(読者からの意見) お久しぶりです。以前は南京大虐殺についてのご教授 ありがとうございました。 今回は貴誌においても何度か載ったことのある葉隠れ について・・・。 「武士道とは死ぬことと見つけたり・・・」で始まるこの御法度 書は読めば読むほどくだらないものです。現に明治維新の頃に大熊 重信ですらあんなものは武士道でもなんでもないと言っています。 鍋島藩というのは主君・大造寺を島津との合戦において圧倒的に 有利にありながら、主君を島津に討たせ、主家を乗っ取ったグロー ディアスのような存在のはずです。 その悪役が江戸幕府に気に入られるために作った藩内御法度が葉隠 です。 どこかのアメリカ映画でもこれを手本にして映画を作ったようですが こんなものが日本の武士道だと思われたら心外です。 そして葉隠は日本の近代化にとって何の役にも立っていません。 ご存知でしょうが・・(笑)。 国際戦略とは余り関係の内話ですが、葉隠が話題に上る だけでも虫唾が走るので(爆)。 pm300695 ============================== (Fのコメント) その通りです。「葉隠」はくだらないです。武士道の中心は江戸 幕府の学問である朱子学(論語)です。この学問を武士階級に定着 させて、武士の官僚化・思想性の統一化を図ったようです。 江戸末期には、朱子学の行動のなさから、陽明学を多くの学者が 研究している。しかし、江戸幕府は、その過激さを嫌い、幕府の 学問としなかった。だが、大塩平八郎の乱や幕末期の主流行動原理 になっているのです。 江戸幕府は階級性を導入するために、仏教の平等性をきらい、 国教として、論語の礼・仁・義など江戸幕府体制維持の思想として 導入したのです。この論語を導入したため、為政者は君子でなけれ ばならないことになるのです。この君子を教育する思想が論語 (朱子学)となるのですから、貴族性を有するのです。 現在、この貴族性の思想は、国民全体が必要なことになっている のです。どうしてか? それは、世界のために日本人が貢献する ためです。我々は、世界人類貢献のためにいるはずです。 この議論は下記のコラムにあります。 「人類の目標と日本」 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/jinrui.htm