201−2.日本の進路について



日本が失ったものに対する意見の反論

(産業の空洞化)
>日本の東南アジアからの輸入は増大しています。また、単純作業や
(途中省略)
>いくならいいが、そのアイデアも米国からの借り物ですよ。真剣
>に考えないと、次の日本がないぞ。

日本産業のシフトは今に始まった事ではありません。
繊維業・鉄鋼業・etchは、海外のシェアーが大きくなり、日本
のそれらの産業が、一時的に停滞した事は、記憶に新しいところで
あると思います。
しかし、それらの産業は未だに市場での強い影響力を持ち続けてい
ます。
海外に進出し、新たなる付加価値を持った製品を出し、技術革新を
計ってきています。
アメリカの産業界の追随ではなく、独自路線を切り開いてきている
ものと見ています。
海外のプレッシャーこそが、技術革新の原動力になり得るのでは?
今までと同様に、次の日本もあるものと判断いたします。

(ベンチャーの行方)
> 日本のベンチャーたちは、米国のベンチャーの物まねでしかない。
(途中省略)
>日本の会社は請け負わないと、価格的に負けるのです。どんどん仕事
>が流出していくため、賃金ベースを考え直すしかなくなるはずです。

繰り返しになってしまいますが・・・
ものまねと成ってしまったのは、あくまで政治的な背景が強く、
ベンチャーの責任ではありません。
工作機械などのOSには、日本のOS(トロン)が使われています。
このOSは大型コンピュータからマイクロチップまでのOSの統合を
目指したシステムであります。
日本の独自技術は、政治的な背景で世に出ませんでした。
デフクトスタンダードに成るためには、技術力は直結するものでは
ありません。
ソニーのベータは、家電覇者・松下がVHSを決めた事で勝敗が決
しました。
技術だけでベンチャーを立ち上げ手も、結果は見えているのです。
この10年、多くの多くの記憶媒体が現れては消えていっています。
現在、広く使われているメディアの影には、素材・機械・電子・制御
・etcの技術を投じた多くのメディアがあります。
それらのメディアは、開発した企業と共に、忘れ去られていく事に
成っています。
技術=成功と言うのは、成り立たないものであります。

海外の巨大投資によるニューメディアの獲得競争は勝利を掴めるとは
限りません。
記憶に新しいところでは、イリジュームの失敗があります。
(日本の企業も打撃を多く受けたようでありますが・・・)
巨大なデータセンターが今後、必要不可欠な物であるのでしょうか?
イリジューム同様に、無駄に成らなければ良いと、考えますが・・・
欧米人の投資は、派手で印象深いものが多い様に感じられ、イメージ
で注目を浴びても、その後の経営が着実なものでなければ、意味無い
物である。

インターネットが金を生むのではなく、それに対するビジネスモデル
が重要であります。
ビジネスモデルの最たるものがIモードでは?
インターネット端末と回線を売り込んでしまっています。
Iモードが売れすぎ、設備が間に合っていないとの報道もあるようです
が・・・
WCDMAが近々に売り出せば更に、ネットワークとは、携帯電話で見る
ものとなるのでは?
ベンチャーがどの様にこれらの技術を取り込み、ビジネスモデルが作
られていくかが問題でしょう。
アメリカや中国を過大評価する必要も無いものと考えますが・・・

> このように、米国で起きたことが日本にも起きようとしているの
>です。すると、米国企業がしたような、大リストラをするしかない
>のです。IBMも、間接稼動費(偉い人や高給取りを少なくすること)
>を下げて復活したのです。日本でも、リストラした企業は単金を安く
>できる状態です。苦労しないように大企業に入ると、高給取りがいて
>この人たちの賃金を払うために苦労するという状況ではないので
>しょうか??若い人たちよ。

日本企業の雇用に関しては、余裕を持った人事を行なっています。
余裕とは、余剰人員を抱え、終身雇用を守っている。
企業内社会主義とでも言いましょうか?
社員は平等であり、高齢者を敬い、年齢が高くなれば、給与も高くなる。
一部変革しようとする動きもあるようですが、変わることはないものと
考えています。
ベンチャーがその部分を埋める物と、判断しています。
終身雇用は一概に悪であるとは言い難いものがあり、多様性から考えて
も、大企業だけでも、終身雇用は守るべき、システムであると感じて
います。
実際、普段はたいして役に立っていない人が、ある時、ある瞬間、重要
な役割を成し、企業への貢献を果たす事はあります。
多様な人間が集うからこそ、大企業の懐の広さと、逆風に立ち向かう力
があるのであると考えます。
日本では、日本国民である前に、どの企業に勤めているかが、重要な
帰属意識に成っている。
ここまで、育て上げた日本的な制度を、無くす必要性も、無くなる
可能性も、無いと判断しています。

