219−2.南北対話について



(BBSより)祝 南北対話    うみ
>
> > よかったですね。
> > 両金さんが握手。
> > 第2次朝鮮戦争はなさそう
> > と、感じられるだけで、
> > 緊張緩和になり、東アジアの
> > 安全は高まった。
> 全く不同意です。
> 逆に恐ろしさを感じます。
> 南北朝鮮がこのまま統一するとして、
> まず、南北の社会格差が問題になるでしょう
> その時、国論を統一するためにまず間違いなく
> 「反日」が出てくるでしょう
> (間違っても「反中」はないでしょうから)
> たとえば日本海で漁船が拿捕されたり、
> 在韓日本企業に対するテロなども想定されます。
> 南北が仲良くなるのに反対も干渉もしませんが、
> 竹島の返還や、拉致した日本人の解放
> それに関する責任者の処罰や謝罪を両国に求めたいものです。

司馬です。うみさんの意見に一言。

うみさんの意見は自国のことしか考えていない論調だとおもいます。
日本人だから仕方がないかもしれませんが、何事も日本中心でしか
物事を考えて居られるようですが、少しは他国の事情を考慮(察して)
欲しいものです。
自分中心の短慮な見方だけでは国際社会の反発を買うだけだと思い
ます。
アメリカのような国は自国の利益を追求するとき、世界のためである
と大義名分を掲げています。

司馬
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(BBSより)ふる@鶴川 さんへ   (うみ)

私より詳しそうなので質問です。 

あの南北会談ではとうとう「大量破壊兵器」「ミサイル」について 
なにも話し合わなかったようです。 
そこで思うのですが、 
どうも韓国は北朝鮮が開発している「大量破壊兵器」と「ミサイル」
を「偉大なる民族の資産」と考えている節があるのではないでしょう
か? 
そして、緊張緩和に進むとしても、経済状況を考えると軍縮が進めら
れそうにない(経済状況がはかばかしくないときにわざわざ失業者を
増やす政策は実施できない)を重ね合わせ、さらに不満を逸らすため
に「反日キャンペーン」を行う可能性を重ねるのは心配のしすぎなの
でしょうか? 
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(BBSより)うみさんへ   (ふる@鶴川)
> あの南北会談ではとうとう「大量破壊兵器」「ミサイル」について 
> なにも話し合わなかったようです。 

 発表された以外の会談内容の詳しい点については、両国で非公開に
したようですので話し合わなかったかどうかは不明です。
「大量破壊兵器」「ミサイル」の問題については、日本と米国、特に
米国の関心が高いので、金大中大統領がまったくふれなかったとは、
考えにくいですね。微妙な政治問題ですので、両国首脳は事前に北は
中国と、南は日本・米国首脳と会談内容について協議していますから
・・・ 
 まあ、金正日総書記からは、いずれも「自国防衛のためであって
攻撃的性格のものではない、ミサイルは人工衛星打ち上げのためのも
のだ。」という紋切り型の答えが返ってきたでしょうが。 
  
>そこで思うのですが、どうも韓国は北朝鮮が開発している「大量破壊
>兵器」と「ミサイル」を「偉大なる民族の資産」と考えている節が
>あるのではないでしょうか? 

 なぜ、そう思われるのでしょうか? 
  
 私は、仮に統一が図れ朝鮮半島の緊張が緩和されるのであれば、
その時の権力者が賢明であれば、両方の保有をせずに廃棄すると思
っています。 
 確かに、隣接国に驚異と思われる兵器でなければ戦争の抑止には
なりませんが、逆に、保有すると大国(中国・米国)からは何かと
警戒されますので、外交・経済上あまり得策ではありません。 

 日本は、高度な電子技術と衛星打ち上げのロケットとプロトリウム
を保有していますから、核保有国となることは技術的には2・3年
で可能と言われています。中国が日本を核ミサイルの標的にしてい
ますので、純粋な軍事面で言えば核攻撃の抑止のために保有する
ことが望ましいかもしれません。しかし、あえて持たないことで、
政治・外国・経済上の利点が大きいので保有しない方がいいことが
はっきりしています。確か、政府の非公式な検討会?か何かで、日本
の核保有の是非について論議し保有しない方が得策との結論に達して
います。 
  
> そして、緊張緩和に進むとしても、経済状況を考えると軍縮が進め
>られそうにない(経済状況がはかばかしくないときにわざわざ失業者
>を増やす政策は実施できない)を重ね合わせ、さらに不満を逸らすた
>めに「反日キャンペーン」を行う可能性を重ねるのは心配のしすぎな
>のでしょうか? 

