116.読者の声から



(渡辺さんの意見)
F.さん、#111を興味深く拝見しました。
読者のまゆじさんが外国の謀略によって日本が駄目になったと
の論説ですが、私は寧ろ日本の官僚自体が利権により堕落した
のであり、悪いのは自分達である。

 親日派の米国人は其れを非常に悲しがっていると言う事実を
日本国民に認識させたいと思います。米国に来て驚くことは
星条旗が 至る所に翻っている。祭日でもないのに掲げられて
居り、学校では国旗に忠誠を誓う儀式がある。所が日本では国旗
国歌を否定することが、斬新な思想の持主であるかの如く社会が
反応する。一体日本人はどの国の人間でしょうか?
渡辺。
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(Fのコメント)
 米国は米国の国益、日本は日本の国益を守るために行動するはず
です。今は、日米同盟が確立しているので、ほとんどの問題は、利害
が同じなはずですが。
もう1つ、日本の官僚制は制度疲労しているように思います。
国旗、国歌は、国家では一番尊敬さるべきものです。日本では一番
尊敬されるのは天皇陛下です。国の象徴ですから。
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(読者からの意見)
日本人は単一ではないですよ

単一民族という点と国家・国歌について意見を述べたいと思います。
沖縄とか明治初期に東北の北部以北にいたアイヌの人は少数民族
ですよ。
アイヌの人は明治に大量に抹殺されてますが
朝鮮半島や中国から多くの人が鎖国以外の時代に来てますよ、
なぜ、それらを無視して単純化するのですか
国家・国歌が必要でしょう
でも、日本のは現在のは封建的なものですよ。
封建が否かは別として。
その反面、教育は民主的ですその点を無視してませんか??
だから、自信をもてず、胸をはれないだけではないですか?
以上

hitoshi tanaka 
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(Fのコメント)
 古代は多民族国家でしたが、平安時代に日本は統一されました。
しかし、東北と鹿児島・奄美や沖縄などが統一の中になかった。
だが、この地域の住民も、同じモンゴル系の人たちであり、明治
時代の同化政策でほとんどが同化したのです。江戸以前にいろいろ
な人がきても文化的に変動した事実がありません。それは、一度に
多数の移民がいなかったからでしょう。このため、同化したのです。
現在、国民の90%以上が同一民族であると認識すれば、単一民族
国家と言ってもいいのではないでしょうか?
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(mariさんの質問)
いつも興味深くませていただいています。私はいまロンドン在住
ですがこちらの日本語新聞で日本に対する最貧国債務帳消しについて
の記事を読みました。これについては色々な記事を読みましたが
どれも日本だけが悪いように取られている風に感じます。
(この国では日本はいつもバッシングされることになっているのです
が、、、。)

もしかしたらもう以前にこの事について記事になさっているかもしれ
ませんが機会がありましたら取り上げてください。

Mariさん
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(Fのコメント)
 ODAの貸し出し金額が大きいのが日本ですから、金額だけ見れば、
日本が悪いと見えるでしょうね。他の先進諸国は最貧国に金を貸さ
ないのですから。どちらがより悪いのでしょうかね。比較をして
ほしいものです。
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(Summyさんの意見)
いつも参考にさせていただいております。
さて、英語を第二公用語にするべきかという議論に関連してですが、
先日ワシントンポスト紙にてTOEFLの国別平均点のランキングが日本
で話題になったと掲載されました。
私はランキングは拝見しておりませんが、同紙によると日本より
北朝鮮の方が高得点を挙げているとのことです。

 一般の北朝鮮国民がTOEFLを受験するとは考えにくいと思うのですが
では受験しているのはどういったポストにある人物なのでしょうか。
文献などによると北朝鮮は旧東ドイツなどに留学生を派遣していた
ようですが、英語圏への派遣は多くないように思います。

 また、外交の席などに登場する北朝鮮の高官は流暢に英語を話すと
聞いたこともありますが、北朝鮮ではどう言った人たちに、またどの
ように英語教育がなされているのでしょうか。

日本における英語第二公用語化は、私見では『必要は無いけれども
導入すれば有効である』と思います。
マレーシア人などは中国語、マレー語、英語を器用に使いこなします。
多民族国家であるためそれらの言語を成長過程において自然におぼえ
てしまうものだそうです。学校を始めとした社会で常に多言語が使用
されているため中国語で話しかけてきた相手に英語で返事をする、と
いった行動が頻繁に見られます。

