198−2.金総書記の極秘訪中



 とうとう、北朝鮮の金総書記は、中国に経済支援を求め、訪中し
た。
この変化は、北朝鮮の経済状態が最悪で、中国の市場経済主義を
入れ、中国や韓国から援助を受けないと、国民の上流階級まで餓死
している現状の改善にならないためです。

 南北対話では、中朝連合と日米韓3国連合の駆け引きが見物で
しょう。日本は、北朝鮮に国家賠償を払う必要があるが、現時点
では、北朝鮮が日本人拉致事件を否定する限り、日朝交渉は暗礁
に乗りあげ、進展がないと思う。
また、米朝交渉も暗礁に乗り上げた状態。今すぐに韓国から米軍を
撤退させることはできない。その上に、北朝鮮国内の経済が破綻し、
このままでは、金政権はあるかもしれないが、国民が死んでいなく
なる。それも、現に相当な数で死んでいる。

このため、経済体制で中国を非難できなくなってきた。つぎは市場
社会主義に変換するかどうかが次の北朝鮮の見所で、もし、経済体制
を市場主義にすれば、国際社会に適合する可能性が出てくる。
 すると、今までより、東アジアの安全が高まる可能性が出てくる。
期待を持って、南北対話をみよう。

いままでの北朝鮮の記事も参考にしてください。
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/120425.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/120306.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/120301.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/120226.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/120118.htm
得丸さん:
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/120501.htm
辻本さん:
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/120317.htm
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06/02 休戦協定めぐり事前協議か 金総書記の極秘訪中(共同)

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が極秘に訪中
した狙いや南北首脳会談への影響について、朝鮮半島問題に詳しい
米シンクタンク「センチュリー財団」のセリグ・ハリソン上級研究
員に聞いた。(ワシントン共同=井原康宏)          
 ―訪中の狙いは。                     
 「南北首脳会談に関して中国政府の考えを聞き、北朝鮮農村部の
危機的な電力不足解消のため協力要請することだったと考えられる
」                             
 ―具体的に何が話し合われたと思うか。           
 「朝鮮戦争の開戦五十周年が数週間後(二十五日)に来る。(北
朝鮮がかねて主張する)休戦協定の見直しは、中国を巻き込むこと
になる。中国に相談しないまま、南北会談で休戦協定問題を取り上
げるのを避けたかったのではないか」             
 「北朝鮮農村部では、かんがい用のポンプを動かす電力もなく、
このままでは今年の収穫は見込めない。韓国の協力も必要だが、そ
の前に、中国から送電線を引くなど協力を打診する必要があった」
 ―南北会談への影響は。                  
 「金総書記は、会談で取り上げたい議題についてあらかじめ中国
の反応を確認したかったのだろう。会談は儀礼的、象徴的でなく、
中身のある問題を話し合う実質的で重要な会談になる可能性がある
」
 ―北朝鮮の外交姿勢の変化をどうみる。           
 「多くの西側諸国は長らく北朝鮮との関係正常化を望んでいたが
、米国が思いとどまらせていた。しかし韓国の金大中大統領の『太
陽政策』が米国を転換させた。ペリー前国防長官の『包括的アプロ
ーチ』は北朝鮮を懐柔するもので、こうした米国の柔軟さが変化を
可能にした。ただ日本は植民地支配の歴史があり、問題は複雑だ」
(了)  000602 1644
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06/02 北朝鮮、南北重視路線へ 弔問外交の行方を注視(共同)

 【北京2日共同】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総
書記は五月末、十七年ぶりに中国を訪問したが、江沢民国家主席と
の会談で朝鮮半島問題は南北の当事者間で解決に当たらなければな
らないとの原則で一致、北朝鮮がこれまでの対米優先路線から南北
対話重視路線に転換したことが二日までに明確になった。    
 北京の外交筋によると、中国の唐家セン外相も「金正日総書記の視
角が変わりつつある」とし、北朝鮮の姿勢変化に注目している。 
 北京の外交消息筋は、北朝鮮が十二日からの南北首脳会談を受け
入れたこと自体がこうした路線変更の結果とみている。北朝鮮が南
北首脳会談で韓国に対して外国勢力を排除した「自主」の立場で臨
むことを求め、在韓米軍の撤収などを要求する可能性が高いとの見
 また、北朝鮮は八日に東京で行われる小渕恵三前首相の葬儀を舞
台にした弔問外交の行方を注意深く見守っている。       
 南北首脳会談を目前にしての葬儀にはクリントン米大統領や金大
中・韓国大統領が参列。北朝鮮への刺激を避けるため日米韓三国首
脳会談は見送られる見通しだが、日米、米韓首脳会談などで三国が
最終的に意見調整する可能性が高い。             
 南北首脳会談は日米韓三国協力体制をバックに北朝鮮を国際社会
に誘導しようとする韓国と、韓国に「自主」の立場に立つことを求
める北朝鮮が関係改善を模索しながらもせめぎ合う場になりそうだ
。                             
(了)  000602 0902 
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