193−2.南京事件と中国名称について



私のコメントに意見をくださる方々がおられて大変光栄です。

Fさんが大概のことをコメントされましたので、私としては補足意見
を述べさせていただくにとどめておきます。

戦争がよくないことは、議論の余地がありません。
人を殺すことはよくないことだし、殺されるのは恐いものです。
また、そのような暴力によって社会が崩壊するのは大変嫌なもので、
このような不幸は何としても避けねばなりません。

しかるに、そのために外交があり、また、安全保障政策があり、
そして安全保障システムがあって、不幸にして戦火が勃発した際
には、出来る限り無用な殺傷をしないよう(されないよう)、
戦時国際法が制定されているのです。

全ては、戦争は嫌だ、人を殺すのも殺されるのも嫌だという現実の
恐怖に起因しており、戦争についての議論や政策は、戦争はよくな
い、というのを踏まえた上で成り立っているのであって、それを侵略
はよくないことだ、人を殺すのはよくないことだ、と、当たり前の
ことを大上段に振りかざしてしまえば、個別の研究や調査をだい
なしにしてしまい、議論が成り立たなくなります。

日本の侵略を非難する場合には、侵略行為を非難するべきであって
、それには自国であろうが他国であろうが関係ないという中立の立場
がなければ社会科学は議論できません。希に自国の侵略しか非難
しない(できない)という人たちがいますが、これは偽善です。
侵略の歴史から学んで「反省」したのであれば出来るはずです。

蛇足になるかもしれませんが、現実の社会では、それでも軍事的手段
を用いてまでも解決しなければならない問題が発生しうるもので、
往々にして戦争や紛争が勃発します。ヒトラーやフセインの暴走
を止めたのだって(また、植民地の方々が植民地のままでいるのは
嫌だと宗主国に強く抵抗したのも)、軍事的手段以外の何ものでも
ありません。このパラドックスをどう解決するか?これが我々人類に
突きつけられている課題であり、苦悩なのです。

平素から戦争が起きないようにし、また、戦争になった際に被害を
最小限に食い止めるための戦略があって、アジア・太平洋地域の米軍
のプレゼンスなどはその例です。
大戦争になりたくないから軍事的手段を踏みとどまる、また、不幸に
して戦火が勃発しても最小限ですむ −これが現在の安全保障システム
を支えている抑止論であり、歴史の中から人類が学んだ(今のところ
の)結論です。だからこそ人命や人権を軽視する国は不安をかき立
てるのです。戦争は起こらないに越したことはないもので、平時から
戦時に移行する際に最も戦争を嫌うのが軍人だということはご理解
いただけると思います。

繰り返しになりますが、殺人をともなう戦争は悪いことであるという
ことは、今更議論の余地がありません。

尚、私は1月の大阪での南京問題集会は不十分であったとは思っており
ますが、無駄だったとは思っておりません。

東京都
門田
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(Fのコメント)
その通り。平和は、戦争への備えがある時で戦争していない状態。
戦争もできずに、または平和を唱えるだけであると、他国の侵略を許し
、チベットの例ですと、中国が侵略して120万人以上を虐殺すること
になるのです。これは戦争より悲惨ですよ。
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木村愛二です。

 私は、本多勝一が朝日新聞の連載「中国の旅」で「百人斬り」など
という不可能なヨタ話を書いて以来の「南京大虐殺」論争なるものは、
「草野球の酔っぱらい観客の場外乱闘」と位置付けています。南京事件
の基本的な資料は、みすず書房の「続・現代史資料6:軍事警察」の中の「第十軍(柳川兵団)法務部陣中日誌」です。関連の元憲兵憲兵中佐の
証言も要約並記されています。
「僅かに現行犯で目に余る者を取押さえる程度」の「既決一覧表」に
さえ、104件、そのほとんどが、殺人、強姦です。この資料の公刊は
1982年ですが、記録自体は自衛隊が保管していたのです。この程度の
資料探索すらせずに、また聞きで、ヨタ話を書いた記者、それを載せた
新聞、呆れたものですが、だからといって、その揚げ足を取って「南京
大虐殺はなかった」と強弁する方も、実に下品な「売らんかな」商法
なのです。

 中国の調査も粗雑ですが、それをまた揚げ足取りの挙げ句に、
「中国と言えというのは中華思想」などと居直る馬鹿もいます。自分
の方が先に、日本「日の本」(ひのもと)、「日出る国の天子云々」
と威張っ愚かな「日の本」思想を反省すべきなのです。まるで悪餓鬼
のデタラメ議論でしかないのです。

以上。

木村愛二:Web雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は"嘘発見"自称名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す
生涯水泳選手。
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
Big big name, ah, ah, ah........
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(Fのコメント)
その通りです。日本も冷静に対応する必要がありますね。
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いつも興味深く拝読しております。
話を混ぜ返すつもりはありませんが、一言だけ意見を述べさせて
下さい。

