(ロシア情勢) プチン代行がとうとう、プリマコフの国家主義と同じ方向に舵を 切り始めた。これで、エイティン前大統領の影響力はなくなる。 プチン大統領代行は、チェチェン戦争も勝利したため、3月の選挙は 当選確実の状況になっている。ここでは、国家主義の色が濃くなる はず。プリマコフも、このようなプチン代行を応援できる。 しかし、政商のベレゾフスキー氏らは、今後大変なことになる。 =============================== (米国国防省の報告) クリントンの今までの政策を否定するトーンになっている。 4ケ月前のランド研究所が出した報告書の通りになっている。ランド研 の見解が、クリントン大統領の政策を否定していると、その時論評した が、とうとう国防省の報告書として正式になった。 クリントンは1月に中国政策を変更した。中国はパートナーから 脅威になる競争者へ見解を変更したのです。 10月のランド研究所の見解 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/111026.htm やっと、日米指令所ができた。日米安保が実施できることになる。 =============================== (中国の駆逐艦) ロシアのミサイルを搭載した駆逐艦が現実のものとなり、台湾海峡 の緊張はたいへんになってきた。ミサイルもモスキッドから最新鋭 のサンバーンになっている。このロシア製駆逐艦を中国は、4隻発注 した。海上攻撃能力が増したのは確か。 台湾軍はイージス艦がほしいが、米国は引渡しを止めている。この ため、海上能力は現時点では中国軍の方が上になる可能性がある。 しかし、まだ航空兵力では、台湾の方が上。どちらにしても、中国軍 増強は、日本としても把握する必要がある。 ============================== (共同通信からの引用1) 02/10 16:14 ロ代行がエリツィン離れ? 自立ぶり示す発言も 【モスクワ10日共同】昨年末に辞任したエリツィン前大統領か ら後継者に指名されたプーチン大統領代行兼首相だが、このところ 「エリツィン離れ」とも言える発言が目立っている。代行への影響 力行使を図る前大統領側近との対立説も出るなど、三月末の大統領 選での圧倒的優位を背景に、代行は自立への自信を深めつつあるよ うだ。 「エリツィン離れ」を印象付けたのは八日のテレビインタビュー での発言だ。 圧倒的な「プーチン人気」の理由を問われた代行は「国民は国家 がガタガタになったことに不満だった。私が国家の強化に乗り出し たのを見た国民は歓迎したのだ」と答え、混迷続きだったエリツィ ン時代をあっさり否定してみせた。 また代行は「大統領が一部大企業の利益だけに奉仕してはならな い」とも発言。ベレゾフスキー氏ら政商との癒着をめぐり、批判が 噴出していた前大統領の失政を暗に批判した。 再選をかけた一九九六年の大統領選で政商らの支援に頼った前大 統領と対照的に、大統領選での当選が確実視されている代行は財界 からの資金援助を必要としておらず、ベレゾフスキー氏ら政商と一 定の距離を置いていると言われる。 これを裏付けるように、九日付のセボードニャ紙は前大統領の側 近グループの間で、代行の自立ぶりに対する不満が高まっていると 報じた。 同紙によると、側近グループは当初、代行を思いのままに動かせ ると踏んでいたが、最近は代行が「忠告をだんだん聞かなくなった 」という。 (了) 000210 1613 ============================== (共同通信からの引用2) 2/08 22:01 米国防報告の要旨 【ワシントン8日共同】八日米議会に提出された米国防報告の要 旨は次の通り。 【総論】 二○一五年までに直面する可能性がある脅威、リスクを想定し四 年期防衛見直し(QDR)を策定。わが国の安全と世界におけるリ ーダーシップのよりどころは、軍事力にかかる。 【東アジア・太平洋地域】 一、日本との安全保障における同盟関係はアジア地域の繁栄のた めのかなめとなる。 