124.米大統領選挙について



 仕事で、海外にいて、米国にも寄ったのですが、米国のTVは
マケインとブッシュの分析を時間かけてやっていた。(3月初め)
この番組を見ていて、マケインが共和党の主流派を巻き込めずに、
敗退するような感じでした。そして、その通りになった。

 この共和党の予備選挙は米国中産階級保守と米国国際金融資本派
の集団の陣取り合戦のような気する。マケインの裏には、キッシ
ンジャーがいる。そして、保守のキリスト教右派は米国中産階級を
抑えている。この集団はブッシュを支援している。民主党のゴアは
、人気がないので、今回国際金融資本は、共和党のマケインに賭け
たのでしょう。どうせ、ブッシュであっても、国際派であるから同
じであるが、ブッシュ前大統領時代、民主党のクリントンのように
国際金融資本のいいなりにはならなかったため、いいなりになる
候補が必要なのです。国際金融資本はユダヤ資本と、読み直しても
あまり変わらないが。

 今後、ゴアが国際金融資本の支持で、ブッシュが米国保守の支持
となるはず。このため、まだ選挙の行方はわからない。
 しかし、国際金融資本は、2つのグループに分かれ、両陣営を
支持して、地位の保全を図る可能性が大。ゴアは選挙まで、株価
を大暴落させることができない。もし、暴落するようだと大統領の
目が無くなる。
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03/04 17:14 予備選握るキリスト教右派 マケイン旋風も失速気味

 米大統領選の共和党予備選をキリスト教右派が牛耳っている。政
策で大差ないブッシュ・テキサス州知事とマケイン上院議員の相違
は、同右派の支援を得ているかどうかだ。予備選の天王山「第一ス
ーパーチューズデー」(七日)を前に「マケイン旋風」が失速気味
なのも、ブッシュ陣営を支える同右派の中核組織である「キリスト
教徒連合」の組織戦が功を奏しているためだ。         
 ハイテク革命で空前の活況の米社会にもかかわらず、不況の時代
に勢力を伸長した保守的なキリスト教右派の共和党のキングメーカ
ーとしての影響力に衰えは見えない。
 「キリスト教徒連合の指導者は腐敗の勢力だ」―。マケイン氏は
二月二十八日、同連合の本部のあるバージニア州のバージニアビー
チに乗り込み、同連合の指導者であるテレビ伝道師のロバートソン
師を名指しで批判した。原理主義的な同連合にまゆをひそめる党内
穏健派や中道層の取り込みを狙ったかけだ。          
 共和党で最大の組織力を誇る同連合は中絶反対、同性愛者排除、
学校での祈りを求めるキリスト教右派の中核だが、マケイン氏は「
この組織が共和党を牛耳っている間は、共和党は米政治の主導権は
握れない」と戦いを挑んだ。
 だが同連合批判は共和党内ではタブーだ。「腐敗、邪悪」との強
い表現に、マケイン氏を支援してきた有力者が同氏から離れだした
。米メディアも「大統領にふさわしくない狭量さ」と背を向けた。
「大統領選を宗教戦争にしようとしている」とブッシュ氏にも連日
反撃されるマケイン氏の形勢は悪い。             
 キリスト教右派の隆盛は一九七○年代の不況期に源を持つ。職を
奪われた「怒れる白人」が同派に流れ、ロバートソン師が八八年に
創設した同連合は会員百八十万人にまで膨らんだ。       
 大統領選や議会選の際、同連合は推薦する候補者への投票を指示
した投票ガイドを配布する。その総数は米有権者の四分の一に当た
る四千万枚。九四年の中間選挙で共和党が四十年ぶりに上下両院を
制した保守革命の原動力となった。              
 好景気で国民の生活への満足度は高まり、同連合は盛りを過ぎた
とも指摘される。だが米カトリック大のロゼル助教授は「予備選で
苦戦に陥ったブッシュ氏をサウスカロライナ、バージニアの南部州
で救ったのはキリスト教徒連合だ。影響力は衰えていない。共和党
予備選のキングメーカーだ」と見る。             
 今回の大統領選で初めて投票するサウスカロライナ州のフィリッ
プ・ロジャースさん(18)は共和党の集会で「候補者が中絶反対
を明確にするかを基準に選ぶ。モラルの低下が米社会腐敗の元凶だ
から」と答え、草の根に浸透する同連合の力をうかがわせた。  
 民主党も含めた予備選の出口調査では投票者の六分の一はキリス
ト教右派だと答えている。同連合を怒らせれば、党の指名は取れな
いという共和党の原則が、再び証明されそうだ。
(ワシントン共同=杉田弘毅)
(了)  000304 1713

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