北朝鮮が、一連の改革を推進している。この動向を今回は注視 しよう。 1.イタリア・オーストラリア等の外交関係を樹立の方向。 多角外交をし始めた。これの目的が工場の進出交渉や鉱業 の共同開発などの産業開発になっている。今までとは違う 対応になっている。 2.中国の要求を入れ、各国企業と合弁で、北朝鮮内に工場を 建設し始めた。また、利益を出すことを認めた。 一部資本主義原理を導入する方向が出てきた。 3.南北朝鮮の民間外交を活発化している。現代グループ以外にも 漁業交渉等とまとめている。 4.日本の朝鮮総連に、工場進出を打診している。 今までは、金を出させることしか考えていなかったが、変化 した。 5.中国、ロシア、北朝鮮が共同でTMD対応ミサイル開発をおこ なう方向である。3国同盟が完成しつつある。 これは、米国の次期政権が共和党の場合、北朝鮮の瀬戸際戦術 が本当の戦争になる可能性が大きい。このため、中国・ロシア と友好関係を構築し、戦争防止をする必要があるため。中国も 米国との関係見直しの可能性を視野に入れている。それが台湾 の武力統合であろう。 6.米国との交渉だけでなく、中国・ロシアとの交渉も同時に進行 させている。今までは、米国だけと交渉し、どちらかというと 中国から離反する方向であった。が、共和党が米国の政権に着 いた時の対応策も視野に入れている。 何があったのかはわからないが、北朝鮮の国家戦略の根本が変化 したのは、明らかである。この原因は何か? おそらく、米国共和党の政策が北朝鮮敵視であるため、この対応 を今からしないと、間に合わないからであろう。 =============================== 02/28 17:59 朝ロがTMD阻止で協力 北朝鮮外務省 【北京28日共同】朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共 和国(北朝鮮)外務省スポークスマンは二十八日、今月九日のイワ ノフ・ロシア外相の訪朝と関連して、北朝鮮とロシアが米本土ミサ イル防衛(NMD)や戦域ミサイル防衛(TMD)構想の阻止で緊 密に協力していくことで合意したと述べた。 朝鮮中央通信の質問に答える形で明らかにした。 スポークスマンはロシア外相の訪朝で「両国の関係を政治、経済 、軍事などすべての分野で全面的に拡大、発展させることで合意し た」と指摘。「今回、朝ロ友好親善協力条約が調印されたことは両 国の関係を新たな段階に発展させる重要な契機になった」と強調し た。 さらに「この条約を指針に、一方が他方の自主権、独立、領土保 全に反する条約や協定を第三国と締結しないだけでなく、そうした いかなる行動や措置にも加担しない確固たる義務を負うことになっ た」と指摘した。 (了) 000228 1758 =============================== 03/04 09:32 対北朝鮮合弁投資が照準 韓国と伊が経済合意 【ローマ4日共同】金大中・韓国大統領のイタリア公式訪問に伴 い両国は三日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する合弁投 資や同国周辺の市場開拓を視野に入れた経済協力の合意を結んだ。 両国閣僚は社会保障、観光協力の協定、中小企業間協力の共同声 明、工業デザインに関する協力の覚書に調印。金大統領はダレーマ 首相との共同記者会見で、両国は「経済協力の大きな潜在力を発展 させる具体的な一歩を踏み出した」と語った。 ANSA通信によると、韓国筋は、金大統領がイタリア企業が北 朝鮮への投資や経済協力を促進するために韓国企業のノウハウを利 用するよう促したことを紹介。また両国筋は、一連の合意は両国が 協力して北朝鮮の経済開発を目指すものだと指摘した。 北朝鮮は石炭、鉄鉱石、銅鉱石、タングステン、カドミウムなど の地下資源が豊富とみられているが、国内市場は今のところ極めて 小さく、投資に当たっては隣接する中国やロシアなどを潜在市場と して考慮することになる。 韓国はアジアと欧州を結ぶ超高速情報伝達網ユーラシアネットワ ーク構想を持っており、イタリアはこれにも大きな関心を寄せてい る。 (了) 000304 0932 =============================== 03/01 15:12 北朝鮮、対話か封じ込めか 米専門家に聞く 朝鮮半島情勢など、依然波乱含みの東アジア情勢について米専門 家二人に聞いた。日米関係を研究するマイク・モチヅキ・ジョージ ・ワシントン大学教授は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を多 国間安保の枠組みに組み入れることが重要と強調。ワシントン・タ イムズ紙の安保専門記者で、北朝鮮関係でしばしば特ダネをとばす ことで知られるビル・ガーツ氏は北朝鮮との交渉は極めて困難とし て「封じ込め」を主張する。(ワシントン共同=大島寛) ▽モチヅキ教授 ―北朝鮮は依然、地域安保の最大の問題だが。 「体制を守るために、国際社会からできるだけの援助を獲得しよ うとする瀬戸際戦術をとっている。一方で、現体制を損なうことに なる劇的な改革は望まない。こうした姿勢は不変だ」 ―ロシアは朝鮮半島問題解決のための枠組みとして、従来の四者 (米、韓、中、北朝鮮)に日ロを加えた六者会談を提案したが。 「朝鮮半島への対応では六者会談には賛成できない。ロシアの役 割が明確でないし、南北朝鮮が2プラス4を望んでいないからだ。 日米と韓国が調整して対北対話に当たり、中国には北朝鮮に対して 圧力を加えさせる、という現在のやり方が最善だ」 「北東アジアの安保でわたしが提唱しているのは、さまざまな二 国間および多国間での対話を組み合わせた゛重層的なアプローチ″ だ。2プラス4はあまりに朝鮮問題に偏りすぎている。そこでわた しは゛北太平洋8″という安保の枠組みを主張したい。日米中ロに 南北朝鮮、それにカナダとモンゴルを加える」 「朝鮮半島だけに焦点を当てるのではなく、エネルギー、経済、 環境、信頼醸成などに間口を広げ、北朝鮮が参加しやすくする。カ ナダはかねて多国間外交の支持者だし、モンゴルという小国を加え ることで、大国と小国のバランスをとることができる」 ▽ガーツ氏 ―クリントン政権の対北朝鮮政策の評価は。 「基本的に交渉による軍備管理路線だが、そこで得られた合意は 北朝鮮の改革や民主化の展望を遠のかせただけだ。米政権は北朝鮮 の核開発凍結のための枠組み合意を大きな勝利と主張するが、米情 報当局によれば、北は現在も核をはじめ兵器開発を進めている。米 政権による公的なうそと実際の情報との間に、いつも矛盾が存在す る」 ―ミサイル開発で北朝鮮と交渉するのは不可能ということか。 「北朝鮮は民主主義国家を手玉に取る術を知っているので、交渉 は極めて難しい。ミサイル発射実験は停止されたが、開発は続いて いる」 「クリントン政権は核開発をめぐる北朝鮮との戦争を避けるため に一九九四年の枠組み合意が必要だったと主張した。彼らは選択肢 は戦争と外交しかないという構図を描いている。わたしは、融和政 策と戦争の間には別の選択肢があると考える。それは封じ込めと、 対イラクで行っているような秘密工作だ」 (了) 000301 1512 ============================== 朝鮮新報(3/4版) 南北初の漁業協力合意 北の民族経済協力連合会(民経連)と南の全国漁民総連合会が 2月20日から26日まで北京で協議し、南北の民間級漁業協力 を行うことで合意(共同報道文全文)した。 ■漁場提供で合意/南北の漁業団体 民族水産業の発展に 朝鮮中央通信によると、中国の北京で朝鮮の「民族経済協力連合会」 と南朝鮮の「全国漁民総連合会」が南朝鮮の漁民に朝鮮東海経済水域 の一部漁場を提供する問題に関して協議した結果、民間級漁業協力 を行うことで合意した。 双方は2月26日、北側が二百マイルの漁業水域を提供することを 決めた共同報道文を発表した。 報道文は、協力事業の目的について「『韓日漁業協定』の締結によ り、漁場と職を失った南側漁民の利益を図り、ひいては民族水産業 の統一的で自立的な発展を促進することに貢献すること」としてい る。また、共同活動を「北南民間級経済協力事業の一環」と位置付 けた。