日本では、そこまで英語が生活に馴染むことは難しいと思いますが、
公用化によってマルチリンガルが増える可能性を広げることは出来ま
す。

不必要、と考える理由としては、(単純なもので恐縮です)国際場面
に出て行く若い日本人がすでに英語をある程度マスターしているよう
に思えるためです(これは私の周囲の人間に限られたことかもしれま
せん。。)
これからグローバルなビジネスが出来る企業に就職したい、外交官に
なりたい、国際公務員になりたいなどと思っている世代が、戦前・戦後
教育を受け現在日本を代表して国際舞台に立たれている方よりも遥か
に英語慣れしていることは言えるのではないでしょうか。今英語に不安
が大きいと言う方は比較的ドメスティックな将来志向をしているとも
言えます。つまり国際化から世界化の流れに乗って英語を武器として
選択するかどうか、それは個人の自由でもあり、無理に公用化をしな
くてもいいのではないかとも思うのです。

皆様のご意見を伺いたく存じます。

Summy さん
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(Fのコメント)
英語教育に必要なのはヒアリングの量と必要性です。この必要性を
多くする手立てが公用化だと思います。英語は、コミュニケーション
の道具です。この道具を使う機会を増やすことが必要でしょう。

 文化は日本語でやるべきです。この区分けが十分でないため、混同
した議論になっているのでしょう。
 私の付き合う若い日本技術者たちは英語があまりできないようです。
この人たちが一番、英語が必要なはずなのに。
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(読者からの意見)
初めて,メールを出します。Kazuといいます。
 NO.113に対して、
私心なしができるのは、現世の損得を超えないとできない。
若者が自分の金儲けより、国家の為に役立とうというとなにか変で
しょう。
 
この二つの主張は,寂しいけど的を得ていると思いました。
 
私は,卒業研究で企業の環境対策について,
経済性という切り口から,分析を行いました。
結果,以下のようなことがわかりました。
・環境対策をしてコストセーブという私的ベネフィットを得た企業
 が多いこと
(例えば,キリンビールでは,ゼロミッション工場により,
 工場あたり5,000万円のコストセーブ)
・製品(環境商品)自体のブランド価値という私的ベネフィットが
 得られる。
(トヨタのプリウス,西友のPB“環境優選”など)
 
そんな私にとって,
 
Fさんの意見,
今、やるべきは本当に被害の可能性が高い所を優先した方がいいの
ではないか。または、その金で都市環境の整備をした方がいいのでない
ですか。ようするに、経済性の原理を土木建設にも導入して、判断すべ
き時代になったように思うのです。河川改修ができて、被害が普通では
出ない最低限のレベルは達したと思うからです。

というのは,印象的でした。
経済性という立場から見れば,投資とリターンという切り口から
分析すれば,当然,優先順位が問題になりますよね。
堤に関しては,見えないリターンというものもありそうですが。
(例えば,住民の賛成したという事実も,広義のリターンとして
いえるのかも!?)

環境対策も,投資とリターンという経済性と言う立場から
研究される課題になってきました。環境対策を経済性の立場
から捉えることで、私的ベネフィットが確認されたからです。
 
環境対策についてだけいえば,
EMS(環境マネジメントシステム)のような
マネジメントシステムとして環境対策が行われるようになると,
マネジメントアカウンティング(管理会計)として,評価される
ようになる。
これは,経済性分析の立場より一歩すすんでいますよね。
そして,外部会計・財務会計の問題になります。
このころになると,個々の環境対策が見えなくなるのですが。

環境対策があって,個別プロジェクトの評価がある。
プロジェクトを評価するには,経済性分析が用いられる。
排反案からの選択を迫られるのであれば,その分析は重要です
よね。

私心なしができるのは、現世の損得を超えないとできない。
というのは,本当ですね。私心なくして,現世の損得を超える
のを求めるのは,非常に難しい気がします。

私心無くして,企業に自発的な環境対策を促すというのも難しい
からです。

環境対策をした企業に私的ベネフィットを得られないとすれば,
環境汚染賠償訴訟対策であったり,法規制のためであったり
というなんらかの理由があるはずです。これも,私的
ベネフィットの一部と捉えられます。
 
僕は,どの時代でも私心なしというのは難しいという,
寂しい一般論を,再度,掲げざるを得ません。
せめて,家族・友人・恋人のためには,投資とリターンとか
経済性とか,損得なしで,(私心なしで)付き合っていきたい
な。なんて思いながら,だらだらと書いてきた,この
メールを締めます。     Kazu
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(Fのコメント)
 kazuさんの言う通りです。いつの時代でも、私心なしは難しいの
です。そのため、論語などの社会哲学、どう人は生きるかの教育が
必要なのです。どの時代でも。しかし、今の日本はこの教育を
しない。そのため、kazuさんも私心なしはできないと言うのです。

 教育しても、少数の人間しか分からないのに、全然やらないの
ですから、日本の今後が心配です。自分のことしか考えない人たち
が、政治家・官僚になるのですよ。このままにしていると、日本は
だんだんオカシクなりますよ。すべて教育の問題。

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