一、地域の安定に大きな影響を与える中国にも関与し続け、経済 、人権など国際社会の枠組みに取り込むことは極めて重要。 一、現在米国にライバルは存在しないが、二○一五年以降に誕生 する可能性がある。中国とロシアがその潜在性を持つが、中国の経 済成長は速く人民解放軍の近代化は進んでいる。米国の国益に軍事 的脅威を与える存在になり得る。 一、地域最大の予測不可能な危険は、朝鮮民主主義人民共和国( 北朝鮮)の軍事的脅威。テポドン2号が開発される可能性が高く、 政治的延期理由がなくなった場合は、いつ発射実験が行われてもお かしくない。 一、アジアへの兵力十万人の配置は、日本などと協力して今後も 継続する方策を探る。 【核戦力】 核兵器は、不確定な将来に対するリスク回避として不可欠。米国 は今後も戦略核戦力を十分に維持しなければならない。 【ミサイル防衛】 核、生物、化学兵器の拡散で、ミサイルの脅威が増大、米国とそ の同盟諸国は戦域ミサイル防衛(TMD)システムなどを早急に開 発していくことが重要。 (了) 000208 2200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 02/08 22:01 米国防報告骨子 一、日本との同盟関係はアジア地域繁栄のかなめ 一、中国の国際社会への取り込みは極めて重要 一、現在米国にライバルは存在しないが、二○一五年以降に誕生 する可能性がある。中国の経済成長は速く、米国の脅威になり得る 一、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軍事的脅威は予測不可 能。テポドン2号の発射実験がいつ行われてもおかしくない 一、アジアへの兵力十万人の配置は日本などと協力して継続 一、米国と同盟諸国は戦域ミサイル防衛(TMD)システムを早 急に開発 (共同) (了) 000208 2200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 02/13 02:01 米軍指揮権確立が前提 前田哲男・東京国際大教授(軍縮・安全保障論)の話 政府は自 衛隊と在日米軍の指揮権の関係について明確にしておらず、その中 で日米共同調整所が実体化するのは問題だ。軍隊を動かす際には「 一戦域一司令官」が基本的原理で、日米の共同対処でも米軍の単一 指揮権の確立は前提のはず。周辺事態に際して自衛隊が米軍の指揮 下で動くとしたら集団的自衛権の行使につながるのは明らかだ。 昨年の通常国会では周辺事態法は論議されたが、共同調整所など は正面から取り上げられず、政府はその性格をはっきりさせる必要 がある。 (了) 000213 0200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 02/13 02:01 設置は遅きに失した 森本敏・野村総研主席研究員の話 周辺事態法などが整備されて も、日米共同調整所という活動調整機能が設けられないと、新ガイ ドラインの実効性を高めることができず、設置は遅きに失した感が ある。ソウルの米韓合同司令部には数百人の在韓米軍、韓国軍の将 校が活動しており、日米共同調整所にも米軍の連絡将校が日常的に 勤務して情報交換することが望ましい。 自衛隊と米軍の指揮権は独立しており、効率的な共同作戦のため に調整所が必要になる。「米軍の指揮下に入る」という考え方は、 ためにする論議だ。 (了) 000213 0200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 02/13 02:01 「日米統合司令部」設置へ 日本有事、周辺事態に対 日本有事や周辺事態の際に、自衛隊と在日米軍の戦闘作戦行動に ついて調整を図る「日米共同調整所」が、五月に東京・市谷に完成 予定の防衛庁新庁舎の地下に設置されることが十二日、明らかにな った。 調整所は、自衛隊と米軍の幹部が集まり、部隊配置や情報収集、 後方支援に関する共同行動の立案、伝達を行う事実上の「日米統合 司令部」。