外務省資料等に、サイプラス、ジョルダンという、聞き慣れない
表記で記される国々があります。該当する国々がどのような表記を望
んでいるか寡聞にして存じませんが、NTTタウンページで在日公館
を調べてみると、キプロス共和国名誉領事館、ヨルダン大使館の名称
で登録されています。
この独特の表記は、おそらく英語表記を日本語読みしたものでしょう。
同様に、Chinaを国の言葉でCina(チナ)と置き換えて呼ぶ国もありま
す。

また、過去の歴史の中で「鬼畜○△」と呼んだ時代があったからと
いって、英国(外務省表記では連合王国)や米国と呼ぶことが、差別的
であるという問題提起は見受けられません。

どう呼ぶべきかも、蔑称か否かも、それぞれ重要な論点だと思います
が、それより、この問題を材料にして誰がいかなる利を得ようとして
いるかを(米国の弁護士でしょうか?)深く追及していって頂きたく
存じます。

末筆ながら、今後のご活躍を楽しみにしております。

JUN―2
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(Fのコメント)
 中国の対米戦略で、日米離反工作の一貫です。アイリス・チャンの南京
のレイプという本がベストセラーになり、それにカリフォルニア州の
日系2世の議員が同調したために、問題が大きくなっているのです。
それを聞いて、米国弁護士が、金になると乗り出してきたのです。

 日本サイドは、この火を消すために、日本会議と歴史を見直す会が中心
となって、対米民間外交をしているのです。やっと、南京事件は、裁判
しても、負けると分かり、米国弁護士は日本の強制労働に借り出された
人に中心を変えたようです。
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反論について     えりか   (BBSより)
 今初めて吉守さんの反論を拝見しまして、お返事を書きます。 
私があのコラムを書いた時は、まだマガジンを購読し始めた 
ばかりの頃だったので、このホームページも見たことがなく、 
単純にかずさんの意見に対しての返事として、あれを書きました。 
おそらく柳太郎さんや吉守さんのような反論がくるのではないかと 
予想もしておりましたが、負の部分を強く持っている方(私も 
ですが)にあの本を読んでいただくことによって、新たな視点 
からこの問題を検証できるのではないかと思い、意見を書きまいした。 
これは決して溜飲を下げるというためではなく、新たな展開の 
糸口になればということです。 
 皆様の反論は十分理解しておりますし、ご指摘もありがたく 
受け取りました。皆様に比べれば私は確かに無知の部類に入ると 
思いますし、意見する資格がないと言われれば、ごめんなさいと 
言っちゃうしかないのですが、私のように日常のマスコミから 
見聞きする情報や、素人勉強の人間が世論の多くを占めてしると 
思いますし、その世論は半日自虐史の方向で操作されていると 
思います。私も親しくしている韓国人の方々がいるのですが、
こういう話題は出ませんし、私も日本の汚点だと思っていたので、
聞くこともありませんでした。ですから、この本を読み、素直に驚
きました。 
でも、このホームページを見るようになり、さらに理解を深める 
ことができましたので、これからもさらに多方面に渡り、検討 
していきたいと思っております。 
 最後に私自身の話をすれば、私が中学1年生の時、夏休みの 
登校日に、校長を除く学年担任の先生方が、私達生徒を(学年 
全員)視聴覚室に連れていき、南京大虐殺のスライドを見せました。 
それはとても残酷で気持ち悪いものでした。刀で人間を串刺し 
にしている場面や、妊婦の腹を裂き、胎児を串刺しにしている 
場面などのもので、女子は気持ちが悪くなり、吐いてしまう子も 
いました。(これは他のコラムで少し書いたこともあるのですが) 
私もまだ政治に何の関心もない頃だったので、それを見てかなり 
衝撃を受けたので、(南京事件とは別問題ですが、日本人の誇りと
いう部分で)醜い韓国人を読み、少し溜飲を下げた事は事実でした。 
一方的な意見を鵜のみにするのは危険なことだというのは事実ですが、 
学校が中学生にあのようなスライドを見せるという偏った教育 
(一方的な見解による情報提供)には今でも負に落ちない所が 
あります。授業で教えるのではなく、登校日にスライドを 
見せるというやり方にも問題点があると思っています。 
 このようなやり方を日本各地でやっていると、やはり 
政治離れも進むでしょうし、自虐史観もどんどん定着して 
しまうでしょう。そういうことを避ける意味でも、南京等の 
問題は早くはっきりすることを望んでいます。 
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(Fのコメント)
このコラムで現実の姿を見つけてください。
しかし、スライドを見せる教師もおかしいですね。

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