2487.困難な時代



困難な時代。浅山

各位

思えば、情報伝達手段の発達、交通機関の発達などで、忙しくなっ
た現代人、脳がそこについていくには、苦労しているし、故障を起
こしやすく成っているようです。あえて理想的なコミュニティーを
築くことは、至難です。

今回のペンシルヴェニア州の事件は考えるに価します。外に寄付を
頼むことなく、自立の営為、まさに自尊自衛のコミュニティーを歩
いていた人々に対して、男の行った残虐な殺戮。たとえ、小さい頃
に集落の方に誇りを傷つけることが有ったとしても、「大人なら話
せば分かる」という論理を無意識か、意識的にか無視して、決して
高級武器を使わない無垢な方々に、一方的に行われたのです。
テレビ報道は昨夜の古館しか見ていませんので、その後の捜査で変
化があったかもしれませんが。

こんな時代、国家も「核実験を行う」も脅しとだけでは片付けない
方が良いかもしれません。
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(Fのコメント)
アーミシュは昔の欧州の田舎生活を今でもしている。信仰上から
1920年以前の状態のままで現在も生活している。電気もガスも
ない馬車での生活である。アーミッシュは外部との交渉をしないこ
とでも有名である。そのアーミッシュの学校に男が押し入り、残虐
な殺戮を起こす。

悲しいことであるが、米国民の精神的な状態がどうも良くないと見
ている。公式的な失業率は4.2%になっているが、その十倍の失
業率であると、経済評論家は見ている。アーミッシュの男が犯罪に
及んだようであるが、失業すると新しい職がないため、直ぐに生活
ができなくなる。それと、最下層の労働者の給与も低い。このため
、犯罪率も大きくなるようだ。
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<米学校乱入射殺>死亡の少女「私を撃って」と哀願

 【ワシントン和田浩明】米東部ペンシルベニア州ニケル・マイン
ズのキリスト教プロテスタントの一派「アーミッシュ」の学校に今
月2日、男が乱入し女子児童ら5人が射殺された事件で、死亡した
13歳の少女が「私を撃って他の子は解放して」と容疑者の男に頼
んでいたと生存者が証言していることがわかった。AP通信や地元
紙が6日報じた。
 同通信などによると、自分を撃ち他の少女らを解放するよう頼ん
だのはマリアン・フィッシャーさん。撃たれて負傷したマリアンさ
んの妹(12)らが、病院で家族に語ったという。現場にいた子供
たちが「なぜこんなことをするのか」と聞いたところ、チャールズ
・カール・ロバーツ容疑者(32)は「神様に怒りを感じているか
ら」などと答えたという。
 この事件では、平和主義で知られるアーミッシュが同州南部ニケ
ル・マインズで運営する学校に地元住民の同容疑者が押し入り、児
童や教師補佐らに発砲、5人を死亡させ、5人に重傷を負わせたう
えで自殺した。
 ◇馬車の葬列見守る
 6日には犠牲者の葬儀が営まれ、喪服姿の遺族らを乗せた長い馬
車の葬列が通過すると、市民らが沿道で静かに見守った。
(毎日新聞) - 10月7日12時28分更新
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中秋の名月

From: 浅山

明後日の中秋の名月は雨らしいです、この季節になると、しきりに
郷里のことが気になります。秋はやはり動物の食い溜め、そして冬
眠へ の名残でしょうか、帰巣本能でしょうか。

雨雲で隠された月は物理的には見えませんが、心の目では見えるの
です、ただ鮮明にか、不鮮明にかは個人によります、今の自分は如
何か?あまり良いことしてない、いや、この秋は良いこと一杯して
いるから、良い月が見えるぞと自己暗示。

’50年代、あの中秋の名月の下で集落あげて、子ども達が集めた、
山の中の蔓とりから、各、家を回り、集めた藁、そして当日の夜、
若者が総出で酒酔いに任せて、声を張り上げ、見物の娘達との暗黙
の今宵の約束。

綯われた綱、これを上下(かみしも)に別れて引き合うのだ、勝負
が決まったあとはガラッパ相撲、これが面白い。教育勅語、そんな
もの糞食らえだ。行政の方便でしかない、箇条書きを。

それから、思い出されるのは小さい赤ちゃんに近所の小母さんたち
はよく「チンチンかもかも」をして、赤ちゃんがケラケラ笑うのを
楽しんだものでした、未だ少年だった僕は横目で眺めていましたが
、今思えば、大脳生理学的にも理に適っているのではないかと思え
るのですが、学者先生、教えてください。

