211−1.南北対話、統一開始



ついに朝鮮の南北首脳会談が始まった。

東西冷戦が終結して10年になろうというのに、いまだに分断している
のは、朝鮮半島だけである。南北二つの国に分かれていること自体が
おかしかったのだ。

私は祈る。願わくば、北の首脳が、融和を受け入れるように。南の首脳
が、いくらかかるかわからない北の復興計画を、特需ととらえて、全力
で協力することを。

分断した朝鮮半島を再統一できるのは、朝鮮人だけなのだ。

得丸
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(BBSより)祝 南北対話    うみ   
   
> よかったですね。 
> 両金さんが握手。 
> 第2次朝鮮戦争はなさそう 
> と、感じられるだけで、 
> 緊張緩和になり、東アジアの 
> 安全は高まった。 
全く不同意です。 
逆に恐ろしさを感じます。 
南北朝鮮がこのまま統一するとして、 
まず、南北の社会格差が問題になるでしょう 
その時、国論を統一するためにまず間違いなく 
「反日」が出てくるでしょう 
(間違っても「反中」はないでしょうから) 
たとえば日本海で漁船が拿捕されたり、 
在韓日本企業に対するテロなども想定されます。 
南北が仲良くなるのに反対も干渉もしませんが、 
竹島の返還や、拉致した日本人の解放 
それに関する責任者の処罰や謝罪を両国に求めたいものです。 
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(BBSより)南北朝鮮統一は、日本の国益です。 ふる@鶴川 
うみさんへ 
> 全く不同意です。逆に恐ろしさを感じます。 
 ご心配する必要は、まったくありません。むしろ、大歓迎すべきこ
とです。 
もし、再び朝鮮で戦火が起きれば、前の朝鮮戦争とは異なり、日本は
必ず巻き添えになります。その人的損失・経済的損失を考えれば、
朝鮮半島が安定することは、日本にとって大きな国益です。 

> 南北朝鮮がこのまま統一するとして、まず、南北の社会格差が問題
>になるでしょう。 
 その通り! 早く平和的統一がなされることが望ましいですが、
残念ながら南北の社会・経済格差とイデオロギーの相違はすぐに統一
できる問題ではありません。 仮に、北朝鮮が致命的破綻を起こし、
東ドイツのように吸収される統一を望んだとしても、あの余録があっ
た西ドイツでさえも経済的に厳しい状態におちいりました。それを考
えれば、吸収する韓国側経済自身が再び統一によって破綻してしまい
ます。インフラについては東ドイツよりも北朝鮮の方が最悪のようで
すから、現時点で政治的統一が可能であっても、互いに望むことので
きない事です。 
 従って、北朝鮮は日韓の援助によって社会インフラの整備・発展、
食料増産の体制作りを行ない、北朝鮮国家自体の体力がついた時点で
ないと、統一はできない問題です。 
  
 それと、やはり最大のネックは、イデオロギーの相違でしょう。
一応、韓国の連合制案と北朝鮮の連邦制案がありますが、最後は何ら
かの体制に統一することになりません。その手段は、国民の選ぶ統一
政権のようですが、韓国国民が民主主義を捨てることは考えられませ
ん。また、朝鮮労働党が、ある日突然社会主義政党に変革するでしょ
うか? 負ける選挙をする政権はどこの国でも存在しません。 
  
 それよりも北朝鮮にとってのジレンマは、改革・開放、南北和解・
交流が深まっていくと情報統制が取れなくなることですね。話しによ
ると、今の国の窮乏は、アメリカのせいで、南の人達はもっと貧しい
生活をしていると思っているとのことですが、それが間違っているこ
とに気がついた時、北側の人達が自分達の現状に不満を持ち、爆発し
一気に東欧のような変革が行われる可能性が考えられます。 
 しかし、この予測は北朝鮮政権側でも考えられることですから、
どこまで北朝鮮は開放を進めていくのか疑問です。国内に不満が高ま
った時に、突然、無理難題の要求を突きつけて、日韓の援助を躊躇さ
せる状況を作り上げ、責任を押しつけて危機的状況を作りあげて、
再び、瀬戸際外交を繰り広げる懸念を持ちます。 
 金総書記は、韓国のテレビを見ているようですから、真に民族の
未来を憂うならば、賢明に統一に目指して行くことを望むものです。 
  
> その時、国論を統一するためにまず間違いなく「反日」が出てくる
>でしょう 
 現在の韓国の若い世代の親日度を思うと、今後もより高まっていく
傾向が高いですから、韓国側では考えられません。 
 北朝鮮サイドでは、急激な変革は自国制度の崩壊に繋がるので、
どこかで締め付けを行うはずです。その時、批判の矛先を向けるため
に、「発展・統一の阻害は日本のせいだ!」と、反日キャンペーンを
行う予測はつきます
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06/14 18:37 統一問題の自主解決を強調 金永南委員長   

