ご支援、ご激励に心から感謝



 みなさまのご支援、ご激励に心から心から感謝申し上げます。
なお、『正論』(産経新聞社)四月号にも「校長が自殺し、教授が
解任される」と題して三重県の実情が述べられています。ご一読く
ださい。
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/seiron.html


 以下は三月三日に発刊予定の、『三重タイムズ』原稿です。
今後ともますますのご支援をお願いいたします。氏神様に護られて
頑張ります。
               鈴鹿国際大学教授  久保憲一
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 学校法人享栄学園(名古屋市・堀敬文理事長)が、鈴鹿国際大学
の久保憲一教授(49)を解任した主な原因として、本紙のインタビュ
ー記事(平成十一年十一月五日号)を上げている。
 本紙では指摘されたインタビュー記事での、久保教授の発言を改め
て検証することにした。

 −三重県での取り組みですが、三重県人権センターを調査されたよ
うですがどのような問題点がありましたか。
 久保−市民運動家の山野世志満さんらと行きましたが、想像以上に
ひどいものでした。人権センターといってもほとんどが部落問題で占
められている。あとの二割ほどが反日、自虐史ですね。どういう子ど
もや日本人を育てようとしているのかと疑問に感じるような施設です。
このセンターで真面目に勉強する子どもがいたら、将来が本当に心配
になります。このような施設を公費で建設したこと自体疑問ですね。

 −東京都が計画している平和祈念館問題と何か共通するものを感じ
たということですか。
 久保−ほとんどオーバーラップすると思います。東京都議会の土屋
議員は大学で一年後輩ですが、彼の尽力で計画を凍結させました。
人権センター問題はこれから監査請求とか情報公開などで実態を明ら
かにしていきたいと思います。

 久保教授のインタビューに対する発言が問題だとして、享栄学園は
久保教授の解任を決定した。しかし久保教授はこのインタビューの
以前に、すでに人権センター問題を取り上げて、報道されている。
 平成十一年八月十二日に、久保教授(当時助教授)らメンバー六人
が人権センターを訪れ、馬場佐所長と話し合っていることが本紙八月
二十日号で掲載されている。
 久保教授らは「人権センターになっていない。実態は同和解放セン
ターだ。もっと人権全般についての啓発をしてほしい」「戦争の扱い
が偏向している。蔵書や展示に日本軍や日本人の加害ばかりが目立つ。
日本人が受けた被害についてまったく触れられていない。戦争は最大
の人権侵害であり、一方が絶対に正しく、一方が悪いというものでは
ない。事実は事実としてバランスの取れた啓発をしてほしい」と要望
している。

 これに対して馬場所長は「人権センターは誕生してまだ三年目だ。
これまでの長い同和行政の流れがある。そのため同和関係の図書や
ビデオが多い。今後、内容を整理するなかで検討したい」「戦争につ
いての蔵書やビデオなどはバランスの取れた内容にするよう努力して
いる。展示についても公正なものにするよう配慮したい」と答えてい
る。
 また久保教授は、ほかのメンバーらと十一月十九日にも人権センタ
ーを訪れ、展示内容や図書内容が自虐的だとして改善を求めている。
(この件は本紙と産経新聞が報道した)。
 報道記事を通して、久保教授の一連の発言の内容が終始一貫してい
ることが分かる。
 しかも鈴鹿国際大学の教授会は十月一日付けで、久保助教授(当時)
の教授への昇任を満場一致で決めている。
 「なぜいま頃になって問題になるのか。それも大学内部だけで−。
まさに青天の霹靂(へきれき)の思いだ。最近になって教授と本部
事務員の兼務の辞令が送られてきたが、教授会への出席や講義も認め
ないという。本当に人を愚弄したやり方だと思う」
と久保教授は語っている。

 享栄学園と大学側の真の理由と目的はなんなのか。今後の成り行き
が注目されている。
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 学校法人享栄学園(名古屋市・堀敬文理事長)による、久保憲一鈴鹿
国際大学教授の「教授解任」は、学問・言論の自由への挑戦であり、許
されるものではありません。
 私たちは久保教授を支援すると共に、多くの方の協力をお願い致しま
す。 裁判には多額の費用がかかります。また皆様への広報通信費など
も必要となります。
支援金は、個人の方は一口千円以上。団体は一口五千円以上でお願いし
ます。振込み先は百五銀行津駅西口支店普通口座252133まで。
 「久保教授を支援する会」電話090・7603・4626。
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(読者からの意見)
教員組合憎し!! 

