中国と北朝鮮関係について



 去年10月に、李鵬元首相が北朝鮮に行くはずが、唐外相が11
月に行くことになった。この理由が、李鵬が怒っているためとのこ
と。代わりに唐外相が北朝鮮に行って、交渉をいたが不調だったと
のことでした。この時点では、何を交渉したのかが分からなかった。

 この情報を知って、このメルマガでは、村山元首相の北朝鮮訪問
を勧めたのです。まさか、直ぐに実現するとは思わなかったし、
その後日本で、先に援助をするとの案が出てくるとは思わなかった
のです。

 また、10月に米国ペリー特別補佐官が米国上院対外問題小委員
会で、「北朝鮮が政策変更しなければ、米国は善処も考える。」と
発言した。この後、共和党の外交専門家が、断固たる処置の発言を
繰り返していたのです。勿論北朝鮮は、反発していました。

 12月になり、やっと中国が何を北朝鮮と交渉していたかが分か
った。それは、朝鮮半島の非核化でした。これは、今までの北朝鮮
対外政策の大幅変更を意味しているのですから、北朝鮮の立場はな
いのですよ。この重要性を見逃したらダメです。これが分かったの
で、強い調子を維持していれば、日本の要求は簡単に通ることを
自信持って主張できたのです。

 中国の変化は10月ですが、その前のWTO加盟問題があったの
で、この米中会談で何かの交渉があったと考察したのです。
その後、12月に欧米NGOと国際機関が北朝鮮政府に対し、抗議
の文書を提出したが、この基本線は米国・中国で合意しているよう
に考えられるのです。このような情報から中国の対北朝鮮政策変更
および、その波及範囲を予測して、今までの数回の北朝鮮問題を論
じたのです。

 他誌の批判はすべて、この中国の変化を見ないため、今までと同
じ政策として、論じられたことだと思います。もう少し、論じると
きは、情報を調べてから、この情報をどう見るかで議論しましょう。

 予測が外れることもあるし、こちらの情報不足の場合もありと、
他の見方を歓迎しています。そして、日本の国益を守るために努力
したいと思います。それが国際戦略コラムの目的ですから。

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