あれは、未だフエラチオと言う外来語の無い時代、立派な性教育は
、小さいときから自然に行われていたのですね、その後成長してか
らは勿論、自己責任の領域ですが。

欧米化した今、十五夜の牡丹餅つくりより、へんなお面をつけて、
カボチャお化けを飾り、ケーキとやらを食べる夜に子どもらを導き
ました、この大人の責任は重大、そして今彼の国の言葉を早くから
始めようという動き、糞食らえ。

’80年代見た韓国映画「シバジ」にも満月から気を頂く話がありま
した、チャングムと言い、朝鮮半島の歴史の奥は深い。

その子孫である安倍さんは日本をどちらへ向かわせるのか。

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仲秋無月
From: hibiya 

浅山さん

>雨雲で隠された月は物理的には見えませんが、
このような十五夜は<仲秋無月>。
あるいは<雨月(うげつ)> <雨名月(あめめいげつ)>とも称
します。
見えずとも、の心境でしょうね、
さしずめ今日なんぞは、<野分名月>とでも謂いたいところ。

十六夜、立待、居待、寝待 更待 と連綿するのは
高校古文の習得事項でしょうか。
寝待月(臥待、とも)あたりは、天に眺められるのではありますまいか。


>しきりに郷里のことが気になります。
  ・・・そのこころもて
     遠きみやこにかへらばや・・・
 ですね。
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中秋の名月。浅山
From: 浅山

日比谷さん

有難う、あのような国語を学ぶ頃はトンネルの中、私の人生は長い時間トンネル
の中でした。暗闇から引き出してくれるのも女性だったでしょうか、谷川雁は言
い ました「古代はには優しい女達がいた」と。しかし灯台下暗しで、こんなに
近くに素晴らしい母親が居るとは、レス有難う御座います。その前日の書きもの
に、矢部様の反応 を期待したのですが、ご多忙なのでしょう。そういえば、あ
の後、あのニュースが新聞などで、ぴたりと止まりましたが、アーミシュについ
ては考え続けようと思います、 文明の進歩と人類、いや生物、地球の幸せを如
何したら得られるのか。

この夏200本の映画を見た方が、薦めた「イルマーレ」を新宿へ雨の中、見に行
きました、男女の感度の違いか、若いときなら感じたで あろう、あの夢見るよ
うな「愛」、この還暦過ぎにでも回復可能でしょうか、そういえばあの映画の女
優は日比谷さんに似ていましたよ。

若い人には「マッチポンプ」じゃない「マッチポイント」を見もしないで薦めて
いた私ですが、先日恵比寿へ行き生憎、時間が合わず溝口健二の「新平家物語」
を見て帰ってきました、吉川英治の悪人が居ない主人公のつくりを見て、溝口が
如何にして悪戦苦闘の後、監督のスランプを乗り越えたか教えられる思いがしま
した。

もう一度、十五夜を語ります。その夜、ススキや桔梗の花をさし、その歳できた
芋、サトイモなすび柿、牡丹餅を縁側に出して月を愛でました、家族そろい月を
愛でたあの夜が懐かしいですね。

あの夜は綱引きと河童相撲は昨日書きましたが、若い衆が綱を綯っている間、子
ども達は集落の家を回り、こっそりお飾りの牡丹餅や柿や芋など盗んでよいのです。

物を盗むことは知恵が必要で、大人になるためにイニシエイションとして古代に
は有ったものらしいです、ギリシャのスパルタでも、そういう日が有り、その話
が「ジャックと豆の木」に変化したと谷川雁に聞いたことがあります。

今、日本では自国の十五夜を忘れ、アメリカから来た、ハロウイーンに傾いてい
ますが。小さい頃にはやはり日本人の月を、秋の月を愛でる心は忘れたくないで
すね。決して教育勅語で守らせようとする与党に加担する気などはありませんが。

ものを盗む物の順番ですが、これも意味があるようです。、ハープも金の卵も鶏
も、皆さん順番は如何ですか。

人生のトンネル、出たと思ったら、またトンネルと言うことも有りますから、あ
の50年代の日豊線はやたらにトンネルが多かったですが。貴 方の言葉の知識の
豊かさに学びました。これからも宜しく。

いや、長くなりました。天候異変は気まぐれを齎します。


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