186.南京事件について



司馬です。
No.177-2の門田さんのコメントに対して意見を述べさせてもらいます。

> ここで、南京事件に話を移します。
> > > 一番の問題は戦争は軍服を着て行う国際法上のルール違反です。
> > > 中国軍は私服にて中国の一般市民に混ざり日本軍の背面からも攻撃
> > > を無差別にしました。
> > > この戦闘行為はゲリラかスパイ行為に似た事であり、慌てた日本軍
> > > は中国の軍隊も民間人も判らず恐怖心にて反撃しました。
> > > 当然、中国の一般市民にも死者は多数でましたが、出ることを想定
> > > した中国軍の作戦で有り、日本軍が今になっても一方的に政治の
> > > 道具として責められるのは不条理かと思います。
> >
> > この考え方は余り誉められるものではないと思います。
> > 戦争が国際法上どうだという議論は確かに重要なのですが、
> > その前に、他国に武器と軍隊を持って侵略を行っている
> > 以上、その時点で非難されるものではないでしょうか。
> > ゲリラが卑怯な戦術であることは確かです。
> > ですが、被侵略国にとって取り得る行動は何があるのでしょうか。
> > 国際社会は実質中国を見殺しにしていましたし、(メディアで非難
> > していただけ)
> > 愛国心を持った民衆は何ができたでしょうか。
> > それがゲリラ戦術であったと思われます。
> > 学校でいじめがあって、いじめられっこが先生に相談したところ
> > いじめっ子に「あいつはチクリだ。だからもっといじめろ。」と
> > いっているのと同じなのでは。
>
>
> 戦争はクローゼビッツが『戦争論』で述べているように、通常とは
> 異なる手段で行う政治であって、子供やチンピラの喧嘩と同列には
> 出来ません。そのため、戦時国際法があるのであり、ゲリラは戦争
> によって占領している軍をパニックに陥れ、結果的に民間人
> (非戦闘員)をより多く巻き込んでしまいます。ベトナム戦争での
> 米軍も同じ状態に置かれていました。
>

私も他国に戦略下こと自体が非難されると思います。
その後どんなことをしても正当化される事は出来ないと思います。
たとえ善行を行ったとしても、初めの動機が不純である以上非侵略国
のから感謝されるわけがありません。だからたとえ朝鮮や台湾で教育
を普及させたとか言っても海外では誰にも相手にされません。
日本国内で一部の人にしか通用しない理論だと思います。

> この南京問題は、日本側に戦略的発想が欠如しているために問題を
> いつまでも長引かせる原因になっていると思います。「南京で日本
> が関わったことによって多くの民間人が殺されたらしい。誰が、
> なぜ、どうやって殺されたのか調べたい。」と国際社会に対して訴
> えれば、「事実を認める勇気がない」などと冤罪の自供を求める
> ような攻撃を無力にできますし、事実問題の調査を拒む北京政府に
> 圧力をかけられます。1月の大阪での集会だけでは納得するのは
> 日本人だけでしょう。何故あの時、中華人民共和国大使館前で国際
> 調査受け入れ要求のデモをやらなかったのか?主催者にそういう
> 発想はなかったのか?これは日本人にとっては名誉問題であるはず
> なのに、格好のチャンスを失ったようなもので、口惜しい限りです。

これには賛成です。中共政府も本当に南京の人のためを思って
南京大虐殺館などを建てたりしているのではなく、自国の立場を良く
しようとしているだけなのは明白です。
しかしだからといって日本が侵略したという事実は消えません。

また大阪の集会を開いた人達は馬鹿もの以外の何者でもありません。
たとえ30万人殺していなかったと証明できてなんになるのでしょうか?
そんなことで罪が軽くなるとでも思っているのでしょうか?
一人殺しても100万人殺しても殺人を犯したことには違いは有り
ません。
命というものは量で量るべきものではありません。このようなことも
わきまえず愚かな集会を開いたことを彼らは心の底から反省するべき
だと思います。

こんな話を聞いたことがあります。

> 今日、731部隊の存在まで明らかになっている中で、今更どの
> ような結果が出てきても国際社会や日本人は動揺するとは思えないし
> 、そもそも、南京大虐殺は「やった」ことになってるわけですから。
>
> この問題のキーは数であって、人権や個人を尊重する発想のない
> 北京政府に、「誰が」という個々の被害者を考慮する発想など期待
> するほうが無理です。結局、「被害者」の数は多ければ多いほど
> 都合がいい。
>
> 現実にはすべての被害者やあの事件の参加者を調べ上げることは
> 不可能でしょう。しかし、その大義名分すらなければ、この問題
> は永遠に「戦後処理」出来ないと思います。たとえ偽善といわれよう
> とも、例えば、犠牲者一人一人にお花の一つでもあげたい、という
> メッセージでもなければ国際世論は聞いてくれないでしょう。理屈
> じゃ大衆は動きません。かつての慰安婦問題があそこまで大きく
> なったのも、「性奴隷」否定派の「理」の武器が肯定派の「情」の
> 武器に苦戦したからではなかったでしょうか。
>
> どうも日露戦争以後、我々日本人は国際世論を利用するのを忘れて
> しまったかのようです。

