕輪がシンガポールドルで2ドル(120円程度)、10ドル
(600円)出せば、女性の上下の服が買える。
インド人は金細工が好きなのでしょう。金細工の店がメイン
ストリートに軒を連ねている。ここも見何処でしょうか。

 多様な文化がありながら、それらを隠して欧米風の町並にしてい
るシンガポールは、今は成功しているが、今後ともに成功するので
ありろうか、今後の動向を見るのが楽しみですね。

 日本の国際化もどうように、欧米化するべきと感じるが、日本風
もあり、どうするのがいいのかシンガポールを見ると考えさせられる。

今後、海外出張が多くなり、コラム更新ができないことが多くなる
予定です。
7月中旬にも、海外出張予定です。

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