>陽明学は宗教ではないですが、価値観の基準が日本は戦後なくし、その
>復活が必要だと感じますが。この部分は、フリーさんも同様な意見だと
>考えているようですね。
> 価値観の裏側には、自然との関係、自分と他者の関係という難しい
>問題があり、この難しい問題を宗教は、割かし簡単に説明してくれて
>いたのだと思うのですが。この問題は、NO.195の宮沢賢治の
>世界でもう少し、検討したいと思っています。

この問題に関しては、また時間がある時にでも、ご意見を差し上げさせ
て頂きます。

>日本は神々の国ですよ。日本の縄文時代は、もう少し誇りにして
>いいのではないですか。

日本は神々の国で、よその国は神無しの国?
国の成り立ちで、神が持ち出されるのは当然の事であり、歴史が
古い国であれば、どこも神からの委託を受け、国が出来上がっている
ものと考えますが・・・
その事より、批判を予想できずに、批判を無難に交せない、リーダー
には全く興味を持っています。
そのようなリーダーが、リーダシップを発揮できるとは、思えない
・・・
与党内での話し合いによる、集団統治に成っていくのであろう。
変わらんね、この国は・・・

フリー
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(Fのコメント)
面白いね。フリーさんは、批判するため、最初の自分の視点と違って
いない。Fが日本はダメだというと、いいと言うし、Fが日本がいいと
言うとダメという。もう少し、批判だけではなく、日本の問題点とその
解決。残すべき日本の良さは何なのかを検討した方がいいと思う。

しかし、フリーさんの今回議論は、Fの意見と同じ所が多くなっている。
終身雇用制は、ある程度残すことに賛成ですし、プレッシャーが多いため
技術革新を導いたこともその通りです。ソニーのプレステ2はデファクト
スタンダードになる可能性があると思う。
インジュームの件もいいと思う。欧米は、基本的には日本に負けている
のですから。基礎部品分野は今でも日本が強い。
しかし、日本の弱い所もあり、その補強も必要である。この部分に
ついては、どうするのですか?フリーさん。Fは今まで色々な提案を
しましたが。

日本以外でも、昔の神話が現在と繋がっているアジアは、神々の国が
多い。欧米、イスラム教地域は、一神教になったため、少し違う。

リーダの資質については、石原知事との違いを感じますね。
参考:
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/yuui.htm
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今、日本をとりまく経済情勢は、まったく第一次世界大戦後たどったと
同じ道を歩んでいるような気がします。歴史は繰り返すといわれます
が、また同じ道をたどったのでは歴史の教訓を無視しまうのではないか
と大いなる危惧を感じています。
 私が教訓にすべきものと思うのは、金融恐慌の取付け騒ぎを抑えた
−三日間のモラトリアム後に,銀行の窓口に二百円札の山を積んで国民
の安心感を引き出したことです。国民の国に対する信頼感、安心感を
引き出したこの演出効果の大きさです。

 国、地方自冶体の借金が645兆円に膨れ上がっても、まだ先が見
えない現実、不況不況と毎日のように報道され、巷には自殺者が増え
ているこの現実から出てくる国民の結論は、自己防衛(お金をなるべく
使わないこと)です。これがデフレスパイラルのもとです。国民は、
国の政策で本当に景気回復が出来るかどうか不安に思っています。
政府のリップサービスだけでは安心していません。

 この状況を変えうるものはなにか?
国民に『今度の景気回復は本物だ!』思わせるものはなにか?
国民の消費意欲を拡大させるものはなにか?

政(まつりごと)は祭り事に通じます。
国民を歓喜と狂喜の渦に巻き込む一大イベントの挙行です。
 レーニンも、ヒットラーも、池田勇人も、田中角栄も政治の流れ、
経済の流れを変える際に利用しました。

 私は日本経済復興祭を挙行すること提案します。
テーマ、演出については公募し、電通、博報堂などにバックアップさせる。

公募には、多くの国民の意見を発表できる場、例えば、インターネット
上でデスカッションできる掲示板をNHKにつくっていただき、
テレビを通じて参加を訴えれば、いい意見、考え方が出てくるのでは
ないかと思っています。公共放送とeデモクラシーの融合です。

 日本経済の悲観的状況 これを克服するのは国民の力です。国民が
活発な議論を盛り上げることによって、新しい方向が出されるのでは
ないかと思っています。経済政策のトップダウンではなく、多くの
英知を下から出してボトムアップすることが大事なことであると思っ
ています。深刻に考えることも大事ですが、全員参加でイベント
を企画し成功させるーこれが日本再生の切り札になるのではないか
と思っています。

田中
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(Fのコメント)
田中さん、インパクを知っていますか。あなたと同じことを堺屋太一
経済企画庁長官が提案して、始めたと思いますが、いまいち盛り上がら
ないのです。どうすれば、いいのですかね。
インパク楽網楽座:
http://www.inpaku.go.jp/

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