日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)は調整所 を「平素から準備しておく」と明記しており、自衛隊、米軍の情報 通信システムが恒常的に置かれるほか、必要に応じて米軍関係者が 派遣される。 ただ調整所をめぐっては「自衛隊が米軍の指揮下に入るのは不可 避で、憲法が禁じる集団的自衛権行使につながる」(野党幹部)と の指摘もあり、国会などであらためて論議を呼びそうだ。 防衛庁関係者によると、日米共同調整所は自衛隊の中央指揮所や 陸、海、空各幕僚監部のオペレーションルームが並ぶ堅固な地下フ ロアの一室に置かれる。日米で策定された作戦内容は、双方の通信 ネットワークを通じて速やかに在日米軍司令部(横田)、在日米海 軍司令部(横須賀)や自衛隊各部隊に伝達される。 防衛庁は、有事の際の日米間の具体的な協力内容を確定、実施す る枠組みとして、調整所設置も含めた「調整メカニズム(機構)」 の具体案を近く米側に提示し、年内にも合意したい意向。調整所は この合意を受けて正式にスタートする見通しだ。 ガイドライン関連法の成立に続いて調整所を含むメカニズムの構 築が実現すれば、新指針が打ち出した日米の防衛協力態勢はほぼ整 うことになる。 (了) 000213 0200 =============================== (共同通信からの引用3) 02/11 15:09 国産艦にもロ製ミサイルか 中国の雑誌が報道 【上海11日共同】中国の雑誌「大衆科学」最新号は、「中国の 新鋭艦は米空母を恐れない」との記事を掲載、中国がロシアから購 入したミサイル駆逐艦以外に、一九九五年から建造が始まった国産 の旅海級新鋭駆逐艦にも高性能のロシア製誘導ミサイル「サンバー ン」が搭載されていると報じた。 同誌は一九九六年に台湾海峡が緊張した際の例を挙げ、中国にと って米空母にどう対処するかが課題だったが、サンバーンには米空 母戦闘群の防護網を突破する能力があり、中国の海上主権維持に役 立つとしている。 旅海級の一番艦「煙台」は昨年就役したが、搭載しているミサイ ルは国産「鷹撃1号」(C801)の射程を伸ばした「同2号」( C802)とみられていた。 同誌は大衆向けの科学啓もう誌だが、軍事関連記事もよく掲載す る。 (了) 000211 1508 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 02/11 09:55 中国駆逐艦配備に米が懸念 選挙前に台湾海峡緊張 【ワシントン10日共同】米国防総省のキグリー副報道官は十日 、中国がロシアから購入した初のソブリメンヌイ級誘導ミサイル駆 逐艦(七、九四○トン)が台湾海峡近海に数日以内に配備されるこ とを確認し、三月十八日の台湾総統選挙を前に中台間の軍事的緊張 が一層高まることへの懸念を表明した。 このミサイル駆逐艦は米空母への直接の攻撃が可能で、米国への 威嚇の意味も込められていそうだ。 米国は一九九六年の台湾海峡危機の際には、二空母戦闘団を同海 峡周辺に派遣。副報道官は今回の駆逐艦配備が米軍戦力への脅威に はならないものの「中国と台湾の軍事バランスを大きく崩す動きは 米国にとって懸念だ」と語った。米紙ワシントン・ポストによると 、同駆逐艦は中国が所有する最大の艦船となる。 副報道官によると、この駆逐艦のロシアから中国への売却決定以 降、米国は中国軍乗組員の訓練など過去二、三年間動きを注視して きた。 駆逐艦は、核弾頭搭載可能な誘導ミサイル「サンバーン」(射程 百十キロ)を装備。一隻当たり八億ドル(約八百七十億円)とされ 、一月四日にロシアと中国の乗務員が乗り込み、サンクトペテルブ ルクを出港し南下していた。 中国はロシアから同駆逐艦二隻を購入、もう一隻が今年中に配備 されるほか、さらに二隻を発注したとの情報もある。米軍事専門家 は今回の配備で「中国海軍は飛躍的に攻撃力を強める」と話してい る。 (了) 000211 0954