仕事で、海外にいて、米国にも寄ったのですが、米国のTVは マケインとブッシュの分析を時間かけてやっていた。(3月初め) この番組を見ていて、マケインが共和党の主流派を巻き込めずに、 敗退するような感じでした。そして、その通りになった。 この共和党の予備選挙は米国中産階級保守と米国国際金融資本派 の集団の陣取り合戦のような気する。マケインの裏には、キッシ ンジャーがいる。そして、保守のキリスト教右派は米国中産階級を 抑えている。この集団はブッシュを支援している。民主党のゴアは 、人気がないので、今回国際金融資本は、共和党のマケインに賭け たのでしょう。どうせ、ブッシュであっても、国際派であるから同 じであるが、ブッシュ前大統領時代、民主党のクリントンのように 国際金融資本のいいなりにはならなかったため、いいなりになる 候補が必要なのです。国際金融資本はユダヤ資本と、読み直しても あまり変わらないが。 今後、ゴアが国際金融資本の支持で、ブッシュが米国保守の支持 となるはず。このため、まだ選挙の行方はわからない。 しかし、国際金融資本は、2つのグループに分かれ、両陣営を 支持して、地位の保全を図る可能性が大。ゴアは選挙まで、株価 を大暴落させることができない。もし、暴落するようだと大統領の 目が無くなる。 ============================== 03/04 17:14 予備選握るキリスト教右派 マケイン旋風も失速気味 米大統領選の共和党予備選をキリスト教右派が牛耳っている。政 策で大差ないブッシュ・テキサス州知事とマケイン上院議員の相違 は、同右派の支援を得ているかどうかだ。予備選の天王山「第一ス ーパーチューズデー」(七日)を前に「マケイン旋風」が失速気味 なのも、ブッシュ陣営を支える同右派の中核組織である「キリスト 教徒連合」の組織戦が功を奏しているためだ。 ハイテク革命で空前の活況の米社会にもかかわらず、不況の時代 に勢力を伸長した保守的なキリスト教右派の共和党のキングメーカ ーとしての影響力に衰えは見えない。 「キリスト教徒連合の指導者は腐敗の勢力だ」―。マケイン氏は 二月二十八日、同連合の本部のあるバージニア州のバージニアビー チに乗り込み、同連合の指導者であるテレビ伝道師のロバートソン 師を名指しで批判した。原理主義的な同連合にまゆをひそめる党内 穏健派や中道層の取り込みを狙ったかけだ。 共和党で最大の組織力を誇る同連合は中絶反対、同性愛者排除、 学校での祈りを求めるキリスト教右派の中核だが、マケイン氏は「 この組織が共和党を牛耳っている間は、共和党は米政治の主導権は 握れない」と戦いを挑んだ。 だが同連合批判は共和党内ではタブーだ。「腐敗、邪悪」との強 い表現に、マケイン氏を支援してきた有力者が同氏から離れだした 。米メディアも「大統領にふさわしくない狭量さ」と背を向けた。 「大統領選を宗教戦争にしようとしている」とブッシュ氏にも連日 反撃されるマケイン氏の形勢は悪い。 キリスト教右派の隆盛は一九七○年代の不況期に源を持つ。職を 奪われた「怒れる白人」が同派に流れ、ロバートソン師が八八年に 創設した同連合は会員百八十万人にまで膨らんだ。 大統領選や議会選の際、同連合は推薦する候補者への投票を指示 した投票ガイドを配布する。その総数は米有権者の四分の一に当た る四千万枚。九四年の中間選挙で共和党が四十年ぶりに上下両院を 制した保守革命の原動力となった。 好景気で国民の生活への満足度は高まり、同連合は盛りを過ぎた とも指摘される。だが米カトリック大のロゼル助教授は「予備選で 苦戦に陥ったブッシュ氏をサウスカロライナ、バージニアの南部州 で救ったのはキリスト教徒連合だ。影響力は衰えていない。共和党 予備選のキングメーカーだ」と見る。 今回の大統領選で初めて投票するサウスカロライナ州のフィリッ プ・ロジャースさん(18)は共和党の集会で「候補者が中絶反対 を明確にするかを基準に選ぶ。モラルの低下が米社会腐敗の元凶だ から」と答え、草の根に浸透する同連合の力をうかがわせた。 民主党も含めた予備選の出口調査では投票者の六分の一はキリス ト教右派だと答えている。同連合を怒らせれば、党の指名は取れな いという共和党の原則が、再び証明されそうだ。 (ワシントン共同=杉田弘毅) (了) 000304 1713