普通の人なら1人でも殺せば立派な犯罪です。しかし国家権力の場合
、強力な権力を笠に着て、犯罪である行為を覆い隠そうとします。
これは別に日中両国の問題だけでなく、どこの国にもある問題です。
降りかかった火の粉を払う為に人を殺すのなら仕方がありませんが、
人の国に侵略するのはどんな理由があっても許されない。その国に
進入した時点で既に犯罪です。
だから南京で何が起ころうと少なくとも人が死んだのは事実であり、
日本軍がそこに行かなかったら、そんな悲劇は起こらなかった。
だから日本が責められるのです。この問題に関しては日本は平謝り
しかない。
中共政府がだめなら、中国国民に直接謝ればいい。
世界中に対して日本の過ちを認めるべきです。
どう事実を粉飾しても、人の国に侵略した事実だけは消えません。
大東亜共栄圏などときれい事を言っても、もとをたどれば西郷隆盛の
征韓論であり、日本人の生存空間を確保するために満州に新天地を
求めたのは明白。苦しい言い訳を言うのは日本人らしくありません。

謝る相手が汚い現在の中共政府であるから嫌なのかもしれませんが、
自分の犯した罪を素直に認められないようだから中国人から「小日本」
などど軽蔑されるのではないでしょうか?

司馬
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(Fのコメント)
Fの立場は、基本的に南京事件を国際政治の道具に使った中国の対米
謀略を日本の保守勢力が潰したことを問題視しているのです。
 この件は歴史家に任せたほうがいい。中国軍が日本人を虐殺した通州
事件で、南京の日本人保護のために日本軍が出動したことから始まって
いるのです。この事実さえ知らない人が、議論するから議論の基礎が
おかしいことになるのです。
議論は、1つ1つするのが原則です。日本の中国侵攻は、その議論で、
南京事件は、南京事件でというように、議論することが原則です。
味噌も糞も一緒にするのは、議論にならない。

 南京事件を、ドイツのユダヤ虐殺と比べられているので、この反論と
して、30万人もの民間人を虐殺していないと言っているのです。
歴史家東中野先生の論証に対する反証が必要な段階にあるのですが、
反日日本歴史家や中国の歴史家はこの反証ができないので、問題をいつ
のもお決まりコースにもってきていると感じています。
司馬さんの論議も同じです。議論のマナーとしてはおかしいのでは
ないですか。
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なんども同じ件での投稿失礼します。
私の文章力の無さで話がずれてしまっていたので、多少
修正いたします。
 
 
門田さんのおっしゃる通り、戦争のルールはその通りです。
私が言っているのは、いわば道義上の問題で、戦争をしかけた
事が悪いというかなり原点に立ち返った理論ですし、反対して
いるのはその「戦争中のルール」そのものに対する幼稚な反抗です。
もっとも政治上では南京事件は「あった」事になってしまっているので
この件を「無かった」と言われるのと同じ次元のような気がします。
南京事件は歴史学上では、「無かった」説が浮上しては論破され、
浮上しては論破されるという経緯をたどっています。
まあ、これはFさんのおっしゃる通り中国が真実を調査させないことと、
反日新聞に対する反動でしょう。
 
それとYasudaさんの文章を読んでいて気が付いたのですが、
Yasudaさんは「南京事件はあった」派ですね。ただ、それに関して
違法性が阻却されるというか、いつまでもこの問題を引きずるなと
おっしゃっていたようです。勘違いしていました。
 
また、私はここでハッキリさせておきますが、中国に対して日本が
一方的に謝罪すべきとは考えていません。
中国に対してもっとも謝罪すべきはイギリスです。
ですが日本人は高潔な民族です。
他人の非をあげつらい、己の非を認めないのではなく、まず
「自分が悪かった」とはっきりと言い切ることのできる民族です。
侵略を重ねた白人にはできないことです。
その上で欧州列強の非を中国と一緒になって、声高に叫ぼうではないか、
アジア人の誇りを見せようではないか、と考えています。
もちろん、このことで中国が何かつけ込もうとしたら、
「それはそれ、これはこれだ」と、はねつければよいのです。
政府の態度は曖昧すぎます。非をハッキリと認めるわけでもなく、
なのに何故か弱気に言いなり。
日本人としての誇りを持って欲しいものです。
 
       原田 誠
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(Fのコメント)
この南京事件は、東京裁判から始まったのです。この詳しい内容は、
冨士信夫先生の「南京大虐殺はこうして作られた」(展転社)を読ん
で下さい。米国の対日政策で作られたのです。GHQの仕業なのです。
やっと、このことが言えるようになったのです。50年がたって、
GHQの呪縛から解放させようとしているのです。
南京虐殺はウソ:
http://www.history.gr.jp/nanking/
プロパガンダ写真研究所:
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sus/index.htm

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