 緊張緩和で軍縮が進んで失業者が増えるのは、巨大な軍事産業を抱
える米国ぐらいじゃないでしょうか。どこの国でも経済が厳しくなっ
た場合には、軍事予算を減らします。 
 国防費の削減によって、その予算を社会資本への投資に回せます
から、むしろ、経済の回復が早まります。軍備は、国の安全のための
掛け捨ての保険でしかありません。収入が乏しくなったのに、傷害保険
の額を上げる家庭はないでしょう? 
 まあ、軍事産業は縮小せざるを得ないでしょうが、それは一産業の
問題であって、国全体としては国家予算を社会資本・人的資本が有効
に利用出来ることになりますから、歓迎すべきことです。 
 何よりも緊張緩和によって外国資本がより積極的に投下され経済面
でのメリットが大きくなります。ご存じのように北朝鮮vs国連軍は
、現在は休戦状態ですので戦争の集結に至っていません。従って、欧米
から見ると今だ危険地帯になるので、韓国に参入している欧米外資系
の企業で働く欧米人には、危険手当が付くところもあるそうです。
企業によっては、欧米人以外の国の管理者を派遣している所もあるよう
です。 
 北朝鮮に至っては、自国産業に必要な資源(電気・工業資材)まで
もミサイル開発に回して自国産業の首を締めてしまったのですから、
その経済の建て直しをするには、今の兵力を半分以上削らないと経済
の建て直しは難しいように思えます。 
 ただ、あそこまで経済が悪化していると、退役した兵士の働く場が
ないので、収入がない状態になりますから、犯罪等の社会不安が増大
し、治安が悪化する恐れがあります。 
  
 最後に、今どき「反日キャンペーン」のメリットがあるでしょうか? 
 経済のグローバル化が進む今日に、隣国がいがみ合いしていて得な
話しはありません。積極的に経済交流が必要ですので、デメリットと
なるでしょう。特に、韓国経済にとって、日本市場は重要ですから、
相手国の反発を招くことはしないと思います。 
 むしろ、政府がそのようなことを煽る場合には、国民が反発を生じ
るように思います。それは、ITの発達で国の情報操作が不可能に
なってきているからです。特に、ITについては韓国の方が日本より
も浸透が大きいのですよ。日本でも石原都知事の発言で、あれだけ
マスコミが反石原で騒いだのに、多数の都民の支持を受けたのは、
過去のメディアからの情報だけで世論が形成されていた時代は終わ
り、国民自身が考える時代になってきたからではないでしょうか? 
それは、このMLのように冷静に論じる場、生の情報を得る場が増え
ているからだと私は思います。 
  
  
> 私は韓国が合法的と思っているのではなく、 
> ・「朝鮮半島唯一の合法政府」と条約の文章に記載されている 
> ・従って、この条約上は韓国は38度線以北も含めて代表している 
> ・したがって、日本と北朝鮮との間で戦後補償問題は存在しえない 
> (日本は北朝鮮に対する分も含めて韓国に対して既に行った)と
>いうことです。 

 正確なことが言えないのですが、ちと意味合いが違うように思え
ます。 
まず、「合法政府」については、日中国交回復の際の条約で「中華
人民共和国」を中国唯一の合法政府と認めて、今まで認めていた
「中華民国(台湾)」を見捨てて国交を断行しました。 
 ようは、たまたま正統性を主張する国家が複数存在していた場合
、どちらを日本政府が国として認めるかの問題に過ぎないと思います。 
 北朝鮮の場合には、朝鮮戦争を踏まえ冷戦のさなか、日本にとって
唯一の敵国でしたので、韓国を合法政府と認めたに過ぎないのでは
ないでしょうか? 
 20年前には、日本のパスポートには世界で唯一、北朝鮮だけには
「日本政府の保証が効かないよ!」と、記載されていました。それは
、北朝鮮自体が日本を敵としていたからです。 
  
 北の領域までも韓国が代表しているかは、韓国政府が自国の領土が
どこまで及ぶかの主張によります。韓国政府の主権が朝鮮全土に及ぶ
ものとしている場合には、確かに北側の人も代表していることになり
ますが(この場合、北の国民は不法に占拠されている状態)、38
度線以南に限定している場合には、北側の人達は含まれません。 
 中華民国は、最近自国の領土を台湾周辺に限定しましたが、それ
以前は、首都は本土の南京で、領土は清朝末期の領域(西はゴビ砂漠
)を主張していました。つまり、本土は共産主義者に不法に占領され
ている状態ということです。 
 中華人民共和国は、台湾を自国領土としていますので、台湾大地震
後、救援した各国に対して、主席か首相が感謝を述べています。 
  
 補償問題については、日本政府は北朝鮮に対して、拉致問題が解決
し国交正常化が行われれば、戦争中の被害の保証を行う旨を発表して
います。 
  ※ うみさんの「戦後補償問題」というのは、太平洋戦争終結前
の問題についての補償だと思いますが?  
  北朝鮮は朝鮮終結後の冷戦中での被害?の補償を「戦後補償」と
して要求していますが、このことは向こうの勝手な話しに過ぎません。
(金丸訪朝団が、大歓迎に煽てられて勝手に保証の口約束をしてきま
したが…)

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