欧州、別の視点



 日本の外交戦略は、現時点では米国との同盟関係を維持し、外交
の基本を欧米諸国に同調させている。しかし、アジアの経済基盤は
だんだん米国の基盤より強固になり、アジア諸国間の結びつきが強
まれば、日本の外交軸も欧米からアジアに移す必要が、出てくるよ
うに思うのです。なぜ欧州ではないのかを考察しよう。

 どうも、ロシアや欧州諸国は、たぶんチェルノブイリ原発事故の
影響で、平均寿命が低下しかつ国の活力もなくなっているように感
じる。原発事故から10年から20年でガン等の障害が、だんだん
と表面化するが、そろそろその時期である。このためかどうか知ら
ないが、欧州が米国を渡り合うことも少ないし、米国のデファクト
・スタンダードに靡いている。
 欧州男性の精子が少なくなっていると聞くが、これは環境問題で
はなく、放射能汚染を考えた方がいいのではないか??

 ドイツの森が枯れるとか、いろいろな環境問題が出てきて、EU
は環境問題に大きくその資源を割いているが、チェルノブイリ原発
事故の影響が広汎な範囲に生物蓄積という形で累積されてきたため
ではないかと疑いがいたくなる。

 ロシアは資源が豊富なのにIMF資金がないと国が運営できない
状態なのです。チェチェン戦争でも、ゲリラに苦戦している。4億
ドルの戦費を掛けても、負けになるとロシア国民は、どう感じるの
であろうか?

 このため、早期に大統領選挙を実施しないと、プチン首相が負け
るため、エリティンが辞任したのですが、それまで政府軍が勝って
いればいいのですが。それと、チェチェン戦争の戦費、IMF資金
の代替えのため、日本から援助を受けることが必要であるはず。
 このため、北方四島の返還をする可能性があった。が、これは
選挙後になると思う。

 狂牛病も、なにか変だ。これも放射線の累積的影響のように思う
がどうか??。このような欧州に米国の経済がおかしくなった時、
変わりが出来るのあろうか?米国がおかしくなった時の代替えとし
て、EUを作ったが、活力がない。ユーロが対ドルでダウンしても、
あまり騒がない。北欧だけがチェルノブイリの影響が少なかった分、
活力がある。携帯電話のノシアなどが活躍。

 ドイツは東と西の融和がまだできていない。ドイツ企業は米国的
なビジネスモデル指向といいながら、米国支配を許している。

 アジアやイスラムや米国は、チェルノブイリの影響がないため、
現在活発である。欧州の人口が増加してきたというが、実はアジア
からの移民たちということではないのでしょうか??

 EUが東方拡大するのは、より活力のないチェルノブイリの影響が
大きい地域で、今後EU全体が一つの市場になっても、大きな力に
なれないのかもしれない。現時点でも日本より大きな市場であるが
力強さを感じないし、衰退が止まったようにも見えない。衰退を止
めるため、第4神聖ローマ帝国のEUを指向したはずですが、どう
であろうか。その証拠に、英国は米国と同盟を結ぶ方を指向してい
るように見える。

 このEUと日本が組めるのは、WTO等の国際会議で米国の横暴
を牽制する時だけである。
 どちらにしても、日本はアジアシフトをする必要があるのでしょう。
日本が欧州と組むより、アジアにその力を振り向けた方が実りがある
ように思う。

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