昨日に引き続き、2007年以後の予想を続いて行う。T&Fより T、F:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い します。 T:昨日は中国や世界の今後に少しふれたが、この今後の予測を中 心にお願いします。特に中国の今後をお願いします。 F:中国の内政が大変である。環境問題が大きな政治課題になり、 かつ都市でも農村でも民衆が暴動を起こす。土地を奪おうとし て抵抗されている。 中国企業を育成するために、外国企業の課税強化や進出条件を 上げてきている。このため、海外からの投資は落ちている。ま た、上海では幹部を逮捕して、バブルを崩壊する政策をしてい る。上海が中央政府の言うことを聞かないので、天津を強化す る方向で北京政府は力を入れ始めている。国家投資が西部開発 で農村や北京周辺に重点的に投下させるために、中国南部地域 の諸都市の市民は不満が高まる。 どうも、今年に北京政府から締め付けられて、バブル崩壊など で民衆が上海で暴動を起して、上海市民の不満が明確になるよ うだ。広州など中国南部地域全体でも不満があることが明確化 する。 しかし、米国もイラク・イラン問題で手が一杯で、中国の力を 借りたいので、中国の内政には関与しない。米国のキリスト教 福音派はどう動くかが興味ある。現時点、イランを非難してい る。この福音派の主張をマトモニ受けて、空母を2隻、ペルシ ャ湾に指し向けている。非常に怖い状況になっている。米国は イランに国連決議に沿った動きをしないと戦争も辞さずという 米国の意志をイランがどう捌くか見物。しかし、アフマディネ ジャド大統領派が統一地方選で惨敗し、穏健保守派のラフサン ジャニ師派が圧勝した。このことからもイランは欧米協調に戻 ると見ている。中東核戦争になる一歩手前で止まる。しかし、 ハマスのハニア首相が仕切るパレスチナ政府の動き如何では、 どうなるかまだ予断は許せない状況であることは間違いない。 T:米国のドル暴落がいつ起こるか予想していただけますか?? F:暴落しないようにG8経済担当相会議で合意しているので、急 落はない。しかし、徐々にドルの水準は下がっているので、こ のまま下げていく。そして、ユーロが基軸通貨として認められ るでしょうね。円はドルと同時に下げていたが円は下げ止まる 。今後元がドル離れすると円高ドル安に推移するでしょうね。 日本は中国の隣で、中国からの商品価格が元のドルペッグで下 落しているために円も下落する関係にある。 元がドル離れすると、この元は大幅に切り上がる。しかし、中 国の国内不安が出るのと、不良債権問題で元もそう長くないと 見る。日本は安定しているので、自然と投資が日本に集まるよ うに感じる。しかし、日本に集まると円高になる。 T:日本の経済はどうですか? F:日本経済は好調が続くことになる。ニート・フリータも人手不 足で、働きたいと思う人は働けるようになる。賃金も上昇する はず。やっと消費者が財布のひもを緩めることになると見る。 特に中国国内で当分混乱が続くので、日本国内での生産が復活 する予感がする。今年から当分の間、続くような気がする。ベ トナムやタイの生産も多くなるので、そちらに投資する方がい い。中国への投資は当分止めるべきである。 T:今年の参議院選挙はどうなりましか?? F:自民党が勝つでしょうが、民主党の小沢さんも自民党的な利権 団体を獲得するので善戦する可能性がある。地方は自民党が勝 つが都市部でどちらが、無党派層の気持ちを得るかでしょうが、 どちらも難しい。民主党が前原党首であれば、無党派層は民主 党になったと思うが、反対野党でリベラル的な主張をする小沢 さんの意見では難しい。どちらも無党派層を取り込めない。 こうなると公明党の力が強くなる。自民党も公明党が納得する 保守中道でいくしかないことになる。 ============================== 国際的孤立、民意は穏健派へ イラン、大統領派惨敗 12月22日8時0分配信 産経新聞 【カイロ=村上大介】イランで15日に行われた統一地方選は21 日までに集計が終わり、その結果、穏健保守派が圧勝、保守強硬派 のアフマディネジャド大統領派の惨敗が明らかになった。イランの 最高指導者を選出する「専門家会議」選挙でも強硬派は伸びなかっ た。核開発問題などでの強硬姿勢で、国際的孤立を深める一方のア フマディネジャド大統領に対する国民の不安が、色濃く反映された 可能性が強いとみられている。 内務省が21日に発表したテヘラン市議会選(定数15)の最終 結果では、2005年の大統領選でアフマディネジャド氏に敗れた ガリバフ市長を支持する穏健保守派候補が8議席、03年の選挙で 議席を失っていた改革派が4議席を獲得。アフマディネジャド大統 領派はわずか2議席で、1人は独立系となった。テヘラン以外の地 方でも強硬派の票は伸びず、穏健保守派と改革派が席巻。ロイター 通信によると、前回の統一地方選で惨敗した改革派が40%程度の 議席数を奪還したもようだ。 一方、統一地方選と同じ日に行われた専門家会議選(定数86) では、穏健保守派が60議席以上を獲得、改革派も現有議席の倍以 上の15議席前後を確保したもようだ。とりわけテヘラン選挙区( 定数16)では、穏健保守派のラフサンジャニ師(元大統領)が2 位以下に大差をつけてトップ当選し、アフマディネジャド大統領に 強い影響力を持つ保守強硬派のイスラム法学者、メフバフ・ヤズデ ィ師は8位に留まった。 テヘラン市議会選は次の国政選挙の行方を占うものとして注目さ れてきた。1999年には改革派が15議席を独占し、翌年の総選 挙で圧勝。一方、03年の市議会選では保守強硬派が圧勝し、04 年の総選挙での改革派惨敗と05年の大統領選でのアフマディネジ ャド氏の勝利につながった。 金権体質などで批判の多いラフサンジャニ師だが、保守派の中で も現実感覚は鋭く、今回の専門家会議選では穏健改革派の法学者グ ループとも連携を強めたとされる。地方議会選や専門家会議の結果 が直ちに国政レベルの政策に反映するものではないものの、こうし た流れから見ると、07年の総選挙と08年の大統領選に向けた民 意は、保守、改革派を問わず、中道穏健勢力に向かっているとみる ことができそうだ。 最終更新:12月22日8時