国際戦略コラム bangai「前代未聞の言論弾圧」 を読んで、私も高校の
ころに先生(組合員)の自虐的歴史教育に対して抗議をしたところ、
歴史の授業で完全に無視(2年間)された経験を思い出しました。おそ
らく三教組から何らかの圧力があったのではないでしょうか。
(偏見かも) 

村上 
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(読者からの異論)
初めてメールを出します。 
28日の国際戦略コラム bangai読ませていただきました。私は、享栄
学園の久保教授に対する処分というのは、妥当ではないかと思いました。
まあ、言論の自由の対する弾圧という側面からすると、弾圧になるのかな
あと思いましたけど。でも、久保教授の発言というのは、ちょっと不用意
というか、軽はずみな発言だったと思う。

1953年10月15日に日韓国交正常化交渉をしていた日本側代表、
久保田貫一郎氏の発言は韓国側の神経を逆なでしたものでしたが、その
発言とよく似ています。名前も似ていますが。つまり、もうちょっと
配慮をしたほうがいい、ということが言いたい。

私は、久保教授や、一部の人たちが言っているような自虐史観とかいう
ものが、よく理解できません。理解できないというか、何でそんなこと
言うの?という感じです。
以上         eiji
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(久保教授からの反論)
私の歴史観

 今の若い多くの人は戦前の歴史は封建的、軍国主義的であり、今日の
わが国の経済的繁栄は、連合軍に敗れたからこそアメリカによってもた
らされたものであると信じきっている。まさに勝者の史観に塗りつぶさ
れ、戦後半世紀以上も経た今日でさえ、敗戦国すなわち日本の伝統的
史観は全く拒絶されており、わが享栄学園の建学の精神とは相反する
歴史観が風靡している。

 【反日自虐史観】
 東京裁判によって植え付けられた、われわれ日本人の父祖は悪逆非道
の人々であり、それを我々は認め、悔い改めねばならないという史観の
ことを「反日自虐史観」という言葉で語られている。
 しかし、現在では国際法違反の東京裁判は、もはや諸外国の識者には
受け入れられていない。マッカーサー元帥やウェッブ裁判長でさえ、
後日、東京裁判は誤りであったと述懐しているのである( 佐藤和男監修
『世界が裁く東京裁判』ジュピター出版参照) 。
 南京大虐殺については、東中野修道「『南京虐殺』の徹底検証」展転
社や獨協大学の中村粲教授の著書において詳細に研究されているように
、多くの異論があるところであるのに、多くの日本人の歴史教科書には 
三十万人虐殺説が堂々と掲載されている。
 他方、南京事件前夜に中国人により日本人が大量虐殺された
「済州事件」「通州事件」「大山事件」などには一切触れられず、
完全に無視されている。
 また、従軍慰安婦についても、上杉千年著「検証  従軍慰安婦」
全貌社や中村粲教授がその著書において、冷静に、かつ、詳細に研究
したように、 日本軍の衛生管理による地元業者委託の慰安所はあっ
たが、そこの慰安婦がどのように集められたか、または集まったかは
、日本軍は組織的に関与していないことが明らかになっている。
 しかるに、反日指向の弁護士などが、広く世界に「従軍慰安婦」の
名乗りを求めていて、当時の日本軍人数に対し驚くべき高比率の自称
元慰安婦たちが名乗りを上げ、その中から日本に個人補償を求める者
が出てきている。
しかし行われた慰安婦と関係者の聞き取り調査結果は全く公表されて
いない。にもかかわらず、学校の教科書に掲載されている。これは何
を意図した、いかなる教育的配慮に基づく教科書掲載であろうか、
おおいに疑問である。

今回の私の言動趣旨

 【三重タイムズ掲載記事】( 平成十一年十一月五日付)
 この記事では、私は全体的に、日本の今日の( 自虐的な)偏向歴史観
につい苦言を呈している。今日の歴史教科書では、学べば学ぶほど、
嫌日、反日にならざるをえないとさえ言えよう。
私は歴史の功罪、父祖の功罪を感謝の念を持ち、公平に見る必要がある
と説いているだけである。
  三重県人権センターの展示・図書については、北朝鮮への日本人拉致
、婦女子・児童虐待、中国大陸で行われた日本人大量虐殺事件、大戦中
に強制移住させられたカリフォルニア州の日本人移民、皇室の人権の
軽視等々、重要な人権問題が山積している。これらをバランスよく
展示してほしいと述べている。

  【映画「プライド」鑑賞】
 大東亜戦争は、欧米列強のアジア侵略から逃れるための、日本の自存
自衛の戦いであったという面は否定しようがない。
また他面、白人諸国に植民地化もしくは半植民地化されたアジア開放の
戦いでもあった。いままで、反日自虐史観を教わってきた学生に、違う
見方もあるということを分かってもらうフィールドワークとして、そう
いう主旨で、東條英機元首相を描いた映画を学生に勧めたのである。
その年の邦画部門第一位の全国観客動員数と聞いている。これは平成
十年の夏の公開映画であり、実際には一割程度の受講生しか見ていな
い。出席率の低い学生が主として見に行ったと思われる。
鑑賞の事実を加点材料とし、彼らを救済した。これは昨年秋の教授昇格
時には何ら問題にされなかった。
これは、今回の事件が起きて、平成十二年一月十一日に、学園本部に
おいて初めて持ち出された問題であり、「戒告」書面にも記載された。

 【三重県人権センター】
 平成十一年十一月五日付三重タイムズ掲載記事以前、平成十一年八月
と十二月の二回、三重県人権センターの方々と話し合いを持った。
 この話し合いについて、三重タイムズ、産経新聞にはそれぞれ取材
を受けている。
二度目の話し合いでは両者ともテープ録音をした。部落問題について
は何ら問題を提起していない。それ以外の人権問題の図書・展示を加
え、裁判で敗訴した、明らかに間違った写真の展示については撤去を
申し込んだ。

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