 平壌発の新華社電によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
の金永南最高人民会議常任委員長は、十四日午前の金大中韓国大統
領との会談で、統一問題を最優先にすべきだと指摘し、統一への最
大の基本的条件は自主解決であると強調した。         
 会談で金委員長は、一九七二年に故金日成主席が提案した(1)
自主的(2)平和的(3)民族大団結―の統一への三大方針をあら
ためて主張した。                      
 金委員長はまた「朝鮮人民はすべての内政問題を自主的に解決す
る能力がある」と述べ、南北双方が敵対をやめ、統一と団結を推進
するよう呼び掛けた。                    
韓国主導での統一は受け入れられないとの立場も示した。(共同)
(了)  000614 1837 
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06/14 16:21 南北会談は信頼醸成の一歩 NMD断念の遠因にも 

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と韓国の初の南北首脳会談が
米国の朝鮮半島政策などに与える影響について米ジョージタウン大
学外交大学院のデービッド・スタインバーグ・アジア研究部長に聞
いた。(ワシントン共同=近沢守康)             
 ―南北首脳会談をどう評価するか。             
 「われわれが予想した以上にうまくいっているようだ。南北の信
頼醸成のための、非常に緩やかな動きの第一歩だろう」     
 ―日本への影響は。                    
 「大きい。日朝国交正常化交渉に前向きな力を与えるだろう。日
朝関係改善の環境は整ってきている」             
 ―朝鮮半島の緊張緩和がアジア地域の安全保障体制に与える影響
は。                            
 「長期的には、北朝鮮が大きな脅威でなくなることにより、北東
アジアの安全保障体制の見直しが必要になるだろう。さらに米国も
米本土ミサイル防衛(NMD)を進める大義名分を失うことを意味
する。これは米政府にとって、巨額な予算を必要とする上、技術的
に可能かさえ定かでないNMDを断念するよいきっかけとなる」 
 ―米国の北朝鮮、アジア政策はどう変わっていくのか。    
 「米国にとって北朝鮮はアジア地域の安定を脅かす存在だった。
世界全体を見渡す立場の米国には、『ごう慢』のそしりを避けなが
ら、アジアの安全保障政策に関与し続けていくだろう」     
 ―北朝鮮は本当に変わったのか。              
 「変わったと思う。イタリアなどと国交を回復するだけにとどま
らず、金正日総書記自らも訪中した。大きな変化だ。こんな短期間
に北朝鮮がこれほど大胆な外交を展開した例は過去にない」   
 「半面、北朝鮮にとって開放にはリスクがある。指導部は外国企
業の投資を制限するなどして、情報の流入を厳しく管理するだろう
。いかに現在の政治体制を維持しながら経済を開放していくのか。
隣に中国という格好のモデルがある」             
(了)  000614 1621   
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米「在韓米軍」協議に不快感 国務長官が訪韓へ  (朝日6月17日)

 南北朝鮮の両首脳が署名した共同宣言に「自主的統一」が盛り込
まれ、在韓米軍問題が協議されたことに不快感と憂慮を伝えるため
、米国政府が23日にもオルブライト国務長官を韓国に派遣するこ
とが16日、韓国政府筋の話でわかった。事態を重視した米国はク
リントン大統領の指示で、金大統領らから直接説明を受ける方針だ
。韓国としては日米との3国協調体制を維持しながら、南北関係の
改善も図りたいだけに、今後も難しいかじ取りを迫られそうだ。

 日本と米国は、南北間の対話進展に伴って「民族」が強調される
ことを強く警戒している。南北が協力関係を優先的に進めることで
、核・ミサイルをはじめとする大量破壊兵器問題などの懸案がなお
ざりにされかねないためだ。

 金大統領は15日の到着声明で「核・ミサイル問題も(朝鮮民主
主義人民共和国に)伝えた。在韓米軍問題や国家保安法問題も(話
題に)出た」と述べた。

 韓国政府筋によると、米国は核・ミサイル問題の提起を望んでい
たが、在韓米軍問題を両首脳間の論議の対象にすべきでない、と事
前にクギをさしていた。それにもかかわらず、金大統領が在韓米軍
問題を協議したと明かしたことに、米国はかなり強い不快感を示し
ているという。北朝鮮はこれまで1972年の「7・4南北共同声
明」で明らかにされた祖国統一3大原則の1つである「自主」を根
拠に在韓米軍の撤退を求めている。

 金大統領は16日、クリントン大統領に電話し、金総書記との会
談や共同宣言について報告した。また、特使として黄源卓・大統領
外交安保首席秘書官を同日、米国に送った。一方、米国政府は金大
統領らから直接説明を受けたいとして、当初訪韓を予定していたシ
ャーマン国務省顧問に差し替える形でオルブライト長官の派遣を決
めた模様だ。

 オルブライト長官は金大統領や朴在圭・統一相らと会談し、韓国
側の釈明を要求するとともに、事前協議なく微妙な安保問題が協議
されたことに憂慮の念を伝えるとみられる。(03:01) 

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