2553.漢詩百選 人生の哀歓



「漢詩百選 人生の哀歓」を本日読み始める。
From: 浅山 

各位

6時過ぎの通勤電車から、なにかや頬に笑みを隠しながら出口へ向かう壮年、初
老のサラリーマン、ひょっとすると来年は定年、会社勤め最後の忘年会に駆け込
む様子とも見えて、その背中に哀歓を感じながら、今日から読み始めました。実
は前に買った本が最近、脳内出血で入院した先輩の同好会の人が中国、日本の歴
史に造詣のある方でしたので、軽度の入院と聞き、金も無い小生、その本を持ち
込みました、その方は、「十八史略」を最近読んだと言っておられました、私は
帰リ道にある本屋で探しましたら徳間書房から文庫5巻で出ていましたが、最近
読み始めた、簡単なタオイストの本を読むことで、一杯でしたから、買いません
でしたが。

タオイストの本は不謹慎に思われるかもしれませんが、近年アメリカで一番売れ
ているといわれる性書の著者がタイ出身の御夫婦で、学ぶこと多く、老子に戻ろ
うと考えていた矢先、伊那谷に住む元信大の英文学の先生の著書に、漢文で読む
と分かりにくかった老子が欧米人の書いた英文で読むと、同じ無でも同じ絶句に
出てくる5回の「無」が英訳ではそれぞれ違う、そして日本語訳ではもう読むこ
とすら放棄していた老子が面白くなったと著者は言っていましたから、そして昔
買って途中までで止まっている講談社学術文庫の老子関連の本はよして、台湾の
漫画家の日本語訳などや、その英文学者、伊那谷に隠棲しながら訳している、最
近ちくま文庫で出ているそうですが「タオ」など捲ろうかと。秋になると思い出
す、谷川雁が意識していた「老子」も関係しているのでしょうが。

本題が遅れました、小生には読みやすい、実にこの秋に相応しい本を紹
介いただきました、駒田氏の本は大衆本で捲った本があり、先入観が障害になっ
ていました、彼も若い時はあんな本を書きながら生活資料を稼いでいたのです
ね。それもこんな中国の詩人達の知恵を頂きながら。今夕、第1章旅情だけです
が読みました。以前、いつも酔った時葉書に漢詩(出来不出来はわかりません
が、読書会に持参しますので誰か分かる方批評ください)を書いてくる知人が居
ます、彼を信頼できるのは彼には恵野さんと言う美人の背の高い同郷神戸の貿易
商の娘がいることです、その方の父が名づけた名前の如く、空気のような変幻自
在な魅力のある女性です。

既にこの「旅情」の章に2編の詩が気に入りました、得丸様が見えな
いのは残念ですが、皆様から沢山の鑑賞の力を得られることを楽しみにしてまい
ります。草々



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